PC液晶の選び方【4】 その他の特徴編

   2015/12/03   icon-clock-o読了時間:約11分25秒

【1】 液晶のサイズ編【2】 画面解像度編【3】 表面処理編に引き続き、パソコン液晶の選び方について。

液晶パネルの特徴やお買い替えの際の注意点などを長々とご説明してきましたが、
他にも液晶の仕様・特徴には様々な要素があります。
視野角、コントラスト比、応答速度などなど。
しかしこれらはご家庭や職場でごく一般的にパソコンを使われる方にとっては
マニアックすぎる上にややこしいお話になってしまいます。
また、上記のような要素にこだわって液晶を選ぶ方は
私などが今更ご説明差し上げるまでもなく詳細をご存知でいらっしゃるかと思われますので
省略させていただいて、簡単な概要だけをご説明いたします。

 目次 

視野角
コントラスト比
応答速度
液晶パネル駆動方式
映像入力端子
スピーカー
消費電力
I/P変換回路(IPコンバータ)

視野角

お手元のパソコンの画面を色々な角度から眺めてみてください。
斜めから見た時に、正面から見た時とは画面の色味が違って見え、
画像や文字が見えづらくなる角度があるのが分かるでしょうか。
この、色味が違って見えるまでの角度(正常な色味で見える角度)が視野角です。

お仕事などで複数人で一つの画面を覗き込んだ時、
この視野角が狭い画面だと上から覗き込んでも横から覗き込んでも
色味は違うし、文字は見えないしでちょっと困ることになります。

ただ、複数人で画面を囲んで見る機会というのはそんなに多くないと思います。
他の要素(サイズや画面解像度など)を優先して液晶を選び、
たまたま視野角が広いものだったらラッキー、くらいでお考えいただいても大丈夫です。

コントラスト比

コントラスト比とは画面において
・最も明るい部分(最大輝度)
・最も暗い部分(最小輝度)
この二つの差を数値化したものです。

この数値が高いほど、画面に表示される色にメリハリが出て映像もくっきり鮮やかに見えます。
最近では、画面が暗い時にはバックライトの輝度を暗くし、明るい時にはバックライトの輝度を明るくして
輝度を調整することにより、よりコントラスト比を高めた『ダイナミックコントラスト比』を
アピールしているパソコンやモニタもあります。

ただ、一概にこのコントラスト比およびダイナミックコントラスト比が
高い液晶を選べば良いということでもありません。
くっきりはっきり映像が見えたほうが良いという方はコントラスト比が高いものを選んでいただくと良いのですが
逆にはっきり見えすぎてギラつきを感じてしまうこともあります。
ご自身の感じ方や見え方により、最適な液晶をお選びください。

応答速度

応答速度とは、画面の色が「黒→白→黒」と変化するときに要する時間のことです。
早ければ早いほど動画やゲームなどの変化の激しい表示に対してもスムーズに対応することができます。

応答速度が速い(色の変化に対応するための時間が短い)=応答速度の数値が低い
…映像の動きが速い動画やゲームがはっきり見える

応答速度が遅い(色の変化に対応するための時間が長い)=応答速度の数値が高い
…映像の動きがぼやけて見えたり、残像が現れてしまう

FPSなどの動きが速い3D映像を使ったゲームをプレイしたい場合などは
この応答速度が速いほうがブレることなく綺麗な映像でゲームが楽しめます。
映像がぼやけたり、残像がチラついたりすると3D酔いになってしまうこともありますので
快適にプレイするためには応答速度が高いものを選んでいただくと良いでしょう。
FPS用ゲーミングモニタと銘打たれた、ゲームをプレイすることを念頭に置いて作られた液晶モニタも存在します。

ちなみに、頭痛や眩暈、吐き気などの乗り物酔いに似た症状が3D酔いです。
私は視点切り替えのカメラの動きがどうにも合わないゲームがあり、
カメラ速度を遅く設定してもダメで物凄く3D酔いして1時間ももちませんでした。
元々乗り物酔いしやすい方は特に3D酔いにもご注意ください。

液晶パネル駆動方式

液晶パネルの駆動方式は、
TN(Twisted Nematic)方式
VA(Virtical Alignment)方式
IPS(In-Place-Switching)方式
以上の3つがあります。

液晶分子の配置方法と、電圧による液晶分子の動かし方の違いによって区別されています。
(これは文字ではちょっと説明が難しいのでより詳しく知りたい方は図解を検索してみてくださいね)

駆動方式の違いによって視野角の広さや応答速度の速さなども変わってくるのですが、
カタログや機種のメーカーサイトでもなかなか記載されていることはありません。
ですので皆さんの目に触れる機会は少ないと思いますが、一応それぞれの方式の特徴などをご説明いたします。

TN方式
 なんといってもコストが低い。
 製品を安価にするためにはTN方式、ということで
 PC用の液晶ディスプレイで最も多く採用されています。
 視野角によって色の変化や輝度の変化が大きくなるのが難点です。

VA方式
 電圧OFF時にバックライト光が偏光板でほぼ完全に遮断されるため、
 より純粋な「黒」を表現でき、コントラスト比を高くしやすくなります。
 しかしこちらも視野角による色の変化や輝度の変化が大きいのが難点。

IPS方式
 視野角による色の変化や輝度の変化が少ないというメリットがあり、
 反してコントラスト比、輝度、応答速度を高くしづらいところが難点です。
 応答速度が遅くても、高品質な発色ができ、
 かつ視野角による色・輝度の変化が少ないという長所が重要視される
 グラフィック関係、医療関係などの現場で人気があります。

映像入力端子

映像入力インターフェースとも呼ばれます。
ディスプレイと何らかのハード(機器)を繋ぎ映像を表示させるために必要な端子のことです。
液晶モニタ←→パソコン
液晶モニタ←→ゲーム機
液晶モニタ←→DVDプレイヤー、Blu-rayプレーヤー
液晶モニタ←→地デジチューナー など

パソコンや液晶モニタ、テレビなどの後ろを眺めてみると
剣山のように突起が出た端子、穴がたくさん開いている端子、などなど数種類が並んでおり、
コードやケーブルを持ったまま「どこに何を挿せばいいんだろう」と悩んだことはないでしょうか。

コネクタの形状や電気信号の形式などが端子により違うため
これらをそれぞれ繋ぐためにはお互いに対応した端子が必要です。
そのため、モニタやテレビに端子の種類が多く搭載されているほど用途が広がり、
後々困らなくて済むということになります。

メーカー製のデスクトップPCで、モニタもセットになっている機種であれば
まずモニタと本体の端子は適合しますので大丈夫です。
しかし本体を購入して別途モニタの購入が必要な場合や
逆にモニタが手元にあって中古のPC本体を購入した場合などは
それぞれの端子の適合を確認しておかないと、モニタに何にも表示されない!と
焦ることになってしまいますのでご注意を( ̄ロ ̄lll)
最近の液晶モニタではHDMI端子が主流になり、この端子があれば
HDMIケーブル1本でPC本体とモニタを繋いで映像と音声を出力することができます。
HDMI端子が搭載されていない少し前の機種ではD端子が搭載されており
映像と音声を別々に出力する必要があります。

スピーカー

上記の入力端子の項において、HDMI端子があれば
映像と音声をケーブル1本で出力できる、とご説明いたしましたが、ここで一つ注意がございます。
液晶モニタの中にはスピーカーが内蔵されているものと、内蔵されていないものがあります。

一般的なモニタには当然のようにスピーカーが内蔵されていますが、
高音質にこだわる方はモニタとは別にスピーカーを購入して繋ぐことがあるため、
スピーカーの内臓されていないモニタも流通しています。

HDMIケーブルで本体とモニタを繋いだはいいけれど
映像は出るのに音声が何故か聞こえない、なんてことにならないように
モニタを購入される際にはスピーカーの有無にもお気をつけください。

消費電力

最近は消費電力の低いエコな省エネ設計の液晶モニタやパソコンも増えてきました。
液晶を後ろから照らしている光源にはCCFLバックライトとLEDバックライトの二種類がありますが、
LEDバックライトのほうが消費電力が低いと言われています。

また、画面輝度を下げることによって多少は消費電力を下げることができます。
毎日長時間パソコンを使用される方は特に少しでもエコに、
かつ節約のために、消費電力の低いモニタを選んでも良いですね

I/P変換回路(IPコンバータ)

液晶ディスプレイやテレビにおいて動画を滑らかに表示するための回路です。
インターレース映像信号をプログレッシブ映像信号に変換する、という意味ですがこれだけ聞いても何のことやら分からないですよね。

液晶に動画が映し出される時、
少しずつ異なる静止画をパラパラ漫画のように連続表示して動画が映し出されます。
この静止画は左から右へ一本のラインを描き、
その下にまた左から右へ一本のラインを描き、
といったことを繰り返して表示されています。
地デジ放送で映像がアナログ放送より綺麗になったのは、このラインの数がほぼ倍に増えたせいです。

インターレース方式とプログレッシブ方式ではラインの描き方が違っていて、
プログレッシブ方式のほうが表示が安定してチラつきのない映像を表示できる。
  ↓
でもアナログテレビ放送やDVD-Videoの480i信号、地上デジタル放送の1080i信号などは
インターレース方式の信号で伝えられる。
  ↓
なら表示する時にインターレース方式からプログレッシブ方式に変換したら良いよね!

ものすごく大雑把に言うとこういうことです。

I/P変換回路を搭載しているモニタであれば、インターレース方式の映像信号であっても
チラつきを減らし滑らかに表示できます。これが昔のPCやモニタには搭載されておらず、
インーターレース方式の映像を再生できないこともありますので、
長らく寝かせておいた機種を引っ張り出した時にはご注意ください。

あなたにとって最適な液晶を!
現在流通しているモニタにも様々な特徴やアピールポイントがあります。
ご自身にとってより良い液晶を選んでいただき、パソコンを益々ご活用くださいね(*^ー゜)v

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