ボーカロイドと映像技術

   2015/03/30   icon-clock-o読了時間:約8分29秒

初音ミクを筆頭に、世間での認知度も高くなってきたボーカロイド。
既にご説明するまでも無いくらい有名かもしれないのですが
(皇后陛下がミクさんをご存知だった時には本当に驚きました…そこまで世事に気を配っていらっしゃるのですね)
そもそもボーカロイドとは、という所から
ミクさんのライブに使われている映像技術などをご紹介してみたいと思います。

ボーカロイドとは

一言でいうとヤマハさんが開発したパソコン用歌声合成ソフトです。
ソフトをパソコンにインストールして、各設定や音声を決定していくことで ‘‘ 歌わせる ’’ ことができます。
このソフト『VOCALOID』を元にクリプトン・フューチャー・メディア株式会社が製作した
キャラクター・ボーカル・シリーズ第一弾『初音ミク』により一躍有名になりました。
これは、ただのプログラムソフトというだけではなく、
そこにキャラクターのイメージ、性格を持たせることで
『機械が歌っている』のではなく『初音ミクが歌っている』と
擬似的人格をユーザーに共通認識として持たせ
より身近にリアルに『VOCALOID』を感じられるようにしたものです。

Wikipediaによると下記のとおり説明されています。

VOCALOID(ボーカロイド)とはヤマハが開発した音声合成技術、及びその応用製品の総称である。略称としてボカロという呼び方も用いられる。メロディーと歌詞を入力することでサンプリングされた人の声を元にした歌声を合成することができる。対応する音源については、主にヤマハとライセンス契約を締結した各社がサンプリングされた音声を収録した歌手ライブラリを独自に製作し、ヤマハ製のソフトウェア部分と組み合わせて製品として販売されている。
なお、VOCALOIDという言葉は応用製品に設定されているキャラクターを指すために用いられる場合もある。(中略)VOCALOIDという名称は、「vocal(ボーカル)」に接尾辞の「-oid 」を組み合わせて作られた造語(中略)ただし、名称の由来とは別に「ボーカル・アンドロイド=VOCALOID(ボーカロイド)」という説明が行われている場合もある。

確かに、ミクさんのようにキャラクター性を与えられたボーカロイドが有名なこともあり、
ボーカル+アンドロイドでボーカロイド説のほうが認知されている気がしますね。

そこで特に今回はボーカロイドの中でも最も知名度が有るミクさんを中心にお話したいと思います。

初音ミクについて

2007年、クリプトンさんから『初音ミク』が発売された当初は
この新しい技術を使ってとりあえず何か歌わせたい!というユーザーによって
既存の曲のカバーが多く発表されました。
童謡やら演歌やら懐メロ、自分の学校の校歌を歌わせていた人もいました。
それからミクさんの扱いに慣れてきた人達、元々作詞や作曲をしていた人達によって
オリジナル曲が次々に発表されるようになりました。

年齢: 16歳
身長: 158cm
体重: 42kg
得意ジャンル: アイドルポップス / ダンス系ポップス
得意な曲のテンポ: 70-150BPM
得意な音域: A3-E5



クリプトン社 公式ページにて設定されている情報はこれだけです。
そして公式イメージビジュアルも3枚程度。
それが数多のユーザーの手によって様々な設定が生み出され
動画や二次創作としてWeb上で発表されるようになりました。

ミクさんを映し出すスクリーン

ミクさんのライブでは、ディラッドボードとプロジェクタースクリーン、
そのどちらか、或いは二つを併用して映し出すことによって
ミクさんをそこに存在させています。

ディラッドボード(ディラッドスクリーン)による映像

背景を透過させつつ映像を投影できる特殊な透明スクリーンに、
国内でも数台しかないという高画質プロジェクター複数台を使ってCGを投影し、
ミクさんを始めとしたボーカロイド達が実際にそこに居るかのように演出しています。
スクリーンのレンタル料金だけでも物凄い額という噂。
私がスタッフだったなら運ぶ手が震えそうです・・・(;゚Д゚)

しかしそんな高額高性能なスクリーンでもまだまだ発展途上、
端っこの席になってしまったお客さんからは視野角の問題で
ミクさんがぼやけてしまったり、動きが見えない角度があるようです。
視野角についてはPC液晶の選び方【4】 その他の特徴編でもご説明しておりますので合わせてご覧ください。

それではそんなミクさんのライブのリハーサル映像や、
新たな技術を試したライブ映像をご覧ください。

ディラッドボードによるライブメイキング(2009年)

ミクさんのライブミクFES’09(夏)を作り上げた製作陣によるメイキング映像です。
(ニコニコ動画ですので、ログインもしくは新規アカウント登録してご覧ください)

ライブリハーサル(2013年)

横浜アリーナで開催された初音ミク過去最大級の複合型イベント『マジカルミライ2013』の
一環として開催されたライブのリハーサル風景です。

服に映るマイクの影や、顔にかかる腕の影がもう何かすごいとしか言えません。


【Hatsune Miku】 World is Mine / ryo(supercell)【初音ミク】

2010年3月9日に3月9日を「ミクの日」と称して東京のZepp Tokyoで行われた
ミクの日感謝祭 39’s Giving Dayの一部です。
ミクさんの姿はディラッドボードに投影されています。

【Hatsune Miku】DAIKIN × 初音ミク 雲プロジェクト~天空ライブ~【初音ミク】

なんと、雲をプロジェクターにして映像を映し出すという
空調メーカー・ダイキン工業さんの試み。
ミクさん天使を通り越してマジ天女。

こんなことまで出来るようになったんだなあとしみじみすると共に
そこに至るまでの技術者さん達の努力を思うと感動します。
こちらの映像でミクさんが歌っているのは 音楽にまつわるホリデーロゴ でもご紹介した
作曲家・冨田勲氏が作曲した『イーハトーヴ交響曲』です。
宮沢賢治の作品をモチーフにした楽曲が天空に浮かぶ姿とマッチして幻想的ですね。

SmartAR技術でバーチャルライブ

SONYが開発したSmartAR技術を活用したミクさんのライブイベントです。
AR技術については 世界を少し広くする、AR技術とSmartAR技術 の記事をご覧ください。

このイベントは、スマホやタブレット、PlaySt­ation VitaといったSmartAR情報を読み取れる機器を
六本木のメトロハットにかざしてみるとミクさんの3Dライブ映像が楽しめるという­ものです。
肉眼ではただの建物、でも機器を通して見れば歌い踊るミクさんのライブ会場。不思議ですね。
昔のSF作家の人達が夢見たものが現実になったようでわくわくします。

【初音ミク】NTTdocomo presents HATSUNE MIKU AR STAGE

既にミクさんを良くご存知の方も、このように最新の技術が使われたエンターテイメントとして
改めてご覧いただくとより楽しめるかもしれません。

その他にもミクさんは色んな場所で活躍しています。
トヨタのアクアのTV CMでは
ミクさんの楽曲の中でも特に有名な和風ロック曲 『千本桜』のピアノカバーが使用されました。
ミクさんを開発したクリプトン社が札幌にあるため、
さっぽろ雪まつりなど地域に根差したイベントで見かけることも。
札幌市の観光案内サイトでもちゃんと紹介されています。
ミクさんや他のボーカロイドの歌うところをもっと見てみたい!という方は
是非DVDやBlu-rayでご覧になってみてくださいね。

 良かったら押してみてください♥

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