【Office 2013】 Excelの上部メニューを使いやすくする
先日 Windows XP のサポートが終了し、この機に新しいパソコンに買い換えられた方や、
新しいWindowsをインストールした方も多いのではないでしょうか。
OS ( Windows )を変えたとき、全体の使い方はもちろんですが
Office などの付属ソフトもついでに新しいバージョンになることがありますね。
慣れればまあ何とかなる範囲ではあるのですが、最初の内は
「 なんか使いづらい!前よりクリックの手間が増えた! 」
「 なんでこんな変更をしたんだろう・・・前のままで良かったのにな 」 と
ぶつくさ言いながら書類を作る羽目になります。(というか私がそうでした)
特に新しい Office ソフトは、タブレット機種やタッチパネルでも操作できるようにと
ユーザーインターフェース(操作感)がかなり変わったように思います。
そこで 「 今までどおり使いたいだけなのに、なんでこんな所にメニューが!? 」と
イラッとしている方に向けて、Excelの上部にあるメニューを
お好みに合わせて設定する方法についてご紹介いたします。
Excel 2013 の設定変更
まずこれが初期状態の上部メニューです。
ご覧いただいたとおり、【 クイックアクセスツールバー 】と【 リボン 】が合わさったものが上部メニューです。
この【 リボン 】という名称は2007年頃からMicrosoftの製品で使われるようになったものなのですが
別に【 ツールバー 】や【 メニュー 】で良かったのに、と思うのは私が古い人間だからなのでしょうか。
何はともあれ、この『 なんかちょっとずつ違うせいで使いづらい 』メニューを
自分の使いやすい状態に持っていきます。
私が使いやすい状態にしたリボンが ↓ これ。
自分がいつも使うメニューだけを表示させて使用できるようにしています。
もちろん追加するメニューや配置はご自由に選択できますので、お好みで調整してくださいね。
目次
クイックアクセスツールバーをどうするか
左上にある小さいアイコンの項目を変更、追加します
・クイックアクセスツールバーを簡単設定
・クイックアクセスツールバーの設定画面を開く
・設定で項目を追加
・クイックアクセスツールバーの並べ替え
既にあるリボンのメニューを改造する
初期状態で存在する【 ホーム 】や【 挿入 】などのリボンの中に自分がいつも使う項目を追加します。
・新しいグループに項目を追加
・新しいグループの名前を変える
・項目追加後のリボン
自分専用リボンを作る
初期のリボンを無視して、自分の使う項目だけを表示させるリボンを作ります。
・新しいタブを作る
・項目の追加
・新しいタブに名前をつける
その他の設定
∟リボンを小さく折りたたむ
∟念のため設定を保存しておく【 インポート/エクスポート 】
クイックアクセスツールバーをどうするか
まずは一番左上にいる小さいアイコンの変更について。
私はこの初期状態のまま、【 上書き保存 】や【 元に戻す 】があるだけの状態で使っています。
このままお使いいただくも良し、【 新規作成 】や【 印刷 】を配置するも良し。
クイックアクセスツールバーを簡単設定
【 新規作成 】、【 開く 】、【 並べ替え 】などの基本中の基本の項目は簡単に追加することができます。
クイックアクセスツールバーの右端にある下向き三角▼をクリックしてください。
追加可能なメニューが表示されますので、そこに追加したい項目がある場合は
項目をクリックすれば追加完了です。
一旦追加した項目を削除したい場合も同じ操作で項目削除ができます。
また、追加可能なメニューの一番下にある【 リボンの下に表示 】をクリックすると
リボンの下にクイックアクセスツールバーを表示させるように変更できます。
クイックアクセスツールバーの設定画面を開く
簡単設定の中に無い項目を追加したい場合はもう少し詳細な設定も可能です。
上の画像では余白を右クリックした場合をご説明していますが、
【 ホーム 】などのタブ部分を右クリックでも同じメニューが開きます。
ちなみに上の簡単設定で触れた▼の項目の一番上、
【 クイックアクセスツールバーのユーザー設定 】を右クリックでも同じメニューが開きます。
どこから開いても同じメニューなので、どこから開くかはお好みで。
とりあえずそこらへんを右クリック!!゙(*・・)σ【】と覚えてください。
設定で項目を追加
左の枠内のメニュー項目から、クイックアクセスツールバーに追加したい項目を探しましょう。
追加したい項目を見つけたら【 追加 】をクリックするだけです。
追加が終わったら右下の【 OK 】を押して設定画面を閉じます。
追加された状態がこちら。
初期のこの設定画面では左のメニュー項目は【 基本的なコマンド 】のみが表示されています。
横のプルダウンメニュー▼をクリックして【 リボンにないコマンド 】や
【 すべてのコマンド 】を表示させることもできます。
クイックアクセスツールバーの並べ替え
追加した項目の配置を変えたい場合には、設定画面から並べ替えを行ってください。
上▲に配置すると実際のExcel上では左に、下▼に配置すると右に表示されます。
この時も、並べ替えが完了したら右下の【 OK 】を押すことを忘れずに。
↓ 並べ替え後の状態
既にあるリボンのメニューを改造する
初期状態で存在する【 ホーム 】や【 挿入 】などのリボン。
リボンそのものを作り足すほどじゃないけど、何個かの項目を足したいというような場合に
最初に表示されている【 ホーム 】リボンに項目を追加する場合をご説明します。
最初はクイックアクセスツルバーと同じ手順です。
リボンの右らへんの余白部分、もしくは【 ホーム 】のタブ部分などを右クリックし、
今度は【 リボンのユーザー設定 】をクリックして開いてください。
リボンの設定画面が開いたら、右の枠内にある『 ホーム 』左の『 + 』をクリックして
グループ一覧を表示させた状態で、下部の【 新しいグループ 】ボタンをクリックしてください。
すると、『 新しいグループ ( ユーザー設定 ) 』が追加されます。
当初『 新しいグループ ( ユーザー設定 ) 』は一番下に追加されます。
一番下ということは、リボンの状態なら一番右に表示されるので、
表示させる場所を動かしたい場合はグループをクリックしたまま引っ張って(ドラッグ)いきます。
この画像の状態は『 新しいグループ ( ユーザー設定 ) 』をドラッグで一番上まで移動させた状態です。
新しいグループに項目を追加
それではいよいよ、普段使いたいのにホームリボンの中に無い項目を追加していきましょう。
こちらは【 印刷プレビューと印刷 】を追加した例です。
他にも追加したい項目がある場合は同じ手順で追加してください。
追加が終わったら右下の【 OK 】を押して設定画面を閉じます。
【 OK 】を押さずに設定画面を閉じてしまうと、せっかく追加したものが保存されないまま
元に戻ってしまいますのでご注意を。
ただし、初期のリボンをご覧いただくと分かりますように、ひとつのグループにたくさんの項目を追加すると
アイコンが小さくなって見づらかったり、枠外に隠されてしまったりといったことがありますので
厳選した項目のみを追加するようにしましょう。
項目が絞りきれない、もっと追加したい、他のメニューも並び替えたい、といった場合には
次でご説明する自分専用リボンを作るをお試しください。
新しいグループの名前を変える
デフォルトのままでも別に構わないのですが、せっかくなのでお好みの名称に変更してみましょう。
再度設定画面を開き、『 新しいグループ ( ユーザー設定 ) 』をクリックして選択した状態で
下部の【 名前の変更 】ボタンをクリックすると変更ウインドウが開きます。
こちらは『 お試しリボン 』という名称に変更した状態です。
項目追加後のリボン
項目を追加、場所を移動、名前の変更を経て出来上がったリボンがこちら。
やっぱり印刷項目は大事ですよね。
なんでいちいち『 ファイル 』とか押さなきゃいけないんだろう・・・(。´-д-)
もう元のリボンなんて無視して新しいリボンを自分仕様で作り上げてやる!と思った方は
↓こちらをお試しください。
自分専用リボンを作る
上のようにグループをひとつふたつ作ったくらいでは足りないし、
元々のリボンに不要な項目があるから削除もしたい。
そんな時にはリボン自体をお好みで作ってしまいましょう。
新しいタブを作る
途中まで手順は同じで、リボンの右らへんの余白部分、もしくは【 ホーム 】のタブ部分などを右クリックし、
【 リボンのユーザー設定 】をクリックして開いてください。
リボンの設定画面の下部【 新しいタブ 】をクリックすると
『 新しいタブ ( ユーザー設定 ) 』と『 新しいグループ ( ユーザー設定 ) 』が追加されます。
ここで追加された新しいタブをクリックしたまま引っ張って一番上に持ってきておいてください。
項目の追加
ここも手順自体は今までと同じです。
左の項目一覧から追加したい項目を選んで【 追加 】ボタンをクリックします。
ただ今回は右から左までリボンを自由に設定できるので追加したいものをひとまず片っ端から追加しましょう。
追加しすぎたり、間違って追加してしまった場合には
右の一覧から項目をクリックして【 削除 】ボタンで削除できます。
右の一覧の上にあるものは実際のリボン上では左に、下にあるものは右に表示されますので
一つずつドラッグで引っ張っていってご自分の使いやすい配置に並べてください。
これもどの手順でも同じですが、追加や変更が終わったら右下の【 OK 】を押して設定画面を閉じてください。
新しいタブに名前をつける
『 新しいタブ ( ユーザー設定 ) 』をクリックして選択した状態で
下部の【 名前の変更 】ボタンをクリックすると変更ウインドウが開きます。
『 新しいグループ ( ユーザー設定 ) 』も同じように名前の変更を行いましょう。
いかがでしょう、ご自分の使いやすいExcelになりましたでしょうか。
他にも細々とした設定を決めることもできますので、
お時間のある時にいろいろと開いて試してみてくださいね。
その他の設定 : リボンを小さく折りたたむ
普段はそれぞれのメニューアイコンや機能名称が表示されているリボン。
「 でもメニューに幅を取られすぎてるような・・・もうちょっと広く本文を表示したいなあ 」
と感じた時にお試しいただきたいのが、リボンの折りたたみです。
リボンを折りたたむと こんな↓ 感じになり、タブ名のみが表示されるようになります。
もちろんタブ名をクリックすれば普段のメニューが出てきますし、元の表示に戻すのも簡単です。
いくつかの方法があるので、ご自分の使いやすい方法を試してみてください d(・∀・*)
方法その1 ; リボン右下の折りたたみボタンを押す
リボンの枠内の右下を見ていただくと、∧ みたいな上向き矢印があると思います。
これをクリックするとリボンがシュッと折りたたまれて隠れます。
ちなみに、Excelファイルを2つ並べて見比べたい時などに、ウィンドウの横幅を狭めることもあると思います。
その時のリボンはこんな感じでアイコンが小さくなり、ぎゅっと詰めた感じになりますが、
右下の隅には変わらず折りたたみボタンがあるので、クリックすればリボンが隠れます。
元の表示に戻したい時は、タブ部分を右クリックしてメニューを表示させ、
『 リボンを折りたたむ 』の項目をクリックしてチェックを外すと元通り。
方法その2 ; ショートカットキーで折りたたむ
【 Ctrl 】キーを押したまま【 F1 】キーを押せばリボンが隠れます。
元通りに表示させたい場合はもう一度【 Ctrl 】キーと【 F1 】キーを押すだけ。
これが一番早くて簡単な気はするのですが、咄嗟にどのキーか思い出せないと困るのが難点でしょうか。
方法その3 ; 設定メニューから折りたたむ
Excel画面の右上にリボンの表示オプションのボタンがあります。
それぞれクリックした結果は以下のとおり。
リボンを自動的に非表示にする
クイックアクセスツールバーもリボンも隠して、メインの領域を最大限広くする設定です。
ついでに自動で全画面表示になります(なんでなんだろう・・・)
解除したい場合はもう一度同じボタンをクリックするか、
画面の上部にポインタを持っていって色が変わる部分でクリックしてください。
※私はグリーンぽい色が出てきますが、たぶん設定しているウインドウ色などによって違うと思います。
タブの表示
この項目をクリックすると、上でご紹介した2通りの方法と同じく、シュッとリボンが折りたたまれて隠れます。
タブとコマンドの表示
これが標準の状態です。
リボンが全て表示され、アイコンや名称が省略されていない状態ですね。
リボンを折りたたんだ状態から元に戻したいときはココをクリックしても元に戻すことができます。
以上が私が知っている『 リボンの表示 』に関する設定です。
この他にも方法はあるかもしれないので、見つけたらまた追加しますね。
その他の設定 : 念のため設定を保存しておく
【 インポート/エクスポート 】のボタンをクリックすると設定ファイルの復元/保存ができます。
エクスポートでは追加した項目などの設定データを保存することができます。
もしもHDDの破損などでOfficeを再インストールする必要が生じた場合などに
またイチからリボンなどの設定をし直さなくて済むように、設定をひとつのファイルとして残しておくものです。
逆にインポートを行うと、過去にエクスポートで作成していたファイルを読み込んで
元の設定を復元することができます。
復元する際にどのファイルがインポートするファイルか迷わないように、
エクスポートの際に決めるファイル名は『 エクセルの設定ファイル_20140521 』など
ご自分の分かりやすいファイル名にしておきましょう。