年式の古いパソコンの修理

古いパソコンの修理

年式の古い機種の修理

Windows10が出たり、タッチパネル機種が増えたりと、次々に新しいものが出てくるパソコン業界ですが、今でも10年以上前の機種を大切に使っている方も大勢いらっしゃいます。
年式の古いパソコンは作りがシンプルで、無理に薄く軽くしていないので排熱効率が高く、部品も頑丈。
バックライトが経年劣化して切れて画面が暗くなっているだけで、他の部品はまだまだ大丈夫!という15年ほど前の機種を修理お預かりして拝見したりすると、当時の技術の結晶かつ高価な機械だっただけあるなあ、と感心してしまいます。

・ずっと大事に使ってきて、使い慣れているし愛着があるからずっとコレを使い続けたい。
・業務用のソフトが入っていて他のPCに移せない。ソフトの開発会社も既に無いし困った。
・工場ラインの中に組み込まれててコレひとつだけ新しくすることもできないし、ライン改装にはとんでもない金額になるし…。
・メーカーサポートに聞いたらもう修理対応終わってるって言われたし、諦めるしか無いのかな。

こんな風にお悩みの方は、ダメ元でも結構ですので一度お問合せいただければと思います。
今ある部品を修理するだけで改善可能であれば修理を、部品交換が必要な場合は交換を行います。
部品の交換が必要な場合、国内・国外の両方で部品を探して入手します。
詳細診断の上で故障箇所のみ修理しますので、まるっとごっそり交換のメーカー修理より金額的にもお安く、日数的にも早くお直しできるかと思います。

部品の交換が必要なのにどこにも部品が流通してないし、中古部品も手に入らない…!という場合はやむなく修理中止とさせていただくこともございますが、それ以外はどんな機種であっても修理対応させていただきます。

お電話(087-813-0481)・メールFAXでのお問合せや概算お見積りは勿論無料ですので、お気軽にご相談ください。

古いパソコンの一例

少し年式が旧いものだとどんなパソコンがあるのか、修理お預かりしたパソコンの中からPC雑学知識とともにいくつかご紹介してみたいと思います。

NEC

日本におけるPCの創成期を支え、一般の人にも広くパソコンが普及するきっかけになったPC-9801シリーズと、9801に続いて発売された、PC9821NRや9821NbといったPC-9821シリーズ
そこから徐々に進化し、パソコンは薄く軽くなっていきます。
NECの古いパソコン
NECのパソコンはLaVie、VersaPro、Mate、VALUESTARなどのシリーズがあり、特に個人の方が使うNECのノートパソコンはほぼ全てLaVieというシリーズ名のものです。
元々の由来は、フランス語の 『 La vie 』 。英語のLifeと同じで、人生・生活・生命というような意味ですね。
今まではフランス語の区切りに合わせて大文字と小文字が混ざっていたLaVieですが、2015年夏モデルからアルファベット大文字のみの『 LAVIE 』表記に変わりました。

また、デスクトップパソコンのシリーズは 『 VALUESTAR 』でしたが、2015年1月からこれも全てLaVieに統合されました。
NECのパソコンの歴史の長さと知名度からLaVieを使用していらっしゃる方も多く、修理でお預かりするPCとしても一番数が多い気がします。

Apple

林檎マークのロゴが目印のMac。
林檎の由来については過去記事” Apple社の社名およびロゴマーク “をご参照ください。
Macの古いパソコン
Appleは最近発売した機種の部品を決して他所に渡したりしないので、数年以上経った古い部品のほうが入手が簡単な場合があります。
部品手配が不可能な場合は、改造まがいの部品改修をしたり、他機種の部品を合うように造り変えたりという修理になることもありますが、出来る限り修理対応させていただいています。

1980年代から1990年代にかけて、イラストレーターさんやデザイナーさん、写真家さんや広告代理店さんは、印刷屋さんの印刷規格に対応できるMacを使うのが当然とされていたのだそうです。
しかしそれからWindowsが日本で一般に浸透し、またMicrosoftが頑張ってWindowsでも標準規格に合わせられるようにしたので、今では 『 デザインやイラストを描くならMacでないと 』 ということはありません。

セキュリティについても、Macの方がセキュリティが堅牢で安心、というふうに言われてきましたが、最近は状況が変わったので一概にそうとも言えなくなってきました。
詳しくはおすすめウイルスセキュリティソフトの 『 Macのパソコンとセキュリティ 』 の項目をご覧ください。

でも昔からデザイン関係の人達がMacを使い、その事務所や取引先もMacを使い、そのまた弟子や部下の人達もMacを使い…と脈々と受け継がれてきたMac愛があるので、現在もそういった業界の方はMacを使っていらっしゃることが多いですね。
WindowsでもMacでも、ご自分が使いやすければどっちでも良いと思うのですが、将来そういったグラフィック関係の業界で働きたいと考えていらっしゃるのであればMacのちょっとした動かし方くらいは知っておいて損は無いかもしれません。
お友達やご家族がMacを持っているなら、買い替えの際などに古い方を譲ってもらって自分で使ってみるのも良いのではないでしょうか。
Windowsとはそもそもコンセプトというか考え方が違う感じがするので最初は戸惑うと思いますが、慣れればMacはとてもシンプルで扱いやすいコンピュータです。

富士通


富士通のパソコンは基本的にFMVというブランド名が付いています。
富士通のHPによると『 FMV 』の由来はFujitsuのF、マイコンのM、DOS/VのVをとったそうです。
その後、2010年6月の夏モデルからは公式にコレ↓ に。
Fujitsu PC Materializes your Vision. ”
(富士通PCは、あなたのやりたいことを実現します。)

いいキャッチコピーですね。
さすがにいつまでもDOS/VのVじゃあちょっと、ということで変更になったのかもしれません。

ちなみに2007年から発売されている大画面テレビ用パソコンシリーズ『 FMV-TEO 』は『 Television Expansion Operator(テレビを拡張する者) 』という由来だとか。

更に2010年6月9日からはシリーズ名も新しく。
ノートパソコンは『 BIBLO 』(英語のBIBLIOとスペイン語のLIBROを掛け合わせた造語)から『 LIFEBOOK 』(いつもあなたのLIFEのそばに)へ。
デスクトップパソコンは『 DESKPOWER 』(高性能でパワーがある製品)から『 ESPRIMO 』(ESPRIT=機知に富む、EXPRESS=表現する、PRIME=最高の、を掛けた造語)に変わりました。

日立製作所

日立の古いPC
2007年10月23日、残念ながら日立はパソコン事業からの撤退を表明し、1978年から29年間続いたPC部門の歴史に幕を下ろしました。
撤退以降はメールによる個人ユーザーのサポートと、HP(ヒューレットパッカード)から部品提供を受けてのビジネス向けPCのサポートのみ対応しているようです。
つまり今はもう日立ではほぼ修理はしてもらえない、ということで弊社に日立のモニタやPCの修理ご依頼をいただくことも多いです。

日立のパソコンはFLORA・Prius・FLORA Priusの3種類のシリーズ名が付いています。
Prius 』 はラテン語の 『 Prius(その先の~) 』 から取っており、「 次世代のメジャーパソコンを目指す 」 という精神を表して命名したそうです。
FLORA 』の由来は詳細が分からないのですが、Priusと同じくラテン語を由来にしているなら、ローマ神話に登場する花と春と豊穣を司る女神『 Flōra 』 が元になっているのかもしれませんね。

東芝

東芝の古いPC
東芝のパソコンのシリーズ名は『 dynabook 』。
“ パソコンの父 ” と呼ばれるアラン・カーティス・ケイが提唱したダイナブック構想が由来です。
これは東芝の開発陣が世界初の携帯可能パソコン(=ノートパソコン)を作っていた時に、ダイナブック構想と自分たちの目指すところが似ているとしてケイさんに敬意を表して命名したそうです。

SHARP(シャープ)

SHARPの古いPC
1995年から販売が始まったSHARP PCの代表的なシリーズ名は 『 Mebius(メビウス) 』 。
2009年にPC生産を打ち切り、1978年から続いた31年にわたるSHARPのPC事業は一旦終止符を打ちましたが、2013年から法人向けタブレットPCの生産が開始され、そのシリーズ名として 『 Mebius 』 が復活しています。

Mebiusというシリーズ名の由来は、ドイツの数学者・アウグスト・フェルディナント・メビウス(August Ferdinand Möbius)が発見したメビウスの帯(メビウスの輪)に由来しており、マークの意匠もメビウスの帯になっています。
メビウスの帯がその形状により永遠、無限といった意味を象徴することから、Mebiusシリーズのパソコンにも無限の可能性が!という意味を持たせたのかもしれませんね。

更にMebiusの中でもMURAMASAというシリーズがあります。
刃を研ぎ澄ますように世界最薄・最軽量を目指していく、というのが開発コンセプトで、室町時代の日本刀 『 村正 』から名づけられたモバイルノートPCです。
MURAMASAシリーズはどれも軽さ・薄さや画期的な仕様で話題になりました。
例えば2004年に発売されたMebius MURAMASA PC-CV50は女性をターゲットに含め、フェニックス・デザインのトム・シェーンヘルさんによってデザインされた立体的な外見が今見てもスタイリッシュ。
ちょうど文庫本を開いたくらい(A5くらい)の大きさで、軽くてバッテリー持ちも良い機種だったようです。

SHARPの技術者さん達はかなり頑張っていたと思うのですが、経営が上手くいかずPC事業から撤退してしまったことがとても残念です。
スマホや液晶で盛り返すかと思いきや、結局液晶事業も危ういですし、もう無理かもしれませんが、出来ればまた個人向けでMURAMASAのような機種を作って欲しいものです。

Panasonic

PanasonicではPRONOTE mini CF-11 に続き、一番最初のLet’s note AL-N1が1996年に発売。
Let’s noteシリーズは軽い・小さい・頑丈・バッテリー長持ちというノートパソコンの理想形として今でも高い人気を誇っています。

こちらの画像の機種はTOUGHBOOK CF-29L。
TOUGHBOOKシリーズの2005年に発売されたモデルです。
Panasonicの古いパソコン

ちなみにこちらが現行モデルのTOUGHBOOK CF-31。
タフブック CF-31
(画像出展;Panasonic

TOUGHBOOKシリーズはその頑強さから屋外の現場や過酷な実験場などでの使用に最適とされ、私が配管図面を描くお仕事をしていた頃に、現場監督や建築士のおっちゃん達はこぞって現場にタフブックを持ってきていました。あれはちょっと羨ましかった。

SONY

SONYでは1997年に発売されたPCG-505からVAIOシリーズの歴史が始まりました。
残念ながら2014年にSONYがPC事業から撤退したため、SONYのVAIOとしての歴史は歩みを止め、現在は事業を引き継いで独立したVAIO株式会社になっています。
SONYの古いパソコン

VAIOのネーミングおよびロゴデザインなどは、当時SONYに在籍していた後藤禎祐さんによるもので、後藤さんはプレイステーションもデザインした著名なプロダクトデザイナーです。
VAIO(バイオ)の由来は、SONYのAV技術ふんだんに盛り込んで活かすものということで「A」と「V」の文字を入れることを前提に考えられたそうです。
そして決まった名前は “ Video, Audio Integrated Operation ”を略して 『 VAIO 』 。
「ソニーのパソコンは、ビデオ・オーディオを統合的に扱うことのできるものでありたい」というメッセージが込められています。

更に2008年7月、 “ Visual Audio Intelligent Organizer ”と再定義されました。

VAIOを通じて、高い付加価値を創造し、それをお客様へ提供するために、常に高みを目指してきたQuality (クオリティー=質)・Design(デザイン)という要素に、Intelligence(インテリジェンス=知性)を新たに加えます。
これにより、“持ち主の気持ちを汲み取ることができる”、“「人となり」を表現できる”、“感動をもたらす存在となる”、 という3つの付加価値と体験をお客様へ提供していきます。また、製品だけではなく、販売やサポートなど全ての 環境で同様の体験を提供することも目指していきます。
(SONYプレスリリースより)

更にVAIOという名前とロゴには上記以外にも様々なメッセージが込められています。
VAIOロゴ
VAIOの意味①
前半のVAの部分でアナログ信号の波形を、後半のIOで二進法(デジタル信号)を表現することでアナログとデジタルの融合を象徴したデザインになっています。
二進法は10001001…のようにゼロとイチでの組み合わせによってコンピュータに動作指示を与えるものです。

VAIOの意味②
バイオテクノロジーなどの単語に使われる 『 生命 』 を表す英語である『 bio- 』 の意味も含んでいます。
これは「 機械の塊であるパソコンも、将来はもっと人間や自然に溶け込んでいくべきだ 」という後藤さんの意図が反映されたもので、ロゴデザインもいかにもデジタル風なものではなく柔らかな象形文字のようなデザインになっています。
また、その自然に寄り添うイメージを伝えるために、PCに刻まれたロゴは『 岩に彫った 』あるいは『 砂に描いた 』 ような凹み文字になっています。

VAIOの意味②
更に名前に込められた意味の最後のひとつは 『 バイオレット(Violet、すみれ色/紫色) 』 。
紫色はVAIOのシンボルカラーとされており、機械らしいグレーやシルバーの中に微妙に、機種によっては大胆に紫色が使われています。
確かに上の画像のPCG-FX90G(PCG-981N)のように、少し前のSONYの機種にはマグネシウム合金のシルバーと、メタリックな薄紫の組み合わせがよく使われていました。
そのせいか私のVAIOのイメージというとシルバーと薄紫が思い浮かびます。

隠れたVAIO
VAIOの電源投入時の起動音は、アメリカの電話機で【 V 】【 A 】【 I 】【 O 】とプッシュした時の音になっています。ちょっとした遊び心ですね。
機種によっては音が違うこともあるようですが、VAIOを使っていらっしゃる方は起動の際に注意して聴いてみてください。

その他のPC

ここまでご紹介したもの他のパソコンメーカーとしてはIBM、Lenovo、ASUS、acer、ONKYO、SOTEC、DELL、HPなどがあります。
それぞれのメーカーのご紹介をしつつ、また古い機種の修理写真を見つけたら貼りたいと思います。

IBM

アメリカ本社を中心に世界中に展開しているコンピュータ業界の老舗巨大企業でしたが、残念ながら2004年にPC事業を切り離してLenovoに売却してしまいました。
ロゴの青色のイメージから、IBMのことを 『 Big Blue 』 と呼ぶことがあり、IBMのプロジェクト名にも 『 Blue 』 が付くことが多いようです。
日本IBMが所有するアメリカンフットボールチームの名前も 『 Big Blue 』 。

Lenovo

本社は中国とアメリカにあります。
2004年にIBMからPC事業を買収し、一気にシェアを拡大しました。
買収後もIBMのPCシリーズ名 『 ThinkPad 』 は引き続き使用されています。

LenovoのPCにプリインストールされているソフト 『 Superfish 』 に危険性が確認されたようですので『 Superfish 』が入っている機種をお使いの方はお早めにアンインストールをしてくださいね。
詳しくはこちらのGIGAZINEさんの記事をご参考ください。
 icon-hand-o-right Lenovo製PCに入っている極悪アドウェア「Superfish」はどれだけヤバイのか?

Lenovoの経営資本上の支配権は中国政府にあるため、政府機関などの重要な情報を扱うPCとしてLenovo製PCを使用しないようにしている国もあります。
個人さんならそれほど気にしなくても良いかと思うのですが、企業や行政の大切な情報を扱う方にはLenovo以外のPCの使用をおすすめしたいです。

ONKYO&SOTEC

1997年、株式会社ソーッテクは韓国・三宝コンピュータの傘下に入り、三宝の主導でiMacに酷似した一体型パソコンを生産・販売し、当然訴えられて販売差止処分を受けます。
それ以外のPCも品質の酷さに対する膨大なクレームが発生、対応の悪さも相まって業績が急降下し、韓国の現地法人ソーテックコンピュータコリア株式会社の社長の不祥事が露見すると三宝コンピュータに見限られ、資本引き上げを受けてボロボロになった辺りでオンキョーに拾われて子会社になり、後に吸収合併されました。なんだかこの流れは書いていて悲しくなってきますね。

その後オンキョーが発売するPCのブランド名としてSOTECが使われます。
しかしWindows7搭載PCからはONKYOブランドのPCしか出ていないので、もうSOTECの名残は完全になくなってしまった気がします。
オンキョーさんは良いスピーカーやサウンドボードを各メーカーPCに提供していたりする堅実な企業というイメージがあるので、元ソーテックの人達も今度こそ良い製品を作るために頑張っていただきたいものです。

ASUS

台湾に本社を置くパソコンおよびPCパーツメーカーです。
ギリシャ神話の 『 Pegasus(ペガサス) 』 の後ろ4文字をとって社名としています。
「すべての製品に高い品質と独創性を吹き込むことにより、機知に富むペガサスが象徴する強さ、創造性、純粋さを具体的に実現する」というメッセージが込められているそうです。
読み方はエイサスだったりアスースだったりアサスだったりエイスアスだったりと皆が好きに呼んでいたのですが、2012年10月ついに『 エイスース 』 で統一されました。

EeeBookシリーズのような個人向けのお手ごろノートパソコンからZENBOOKシリーズのような高機能ノートパソコン、更にゲームやグラフィック編集に特化したデスクトップパソコンなど幅広いPC販売とともに部品や液晶モニタの開発販売にも力を入れており、日本国内のみならず、全世界でASUS製のマザーボードが使用されています。
ASUSマザーボード
2011年の東日本大震災に際して、ASUSの技術者の方がコンセプトモデルのマザーボードに独断で「 GOD BLESS JAPAN(日本に神のご加護を) 」というメッセージを印字してくれたり(本来そこには自社のキャッチフレーズを入れるはずでした)アメリカに次ぐ金額の寄付をしてくれたり(人口比率で考えるとものすごいことに)、今年も台北で追悼式典を催し、復興をこれからも支援すると述べてくれたりと台湾の方の真摯な思いやりに感謝するばかりです。

acer

台湾に本社を置く企業で、Aspire(アスパイア)シリーズやTravelMate(トラベルメイト)シリーズのPCが有名ですね。
PCパーツ部門のAOpen(エーオープン)を傘下に持ち、過去にはBenQ(ベンキュー)、AUO(エーユーオー)などの液晶生産企業も子会社でした。

海外向けの『 マルチテック 』というブランド名から、独自性をもった名前にしようと、1987年に『 acer(エイサー) 』に変わりました。
積極的・活力のある、という意味合いでトランプのエース(Ace)の意味も含んでいます。

2007年にGatewayを買収して更に大きく成長を続けており、日本国内のPCにもASUSと並んでマザーボードなどの部品提供を広く行っています。
acerのゲーミングPCであるプレデターについての記事もご参考に⇒エイリアン vs プレデター(ゲーミングパソコンの話です)

Gateway

牛柄マークが可愛かったGateway。
創始者のテッド・ウェイトさんの実家が牧場で、更に会社が農場の中に建てられたからという、なんとものどかな理由で牛柄がトレードマークになったそうです。

1985年にアメリカで設立されたGatewayは元々、間に他業者を挟むことなく、在庫を抱えることもない、BTO(注文生産)の直販スタイルを取った事により、顧客の要望に合わせたPCを安価に提供することによって人気を博して急成長しました。
しかし短期間に全世界へ進出したことによる反動か、見る見る経営が悪化し始め、Gateway本社の業績不振に伴い、日本法人である日本ゲートウェイ株式会社も2000年に日本から撤退しました。
その後eMachinesを買収し、地道にアメリカで息を吹き返し、2004年には再び日本に進出します。
しかしその後2007年にacerに買収され、後に吸収合併されてしまいます。

こうして短期間の間になんやかんやありましたが今ではGatewayはacerのPCブランド名として残るのみとなりました。
日本ゲートウェイ株式会社はユーザーサポートの評判がとても高く、贔屓にしているユーザーも多かったのでとても残念ですね。

DELL

DELLの名称は創始者のマイケル・ソール・デル(Michael Saul Dell)さんの名前から来ています。
Gatewayと同じく、直販スタイル(BTO PCの販売)を取る事によって在庫を抱えることなく、顧客の要望に合わせたPCを安価に販売して急成長した企業です。
同じ直販スタイルを取っていた日本ゲートウェイとDELLの価格競争により、日本のPC市場に低価格化をもたらし、他メーカーも低価格モデルの開発を余儀なくされました。
その後、日本ゲートウェイが撤退したことにより、価格競争の必要がなくなり、職を失ったゲートウェイ社員と、ゲートウェイから乗り換える顧客を受け入れたDELLは更に大きく成長。
特に企業へのまとまった台数の導入率が高く、現在全世界で販売台数トップを誇ります。

あまり評判の宜しくないDELLのサポートですが、法人向けPCは国内サポートセンターに、個人向けPCは中国のサポートセンターに繋がることが多いです。
中国のサポートセンターに繋がると、その担当さんにもよるのですがちょっとだけ怪しい日本語の人がいたりします。
でも問題を解決しようと頑張ってはくれるので、イライラせずに大らかな心で対話してください。
どうしてもこの担当さんじゃ話が通じない…!という時はお願いすれば他の担当さんに変わってくれることもあるようです。

HP

ヒューレットパッカード(HP)はウィリアム・ヒューレットとデビッド・パッカードの2人によって設立された、アメリカに本社を置く企業です。
2002年にコンパック・コンピュータ・コーポレーションを吸収合併し、大企業同士の合併により生産力とシェアを広げました。

Compaq(コンパック)シリーズやPavilion(パビリオン)シリーズに代表される個人向けノートパソコンを始め、ProBook(ブロブック)やElitebook(エリートブック)などのビジネス向けモデルのノートパソコンやENVY(エンヴィ)という高性能モデルのノートパソコン、また以上のシリーズのデスクトップ版など、これといった派手さは無いものの、地道で堅実な製品を作っているイメージがあります。

私の個人的に思うHPの悪いところは、いざどこかが壊れた時、サポート期間が過ぎていたらメーカー修理や部品注文が恐ろしい額になるということでしょうか。
修理部品としてノートパソコンのキーボードを探していたら国内にも海外にも流通していなかったので、試しにHPだといくらなのか聞いてみたら6万円と言われたあの衝撃は忘れられません…。
電話口でサポートセンターのお兄さんに向かって
「え?6万?6000円の間違いですよね? え?間違いなく6万?ありえなくないですか。本体買える金額ですよそれ。修理するでもなくキーボード一つ売って6万。『ぼったくりやな』とか思ったりしないですか?」
と思わず、とてもとても失礼なことを言ってしまって(ほんとにビックリしたので何か思ったことがそのまま口から出た)後で慌てて謝りました。お兄さんが価格設定した訳でもあるまいに絡むようなことを言って、申し訳ないことをしたと反省しています。
結局そのキーボードはしつこく探していたら互換品がカナダにあったので無事解決したのですが。
ちなみに部品代も含めた修理料金は13,000円をいただきました。
それ以来、私は『 もし自分がHPを使うようなことがあったら絶対に壊さないように気をつけよう 』と思っています。

PC以外の機器修理

PC以外の液晶モニタや機械を修理させていただくこともあります。

(左)ワープロ  (右)POSレジ
PC以外の修理
オシロスコープ他

ワープロやPOSレジ、工業用機械の管理モニタ、防犯設備のモニタ、電圧波形測定器(オシロスコープ)などなど。
(追記:最近排気ガステスターの修理も始めました)
他にはミシンの電源とか印刷プリンターのローラーとか業務用冷蔵庫のモニタとか現場監督というカメラとか。
そのあたりまで来るとウチは一体何屋さんだったか…と良く分からなくなってくるのですが、技術者である社長が基本的に『 直せるものなら直すからまずは挑戦させて! 』という機械が好きすぎるスタンスなので、とりあえずどんな機械でもウェルカム状態でお待ちしています。

タイトルとURLをコピーしました