検索のコツ & 楽しい小ワザ

携帯やスマホ、パソコンといった情報通信機器も一人一台以上の時代になり、それと共にインターネットの活用も当たり前のものになってきました。

日常生活でふと知りたいことが出来た時、
何かお困りごとがあった時、
忘れてしまった記憶のヒントが欲しい時、
趣味や生活のためにお買い物をしたい時、などなど。

情報を入手するためにインターネットを開いて検索を掛ける方も多いのではないでしょうか。
もちろん私も分からないことがあると検索、修理の部品探しに検索、暇つぶしにも検索、といったように、検索機能と、それによって表示されるサイトの方々に大変お世話になっています。

そこでふと思ったのですが、人よりもネット検索とパソコンに触れる頻度が高い(はずの)私が考える、『 より効率的な検索の仕方 』を書いてみようと思います。もちろんご自身の慣れた方法や使いやすい方法が一番ですから、こちらで記載する内容はほんのご参考程度にご覧いただければ幸いです。

まずは検索の仕組みを簡単に

Web検索のために使われるプログラムのことを『検索エンジン』と呼びます。
一般的に使われている=スマホやパソコンのブラウザに標準搭載されている検索エンジンとしては以下の3つが有名かと思います。

Google検索:Googleが開発運営しているためGoogle Chromeなどに標準設定されている
Yahoo!検索:Yahoo!が運営しているためYahoo!アプリなどの検索に標準設定されている
Bing検索:Microsoftが開発運営しているためEdgeなどに標準設定されている

もちろんこの他にも様々な検索エンジンが存在しています。
こういった現在の検索エンジンの主流はロボット型検索エンジンと呼ばれる仕組みです。

まずクローラー(ロボット・スパイダー)と呼ばれるプログラムによってWeb上の情報を集め、集めた情報を蓄積・処理し、利用しやすいように索引(インデックス)を作ります。そのデータベースを基にして、検索エンジンプログラムはユーザーの検索した言葉に適合すると思われる順にデータをランク付けして表示させます。
このランク付けを行っているアルゴリズム(計算式のようなもの)こそがそれぞれの検索エンジンの真髄であるため、ほぼ全ての検索エンジンがアルゴリズムの内容について公表していません。

   
イメージとしてはこんな感じでしょうか。
広大な森に、機械の蜘蛛が隙間なく巣網を張っていると想像してみてください。
果てが見えないほどに広大な森なので、もちろん機械の蜘蛛は一匹ではなく、数え切れないほどの仲間達が森のあちらこちらに巣を張っています。
(私は蜘蛛が大嫌いなので自分で書いておきながら想像したらちょっと気持ち悪くなってきました…)
その広大な森の中で何か新しい動きがあれば、蜘蛛は張り巡らした糸によってそれを察知し、そこまで覗きに行って異変を観察し、自分達の基地に報告しに行きます。
「新しい木が生えたみたいです。育つのが早いからまた近々見に行った方がいいかも」 
「この前まであった大きな木が落雷炎上で無くなっていました。その木の情報を削除しましょう」 

蜘蛛たちによってその情報は次々に蓄積され、その都度、出来るだけ急いで森の地図を書き換え、日付や成長度合い、木材としての貴重さなどの詳細な情報も書き記していきます。
そうして蜘蛛達のボスは広大な森を出来る限り把握して道案内することをビジネスにしています。
そこへやって来た旅人が、基地を運営しているボスに向かって「どこかに『東京 明日の天気』を占う木があるはずなんだけど」と聞くだけで、すぐに情報を引き出して旅人の目的とする場所の候補地一覧を出してくれます。

広大な森がインターネット、そこに育つ木々がそれぞれのサイト(ホームページ)ですね。
蜘蛛(=クローラー)達は定期的に自分の担当区域の見回りを行い、新しく出来たサイト、更新が停滞しているサイト、閉鎖してしまったサイトを出来る限り素早く把握しています。
更にそれぞれのサイトがどれだけ有益な情報を持っているか、どういった情報を掲載しているのか、などをまとめた更新情報や索引情報をボス(=検索エンジン)に渡しているので、旅人(=ユーザー)はボスの知恵を借りて簡単に目的地にたどり着くことができます。

検索エンジンの選び方

上で挙げたように、検索エンジンも色々、運営している企業も色々ですから、同じキーワードであっても検索エンジンによって検索結果が異なることがあります。

優れた検索エンジンとは

・検索キーワードに対して、より的確な内容を持つサイトを選り分ける
・有益な情報、たくさんの情報を持っているサイトを上位表示する
・ずるい手段で上位に入ろうとする悪いサイトを見抜いてランクに入れないようにする

主に以上の3点において優れているものがユーザーにとって使いやすい、優れた検索エンジンといえます。

個人的に一番オススメなのはGoogle検索です。
最近は有名どころであればどの検索エンジンでも性能に大きな差は無くなってきましたが、Google検索はアドオン(拡張機能)とセットで使うと便利になる所がおすすめポイント。
アドオンを使えば、『~について調べてみました』『いかがでしたか?』系の内容の無いサイトを検索結果に表示させない設定もできるので、ぜひご利用ください。
邪魔な『〇〇について調べてみました!』『いかがでしたか?』を駆逐する
【Google Chrome】特定サイトを検索結果から除外するuBlacklist

Yahoo!とGoogleの関係

2010年7月、Yahoo!は検索事業においてGoogleと提携し、Google検索エンジンのライセンス提供を受けました。
そのためYahoo!の検索結果はほぼGoogleの検索結果と同じものが表示されることになります。
ですがYahoo!独自のアルゴリズムを用いている部分もあるため、検索結果がほんの少し異なることがあり、経験上はGoogleの検索結果のほうが自分の探している情報だったことが多いので私はGoogle検索を使っています。

Googleのシンプルな検索窓が好み、という方も居れば、今日のニュースや天気などの情報も一緒にチェックしたいからとYahoo!やBingを使っている方も居ますね。
最終的にはどの検索エンジンを使うかはお好みで。

おすすめできない検索エンジン

中国のBaidu(百度=バイドゥ)社が運営する検索エンジンhao123はおすすめできません。
勝手に入り込んでくるだけではなく、今まで使っていたGoogleやYahoo!を押しのけてインターネットのホーム画面(ブラウザ起動してすぐのメイン画面)もこれに書き換えられてしまいます。

Baidu社のサービスは、騙してインストールさせる手口、削除の面倒くささ、更には検索したキーワード・ログインパスワード・入力したクレジット情報などの個人情報をサーバーに無断送信していて問題になりました。
現在は修正したと公表されていますが、今後またいつデータ詐取される状態になるか分からないという不安要素があります。
また、Baidu社のサービスを使用していると問答無用で広告プログラムを入れられ、ことあるごとに有料版を購入するようにクレジットカード情報の入力画面に連れて行かれたり、『動作速度アップ!!』と嘘をついてウイルスまがいのソフトを入れられ動作が遅くなったりと、もうほぼウイルスのようなものです。
どうしてもBaidu社のサービスを使いたい理由がお有りなら良いのですが、そうでない場合は出来る限り早く他のブラウザを入れて検索エンジンを変更してください。
他の検索エンジンに変更したらBaidu IMEもHaoも完全に削除することも忘れずに。
 ⇒BaiduやBabylonの危険性について

また、ロシアの検索エンジンであるYandex検索も、近年の情勢からかなり検索結果が偏っている(ロシア側のサイトのみが上位表示され、検閲で弾かれたサイトは他国の国営メディアサイトなども全て非表示にされる)ため、なにかの手違いでインストールしてしまった方はお早めにアンインストールを。
個人で、あるいは会社でWEBサイトを運営している方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
 ⇒【.htaccess】特定の国のIPアドレスでアクセスを拒否(ブロック)する

検索ワードの決め方

どんな検索エンジンでも、知りたい情報に関するキーワードを入力して探すことに変わりはありません。
それでは皆さんは一体どんな風にキーワードを入力されていらっしゃいますか?
思いついたキーワードで、知りたい情報に辿り付けそうな単語を適当に、という方が圧倒的に多いと思います。
でももう少しだけキーワードについて考えていただくだけで、もっと簡単に、もっと早く、知りたい情報に辿り付けるようになるかもしれません。

例えば、パソコンの液晶が割れ、その修理にかかる金額を知りたくて、『液晶割れ 値段』と検索した場合と、『パソコン 液晶割れ 修理費用』と検索した場合。
『液晶割れ 値段』だけではテレビの液晶やスマホの液晶の修理も検索結果に表示されてしまいます。
この場合は『パソコン 液晶割れ 修理費用』のほうが求める情報を見つけやすいと言えますね。
出来る限りピンポイントで知りたい情報が出てくるように検索ワードを決めましょう。

・『●● △△』とスペース(空白)区切りで単語を並べる
・『●●が△△で…』と長めの文章で検索をかける
どちらがより求めるサイトに辿り着けるかも、求める情報によって異なってきます。

単語のほうが良い場合

固有名詞や地名などで絞り込む

例えば家の鍵を失くしてしまって鍵屋さんを呼ばなければならないという状況の時。
スマホや携帯で検索を掛けるのに
『鍵を失くしたので鍵屋に電話したい』
『香川県高松市 鍵開け』
この2つのどちらが適したキーワードでしょうか。

『鍵を失くしたので鍵屋に電話したい』と検索したら日本全国の鍵屋さんで、Web上にホームページを持っている店舗や、電話番号を載せている店舗、あとは鍵を失くした人のブログやTwitterの呟きなどが片っ端から検索に引っ掛かってしまいますね。
その中から自分の所まで駆けつけてくれる近所の業者さんを探すのは中々骨の折れる作業です。

逆に『香川県高松市 鍵開け』と検索すれば、上位に表示されるのは高松市内の鍵の紛失や合鍵作りに対応が可能な店舗である可能性が高くなります。
このように、地域や年月日、商品の名称や型番など固有の情報を入れることによって、より早く目的の情報に辿り着くことができます。

ひとつの単語に多くの意味がある時

例えば『パンサー』について知りたい場合。
ただ『パンサー』と入れて検索してしまうと
・動物のヒョウ
・3人組のお笑い芸人さん
・パンサーの英語の綴り
・ピンクパンサーのキャラクター
・Macのパソコンに入っているOS X バージョン10.3 の愛称
などなど、色んなものが出て来すぎて選り分けるのが大変です。

『パンサー 英語』
『パンサー Mac』
『ヒョウ パンサー ジャガー 違い』など
表示される検索結果を絞り込むためにも、最初から2つ以上のキーワードで検索を掛けると手間が省けますね。

文章のほうが良い場合

検索対象が文章そのものである時に限っては、丸ごと文章で入力した方が精度が高くなることもあります。

例えば皆さん学校で一度は暗記したことがある(たぶん)この漢詩。
『春眠 曉を覺えず 處處 啼鳥を聞く  夜來 風雨の聲 花落つること 知んぬ多少ぞ』

この漢詩の作者は誰だったかな、どういう意味だったかな、と検索をかける場合。
『春眠暁を覚えず』だけで検索を掛けると、そういった文章の入ったブログ記事や、名称に『春眠』が入っている店舗やサイトさんなんかも検索結果に表示されてしまいます。
そういう時にはある程度の長さの文章で検索結果をふるいにかけるために『春眠 曉を覺えず 處處 啼鳥を聞く』くらいまで入れていただくといいですね。
ちょっとくらいの間違いや差異は検索エンジンが補完してくれるので『しょしょていちょうをきく』と平仮名で検索しても大丈夫です。
また、こうした長文での検索をかける時には、分割して認識・検索されることを防ぐため“完全一致”検索を利用するのもおすすめです。

その他にはエラーメッセージから検索を掛けたい時なども文章での検索がいいですね。
たとえばパソコンの電源がいきなり切れた後で再起動させた時には「前回は正常なシャットダウンじゃなかったからちょっと気をつけてね、なんだったら修復も試すといいよ」という意味でWindows エラー回復処理画面が表示されます。
このエラー回復処理のメッセージについて詳細を調べたい時には
『スタートアップ修復の起動 Windowsを通常起動する』
『Windowsを開始できませんでした』
といったようなエラーの文面そのままで検索をかけた方が正確な情報を得ることができます。

Windowsエラー回復処理についての補足

パソコンの調子が悪くなり、一度電源が落ちて再起動した時のエラー回復処理画面では、スタートアップ修復という自動修復を行うか、それとも通常どおりWindowsを起動させるかを選ぶことができます。
たまたまコードが抜けて電源が切れてしまった場合や一時的なフリーズから脱出するために強制終了で電源を落とした場合には『Windowsを通常起動する』でかまいません。
以前から動作に不具合があり「故障かも」というお心当たりがある場合には『スタートアップ修復の起動(推奨)』を選択してみると良いでしょう。
ただしこの修復も完璧ではなく、ある程度のデータ崩れなどを修正・修復してくれるだけのものなので、HDDなどの部品が壊れていたり、Windows動作のための重要なファイルが壊れていたりする時には根本的な解決にはなりません。
何度もシャットダウンと再起動を繰り返したり、起動の度にエラー回復処理画面が出てくるようであればお早めに修理に出していただいたほうが安心です。
特にHDDやSSDというデータ記憶装置部品の不良の場合には、起動させるごとにどんどん状態が悪化してデータの取り出しも困難になることが多いため、出来るだけ電源を入れずに修理にお出しください。

 
 

意外と知られていない検索ワザ

『 α β 』といったように、2つ以上の検索キーワードをスペース(空白)で区切って検索するAND検索は皆さん普段から使われていると思います。
実は検索にはそれ以外にも様々なキーワードの入力方法があり、それを使うことによって、より状況に合った詳細な検索を行うことが可能です。
以下にご紹介しているのはGoogle検索での小ワザですが、Google以外の検索エンジンでもほぼ対応していますのでお試しください。

OR検索

α OR β
(スペース・半角大文字OR・スペース)

これは『 α または β 』というように、キーワードのどちらかを含めた結果であれば表示させることができる検索方法です。

例えば、別名があるけれど結局は同じものを指すため、どちらの名称で検索に引っ掛かっても良い、というような場合ですね。
【例】
・サンライズ OR メロンパン
・彼岸花 OR 曼珠沙華
・デオキシリボ核酸 OR DNA

あとは「その辺の情報をなんでもいいから知りたい」という時、敢えて対象キーワードを増やして広範囲の情報を表示させることができます。
【例】
・古代ローマ OR イタリアの歴史 OR ナポリ湾
・人力発電 OR ダイナモ

マイナス検索

α -β
(スペース・半角のマイナス)

『 αは含むけどβは含まない 』、『 βを除いたα 』のように弾きたいキーワードが決まっている時に役立ちます。

【例】
・陣内孝則 -陣内智則、
・ロングアイランド -カクテル

“完全一致” フレーズ検索

“α”
(ダブルクォーテーションで囲む)

ダブルクォーテーション(二重引用符)はキーボードの左上の辺りにある【2(ふ)】のキー(Shiftを押しながら2を押す)で打つことができます。
全角でも半角でも結果は同じなのですが、全角だと始・終の違いがあるので(いんようふ、と打って変換していただくと分かるかと思います)その辺を気にしなくていいように、半角の” “を使っていただくほうがいいかもしれません。

ほぼ同じものだけどこれなんかどう?もしかしてこれじゃない?というような検索結果を排除して「αについてだけ表示して!それ以外はいいから!」という時に使います。

検索エンジンは基本的に単語分割を行って一致する情報を探すため、例えば『 マルクス・アウレリウス・アントニヌス・カエサル 』とキーワードを入れると『 マルクス 』『 アウレリウス 』『 アントニヌス 』『 カエサル 』というようにそれぞれのキーワードにバラしてから検索がかけられます。
すると知りたい情報がマルクス・アウレリウス・アントニヌス・カエサル=通称 カラカラ帝というローマ皇帝であるのに対して、マルクス=アウレリウス=アントニヌスの名をもつ別の皇帝だったり、ブルータスに討たれたカエサル(ジュリアス・シーザー)だったりが出てきてしまうので、ただでさえ紛らわしい名前の群れの中で大混乱すること間違いなしです。

そこでマルクス・アウレリウス・アントニヌス・カエサルと完全一致検索を行うことで、似た名前の人物を弾いて、出来る限り目的の情報のみを表示させることができます。
似たような名称があふれているものを調べる時にとても便利です。

複数の英単語からなる曲名やグループ名を検索する時にも役立ちます。
また、私どもであればパソコンの型番や部品型番を調べることがあり、同一シリーズの似たような部品が出てくるのを弾くために完全一致検索を使うことがあります。

複数の合わせ技で詳細検索

それぞれの検索ワザは、組み合わせてより詳細な検索を行うこともできます。
ちょっとややこしいのですが、なかなか良い検索結果が出てこなくて困った時にお役に立つかもしれませんので試してみてくださいね。

AND と ORの合わせ技

(α OR β) γ
(αかβを含み、尚且つγを含む)

【例】
禁煙のレストランかカフェか居酒屋を探したいとき
(レストラン OR カフェ OR 居酒屋) 禁煙

【例2】
猫か犬の写真展、近くでやってないかなーというとき
(猫 OR 犬) 写真展 高松市

あいまい検索(ワイルドカード)

ほぼ全ての検索エンジンは、標準であいまいな検索を許容しています。
漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字、どれで入力しても、また表記ミスやスペル間違い、脱字があっても、「ん?なんかちょっと違うけど、たぶん探してるキーワードはこれだよね?」と気を利かせて、適切と思われる結果を表示してくれます。
更に『 もしかして:○○○ 』と「本当に探したかったのはこれじゃないかな?どう?」と想定されるキーワードを表示してくれたりもします。

こういった標準搭載のあいまい検索とは別に、自ら『あいまい検索をかける!』と決めて検索することもできます。

やり方は簡単で、あいまいな部分に半角アスタリスク「*」を入れるだけ
アスタリスク(星印)はテンキー(数字キー)の上部にあります。『あすたりすく』や『ほし』で変換しても出てきます。

【あいまい検索の例】
つれづれなるままに日暮らし*に向かひて
徒然草の一節、ここに入る単語も漢字も忘れがちです。

クルンテープ・プラマハーナコーン*
バンコクの正式名称、長すぎてこの2節しか覚えられない。

Stay *. Stay foolish.
アップル創始者、スティーブ・ジョブズのスピーチの中の言葉。

ふろいでーしぇーねる*ふんけん
音で覚えている歌詞で検索をかけたい、でも途中が思い出せない…という時にこんな感じで適当に検索することもできます。
ちなみにこれはベートーベンの交響曲第9番(通称:第九)の第4楽章『歓喜の歌』の出だしで、元の歌詞はドイツ語の『Freude, schöner Götterfunken,』。
思い出せなかった*部分は『げってる』ですね。

「ここが思い出せないんですけど、いっちょ頼みますよ旦那! Googleの旦那なら何とかしてくれるって信じてますんで!」と揉み手で近寄っていく感じで(個人のイメージです)。 

Googleのお遊び要素いろいろ

Googleさんは通常のお役立ち検索の他にも、特定のキーワードに対しての検索結果に特殊な作用を持たせたり、特定のページに無駄な機能をつけていたりすることがあります。
コンピュータ界でイースター・エッグと呼ばれている隠しコマンド、お遊び要素ですね。
ここではそういった『特に意味は無いけど楽しい』検索についての情報をご紹介します。

傾く、回る、そして崩壊!

検索をかけたことによって画面が大変なことに…!
もちろん表示状態が変わっただけで、壊れたわけではありません
安心して検索してみてください。⇒Googleトップページ
 ※スマホでの閲覧、Internet Explorerでの閲覧では動作しないことがあります。

askew、斜め

『askew』『斜め』、どちらを検索しても傾きます

do a barrel roll、Z or R Twice、一回転

『do a barrel roll』『Z or R Twice』『一回転』、どれも画面がぐるっと回転します

Google Sphere、グーグルスフィア

『Google Sphere』もしくは『グーグルスフィア』を検索して一番上に表示される【Google Sphere – Mr.doob】をクリックすると球体になります

Google Gravity、グーグルグラビティ

『Google Gravity』『グーグルグラビティ』で検索をかけ、結果として一番上に出てくる【Google Gravity – Mr.doob】をクリック、少し待つと崩落します。なんということでしょう。
崩れ落ちた項目をマウスでクリックしたまま放り投げて遊ぶこともできます。重力グラビティを感じますね…!

EPIC GOOGLE、エピック・グーグル

『EPIC GOOGLE』『エピック・グーグル』で検索をかけ、結果として一番上に出てくる【EPIC GOOGLE – FOR WHEN YOU FEEL EXCESSIVE】をクリック。
巨大エピックなGoogleさんがこっちに来る…!(; ・`д・´)

Google Space、グーグルスペース

『Google Space』『グーグルスペース』で検索をかけ、結果として一番上に出てくる【Google Space – Mr.doob】をクリック。
無重力を感じてください。

『生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え』

なんだか深い意味のありそうなキーワードですが、この言葉で検索をかけると、Google電卓が動作して『 42 』という計算結果が表示されます。

これはダグラス・アダムズのSFコメディ小説『銀河ヒッチハイク・ガイド』が元ネタで、作中に登場するスーパーコンピュータ『ディープ・ソート』が「the Answer to the Ultimate Question of Life, the Universe, and Everything」という問いに対して、750万年かけて計算した答えが『 42 』だったことから、Google検索でもこの問いを検索すると『 42 』と表示させています。

ちなみにこの数字について、作者であるダグラスさんは「別に深い意味はない。全く意味の無い平凡な数字を、と考えていて思いついたから」と言っていたそうです。 
しかしそう言われても何か意味があるんじゃないの、と疑ってしまうのがSF好きやオカルト好きの性です。

・エジプトの葬祭文書『死者の書』には42柱の神々が登場する。
・世界的に普及している基本の文字コード『 ASCII(アスキー) 』において
 10進法で42に対応するものは、あいまい検索(ワイルドカード)の項でも出てきた「* アスタリスク(星印)」。
・一般的な千手観音像の手の本数は42本。
 といったように『 42 』に意味を見出そうとする人達がいなくなることはありません。

この他にGoogle計算機で検索結果が表示されるものとして『the number of horns on a unicorn』などがあります。
幻想生物・ユニコーン(一角獣)の角の本数は?ということで計算機が教えてくれる回答は当然『 1 』。
計算機、必要かな…?と皆さんの首を傾げさせるためにあるのかもしれない検索結果です。

まあ、お茶でも飲んで

通常、Web上でリンク切れなどで目的とするページが見つからなかった時には「404 エラー」や「502 エラー」のように対応するエラー番号のページが表示されます。
このGoogleのエラー 418用のページは「コーヒーを淹れようとしてティーポットに拒否されたエラー」に対応しています。
そんな状況は起こらない、つまりは何の意味も無い隠しページですね。
このページを開いたらティーポットをクリックしてみてください。

 
 
色々とご紹介してみましたが、お役に立ちそうなものはあったでしょうか。
Googleさんやその他の検索エンジンも日々より良いツールになろうと変化しており、時間の経過とともに、ここでご紹介した機能が無くなったり、逆に新しい機能が増えたりといったことがあります。ついでにどうでもいいけどちょっと楽しいページが増えたりもします。
皆さんも是非検索エンジンの機能を活用し、便利で楽しいネットライフをお送りください。

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