タッチパッドの有効・無効の切り替え方法

マウスやキーボードが動かない原因と対処方法の記事に続き、今回は主にノートパソコンのタッチパッドについてのご説明です。
タッチパッドのON・OFF切り替え

タッチパッドが効かない原因

ノートパソコンのキーボードの更に下、長方形(たまに丸)の枠の部分、それがタッチパッドです。
タッチパッド
ワイヤレスキーボードや有線キーボードにも搭載されていることがありますね。
マウスの代わりにカーソル移動やクリックの操作ができるため、特に持ち運んでノートパソコンを使用される方にはとても便利な機能です。
これが稀に何の反応もしなくなることがあります。
反応しなくなった原因として考えられるのは以下のどちらかです。

設定が何かの拍子に変わって、タッチパッドが無効になっている
機種によってはファンクション(Fn)キー + 機能キー(F3とか)やタッチパッド専用キーで簡単に設定のON/OFFが切り替わってしまうことがあります。

タッチパッドそのもの、もしくはタッチパッドを動かしている部品が壊れた
タッチパッドの辺りに飲み物をこぼしてしまったり、動作熱が高温になって焼損してしまったりといった原因が考えられます。

タッチパッドの設定を確認してみる

タッチパッドの設定方法はメーカーや機種によって異なります。
一番良いのはご購入時のパソコンの説明書を引っ張り出してきていただいての確認なのですが、もう説明書どっか行っちゃった…という方も多いと思います。
メーカーのホームページに説明書があるので、出来れば検索をかけて説明書を探し出し、今後のために印刷しておいていただくと尚良いかと思います。
ただ、メーカーさんによってはホームページそのものが不親切な造りで、なかなか説明書に辿り着けないこともあるので、大雑把にですがメーカーごとのタッチパッドのON/OFF切り替え方法をご紹介しておきます。

IBM(Lenovo)

FnキーとF8キー を同時に押す
キーボード-ファンクションキー
  ↓
UltraNavデバイスの設定が表示される
  ↓
上から順に
「トラックポイントとタッチパッドを有効にする」
「トラックポイントのみ使用する (タッチパッドを使用しない)」
「タッチパッドのみ使用する (トラックポイントを使用しない)」

と書いてあります。
ご希望の機能を選択してください。

ちなみにトラックポイントはキーボードのど真ん中にある赤いあいつのことです。
あれは結構便利だと思うのですが、使ってる内に傷みやすいのが難点でしょうか。

ASUS(エイスース)

FnキーとF9キー(機種によってはタッチパッドマークのついた専用キー) を
同時に押すと有効/無効が切り替わります。
キーボード-ファンクションキーASUS

Apple

システム環境設定を開く
MacBook環境設定ボタン
  ↓
ハードウェアの欄から【 トラックパッド 】をクリック
MacBook環境設定
  ↓
各種設定のチェックボックスで有効/無効を切り替え

acer

FnキーとF7キー(機種によってはタッチパッドマークのついた専用キー)を同時に押すと有効/無効が切り替わります。
キーボード-ファンクションキーacer

NEC

NECのタッチパッドは『 NXパッド 』と呼ばれています。
キー操作で切り替える方法
FnキーとSpaceキーを同時に押すと有効/無効が切り替わります。
ただ、この方法で切り替わるのはタッチパッドだけです。
その下に有るクリックボタンの有効/無効も切り替えたい場合は次のBIOSで切り替える方法を試してください。
キーボード-ファンクションキーNEC
BIOSで切り替える方法
電源ボタンを押したらすぐに【F2】キーを連打してください。
うまくキーが押せたら、通常の起動ではなくBIOS画面が起ち上がります。
BIOS画面の操作はマウスではできないので、キーボードの矢印キーとEnterキーで移動と決定を行います。
使えるキーと機能についてはBIOS画面の下部に表示されているので確認しながら操作してください。

BIOS画面の上部のタブの中から【 詳細 】を選択して『NXパッド』の項目で【使用する/使用しない】を切り替えてください。
【F10】キーで設定の変更を保存、終了することができます。

SHARP

電源ボタンを押したらすぐに【F2】キーを連打してください。
うまくキーが押せたら、通常の起動ではなくBIOS画面が起ち上がります。
BIOS画面の操作はマウスではできないので、キーボードの矢印キーとEnterキーで移動と決定を行います。
使えるキーと機能についてはBIOS画面の下部に表示されているので確認しながら操作してください。
SHARPのタッチパッドは『パッド型ポインティングデバイス』と記載されます。

BIOS画面の上部のタブの中から【 Advanced 】を選択して【 (I/O) device. A configuration 】の項目をクリック、【 Pointing Device 】の有効/無効を切り替えます。
 ・Enabled
  タッチパッドが有効になります。
  ただし外付けのPS/2マウスを接続している時には自動でマウスが有効に、タッチパッドは無効となります。
 ・Disabled
  タッチパッドが無効になります。
【F10】キーで設定の変更を保存、終了することができます。

ONKYO&SOTEC

タッチパッド専用キーで切り替える方法
機種によっては電源ボタンの近くに専用キーがあり、押すたびに有効/無効が切り替わります。
タッチパッドのONOFF切り替えキー

BIOSで切り替える方法
電源ボタンを押したらすぐに【 F2 】キーを連打してください。
うまくキーが押せたら、通常の起動ではなく『BIOS SETUP UTILITY』という画面が起ち上がります。
BIOS画面の操作はマウスではできないので、キーボードの矢印キーとEnterキーで移動と決定を行います。
使えるキーと機能についてはBIOS画面の下部に表示されているので確認しながら操作してください。

BIOS画面の上部のタブの中から【 Advanced 】を選択してから【 TouchPad Support 】の項目を選択、Enabled(有効)と Disabled(無効) を切り替えます。
【F10】キーで設定の変更を保存、終了することができます。
『Save configuration changes and exit setup?』と表示されるたら【OK】を選択→【Enter】キーを押すと再起動します。

SONY

SONYのタッチパッドの有効/無効切り替えは方法が色々ありすぎるので、代表的なデバイス操作による切り替え方法のみご紹介します。

Windows 7 の場合・コンピュータから開く
コンピューター(マイコンピューター)を右クリック
  ↓
プロパティ
  ↓
デバイスマネージャー
  ↓
マウスの左にある△(もしくは+)をクリックして機器を表示させる
  ↓
【HID 準拠マウス】をダブルクリック
デバイスマネージャ(マウス)
HID 準拠マウスのプロパティ画面が表示されるので
【ドライバ】タブをクリックして左下の【無効】もしくは【有効】をクリック
  ↓
【OK】ボタンで設定保存して終了します。

コントロールパネルからデバイスマネージャーを開く
画面の左下、スタートメニューのアイコンをクリックするか、キーボードのWindowsキーを押してスタートメニューを開く
  ↓
メニュー一覧の中から【 コントロールパネル 】をクリック
  ↓
【 ハードウェアとサウンド 】をクリック
デバイス-コントロールパネル01
【 デバイスマネージャー 】をクリック
デバイス-コントロールパネル02
後の操作は上と同じです。

DELL

DELLのタッチパッドの有効/無効切り替えはショートカットキー(ホットキー)で可能です。
機種によって以下のいずれかの方法で設定できます。

◆FnキーとF3キーを同時に押す
◆タッチパッドマーク(下図参照)のついた専用キーを押す
◆タッチパッドマークのついたF6キーを押す
タッチパッドのONOFF切り替えキー

東芝

FnキーとF9キーを同時に押すと有効/無効が切り替わります。
機種によってはF9ではなくF5キーの場合もあります。
タッチパッドマークのついたキーを探してみてください。
キーボード-ファンクションキーacer
タッチパッドのONOFF切り替えキー

Panasonic

Panasonicではタッチパッドは『 ホイールパッド 』と呼ばれます。

画面の右下、時計や日付の左のほうにある ▲ をクリック
  ↓
通知領域が開きます
Panasonic通知領域
その中からタッチパッド(Synapticsポインティングデバイス)のアイコンを探してください
Panasonicタッチパッド02
  ↓
アイコンを右クリック
  ↓
『 ポインティングデバイスのプロパティ 』をクリック
  ↓
上部の【デバイス設定】タブをクリック
  ↓
USBマウス接続時に内蔵ポインティングデバイスを無効にする』に
チェックを入れると無効、チェックを外すと有効
  ↓
【OK】をクリックして終了

日立

ショートカットキーによって有効/無効を切り替えることができます。

Prius Air Noteの場合
FnキーとF3キーを同時に押す

Prius Noteの場合
タッチパッドON/OFF専用キーを押す

Prius Gearの場合
FnキーとF12キーを同時に押す

その他の機種の場合も切り替えキーがある可能性が高いので、下図のようなタッチパッドマークのついたキーを探してみてください。
タッチパッドのONOFF切り替えキー

HP(ヒューレットパッカード)

タッチパッドの左上にある小さなボタン、またはインジケーター(LEDランプで光るところ)をダブルクリックすることによってタッチパッド操作の無効/有効が切り替わります。
画面に2、3秒ほどタッチパッドの形のお知らせ画像が出るので注意して確認しておいてください。
タッチパッドのONOFF切り替えボタン

富士通

富士通ではタッチパッドは『 フラットポイント(内蔵ポインティングデバイス) 』と呼ばれます。

FnキーとF4キーを同時に押すとタッチパッドの有効/無効を切り替えることができます。
『Internal pointing device: Disable』と画面にメッセージが出た場合は無効に、
『Internal pointing device: Enable』と出た場合は有効に切り替わった状態です

※この方法でタッチパッドを無効にすると、パソコンを再起動するとタッチパッドは再度有効になります。
 完全に無効にしたい時にはマウスのプロパティ、もしくはBIOS画面の操作が必要です。
 機種およびOSによって方法が異なりますので検索もしくはメーカー問い合わせにてご確認ください。

タッチパッドが壊れてる?

設定に問題はなさそうだけどやっぱりどうにも動かない。
そんな時は、タッチパッドそのものやタッチパッドを動作させている基板に問題があるのかもしれません。

タッチパッドの交換や、マザーボード基板の修理などが必要と考えられます。
部品仕様、破損箇所、破損の度合いにより修理料金は変わりますが、あまり酷い破損でなければ¥6,000~10,000、
マザーボード全体の修理が必要な場合などは¥10,000~25,000前後です。
これは機種や必要部品によって変わりますので、機種型番などをお知らせいただければ更に細かい概算お見積りが可能です。

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