パソコン購入のポイント 【3】CPUの性能を選択

    icon-clock-o読了時間:約10分25秒

前回記事
パソコン購入のポイント 【1】事前の準備
パソコン購入のポイント 【2】そのPCで何をする?
に引き続き、いよいよ具体的な部品性能のお話です。
今回はパソコン部品の中でも特に処理速度に関わるCPUの性能についてご説明します。

 目次 

CPUとは
CPUの性能の見方
  ∟メーカーと型番
  ∟CPUクロック(動作周波数)が1.40GHz(ギガヘルツ)
  ∟2コア・2スレッド
  ∟2MB (3次キャッシュ)
  ∟TB (ターボ・ブースト)
  ∟スマートキャッシュ
  ∟HT (ハイパースレッディング)

CPUとは

セントラル・プロセッシング・ユニット、日本語では中央処理装置。
各装置の制御やデータの計算・加工を行う部品であり、言わばパソコンの脳にあたります。
基本的にはCPUクロック(動作周波数)の数字が大きいほど、
コアが多いほどパソコンの処理速度が向上します。

ですので 「 もうこれ以上めんどくさいことは知りたくない U・x・U 」 という方は
基本的にCPUはCPUクロック(動作周波数)とコアの数字が大きいほうが高性能!とだけ覚えていただいて
以下を飛ばして パソコン購入のポイント 【4】その他の部品性能を選択 をご覧ください。

CPUの性能の見方

パソコンのスペック(仕様書)の記載例として
インテル® Celeron® プロセッサー2957U
動作周波数 1.40GHz /2コア・2スレッド/2MB(3次キャッシュ)とある場合。

メーカーと型番

インテルというメーカーの部品で、シリーズ名がCeleron、型番が2957Uです。

現在のPC用のCPUには大多数にインテル製が使われており、後はAMD製、
更に残りのほんのちょびっとがVIA製なので、皆さんが目にするCPUは
ほぼインテルの製品だと思います。
 蛇足ですがインテルについてちょっと詳しく知りたい方は
 コンピュータにまつわるホリデーロゴをご覧ください。

CPUクロック(動作周波数)が1.40GHz(ギガヘルツ)

回路処理のための信号の数を表したもので、
同じ型・同じ仕様で動作周波数のみが異なる部品であれば
この数値が大きいほど処理速度が上がる=性能が良いと考えていただいて大丈夫です。

2コア・2スレッド

2つのコアを持ち、1つのコアに1つの命令(スレッド)が可能なので合計で2スレッドという意味です。
基本的に1つの脳(コア)で1つの命令しか処理できません。
しかし最近のCPUでは1つの脳で同時に2つの命令を処理できるものもあります。
その場合はもちろん脳が多いほど、同時処理できる命令が多いほど処理速度が上がります。

また、コアの呼び方はメーカーや店舗によって異なることがありますが
4コアなら基本的にクアッドコアと呼ばれます。
しかし使いたいソフト(プログラム)がマルチスレッド対応ソフトでなければいくつコアがあっても
そこへ指示を送れないので、使いたいソフトが2コアや4コアに対応していなければ
全く性能を生かす機会が無い、ということになってしまいます。

2MB (3次キャッシュ)

通常のメモリとは別にCPU内にある高速記憶装置の大きさが2MBで、3次キャッシュまで使用可能。
この記述がある場合には容量(MB)が大きいほうが、
また1次キャッシュよりも2次キャッシュがあるほうが、
2次キャッシュよりも3次キャッシュのほうが処理速度が上がります。

日頃、CPUは受け取ったデータを計算処理し、メモリに記憶させ、
必要があればまたそのデータを取り出して再計算、更に指示があればメモリからHDDへ書き込んでおり、
データは部品間を目まぐるしく動いています。

それぞれの部品の働きが、パソコンという会社における部署のようなものだと考えてみてください。
計算処理課(CPU)さんは計算が終われば全力ダッシュで
メモリさんの居るデータ保管庫まで走って行ってデータを置き、
またデータをメモリさんから貰って計算処理をしてそのデータを持って保管庫へ・・・と
CPUさんは部署から保管庫までの往復を繰り返しています。疲れますね。
そこでCPUさんはよく使うデータをひとまずコピーして自分の部署内に置いておいて
いつでも取り出して参照できるようにしました。
すると頻繁に使うデータに関してはいちいちメモリさんの居る保管庫まで走る必要が無くなり、
負担も軽く、仕事も速くなりました。 

この『 データをひとまず置いておく場所 』が2MBの容量を持っており
3次キャッシュまで使用可能、ということになります。

このキャッシュは、似たような計算処理を高速で繰り返すような場面で真価を発揮します。
高解像度の映像を表示させ、速度の速い動きを表現し、入力コマンドをすぐに反映させる・・・
要する高画質グラフィックと高速動作反応が必要なゲームや、
容量の大きい動画を動画サイトにアップロードする場合など。
逆に言えば、そこまでの動作性能を求めていなければ
あまりこのCPUキャッシュにこだわらなくても良いということになります。
こういった機能が付いているとその分お値段も上がりますしね。

それでは以上の説明を踏まえて次のCPUをご覧ください。
インテル® Core™ i7-4710MQ プロセッサー
(4コア/2.50GHz/TB時最大3.50GHz/6MB スマートキャッシュ/HT対応)
こちらのCPU、Core i7-4710MQ は先ほど紹介したCeleronの2957Uよりも
性能が上であることがお分かりいただけるでしょうか。

4つの脳(コア)を持ち、処理のための動作周波数は2.5GHz(ターボ・ブーストで全力出せば3.5GHz)、
6MBの容量のスマートキャッシュ、HT(ハイパースレッディング)対応、と書かれています。

TB (ターボ・ブースト)

複数のコアを持つCPUにおいて、これまではそれぞれのコアを動かす電力や動作熱を抑えるために
各コアの性能を若干控えめにしていました。
そのため『 4コアで全部のコアがフルで働けば物凄い性能になるが、
1つのコアしか働いていない時にはシングルコアに性能で劣る 』
という事態になったりすることがありました。
これを解決するためにインテルが開発したのがターボ・ブースト・テクノロジーです。

◆使っていないコアがある時には、使っているコアに電力を集中させて可能な限り動作速度を上げる
◆性能を上げたことによって発生する動作熱を察知・調整することによって破損を防ぐ

この機能によって、同じ4コアのCPUであったとしても
TB機能が導入されているほうがより処理性能が上がることになります。

スマートキャッシュ

4つのコアで共有するタイプの8MBの3次キャッシュを
インテルでは特別にスマートキャッシュと呼んでいます。

上の項目でのお話と同じく、パソコンにおける各部品を会社内の部署とお考えください。
計算処理課(CPU)では4つの脳(コア)、つまり4人が働いています。
最近キャッシュ機能を導入した計算処理課では、
頻繁に使うデータについては自分の部署内に置いておくようになったので
いちいちデータ保管庫(メモリ)まで走って行ったり来たりしなくてもよくなりました。
しかしただデータを置いておくだけでは問題が発生します。
キャッシュで手元に置いているデータに対して、4人の内の誰か一人が計算をして書き直した時、
それを他の3人は知らないまま、自分の持っている古いデータを使ってまた計算をしてしまうのです。
その挙句に 「 これしばらく上書きしてなかったから、メモリさんのところで上書きしとこう 」と
大元のデータまで古いほうのデータで書き直してしまったり。
結局最新の処理を行ったデータを持っているのは計算処理課(CPU)の一人(シングルコア)だけ、
そんなことになったら後々データに齟齬が生まれてごっちゃごちゃになります。
この問題を防ぐために、今までは書き換えたデータについての書類を4人の間で周知して
それぞれ全員が自分の持っているデータを書き換えていたのですが、これはこれで時間と労力の無駄ですね。
そこで編み出されたのがスマートキャッシュのようなキャッシュ共有機能、
コア全員が同じデータを閲覧・編集できるように情報の共有を行うものです。
キャッシュの共有機能があれば、リアルタイムで最新のデータを
どのコアでも使用できるため、より処理速度が上がります。

HT (ハイパースレッディング)

通常、1つの脳(コア)では1つの命令(スレッド)しか処理できません。
しかし、その1つの命令が小刻みに指示されるものだった場合に
合間に空き時間が出来て勿体無いなあ、と考えて、
その空き時間に別の命令を処理してしまおう、という機能です。

上司から書類作成の命令が来たけれど、それが1時間ごとに訂正や数値の指示がくるものだったとしたら
ぼんやり指示を待っている間は無駄な時間になってしまいますよね。
そこで自分の仕事をしつつも、空いた時間でこっそり内職をしている状態です。
実質のコアは一人ですが、二人分の仕事をしていますね。
といっても単純に性能が2倍になるわけではなく
(なんといっても空いた時間と余力をつなぎ合わせての内職なので)
向上するのは最大でも20%程度です。

4コアにこのHT対応と書いてある場合には、4つのコアで4つのスレッド、
でももし余力があれば最大2倍の8つのスレッドを処理することが可能。
もしも2コアでHT対応なら4スレッド処理可能、ということになります。

 良かったら押してみてください♥

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket