USBが認識されない原因は?

USBが認識されない
パソコンのUSBポート(USBコネクタ)がUSBメモリなどの機器を認識しなくなった原因は何なのか。
考えられる原因や対応策をご説明したいと思います。

違うポートに挿してみる

USBポート
大体パソコンには4~8箇所のUSBポートがあります。
一箇所ダメだったとしても、他のUSBで読み込めればひとまずOKだと思いますので、NGだった一箇所は諦めて放置するか、修理するかはまた後ほどゆっくりご検討ください。

挿した機器の問題ではないかを確認

特にUSBメモリを使おうとUSBポートに挿している場合、認識されない、開けない原因はUSBポート(PC)側ではなく、USBメモリの故障だということがあります。
USBメモリ以外のケーブルやプリンターなども、コネクタ(接続)部分の破損などで動作しなくなることがあります。
出来れば他のパソコンに繋いでみて、機器の問題ではなく、間違いなくパソコン側の問題だということを確認してください。

自分の家にパソコンが1台しかないから確認しようがないよーという場合は電器屋さんとかパソコン屋さんとか修理屋さんとかにちょっとお立ち寄りいただいて、この機器が動くかどうかだけ確認したい、と伝えていただければ大抵の業者さんは快く自分のところのパソコンで確認をしてくれるはずです。
(USBメモリからウイルスに感染する事もあるため、セキュリティ上の理由で断る業者さんもいらっしゃるかもしれないのですが)

USBメモリは小さく、特に頑丈でも無いために持ち運んでいる内に壊れたり、抜き差ししている内に壊れたりといったことが起こりやすいものです。
USBメモリにデータを入れる場合は、2つ以上のメモリを用意して片方が突然壊れても困らないようバックアップを取っておきましょう。
また、業務用の本当に大切なデータはUSBメモリではなく、外付けHDDやディスクに保存することをおすすめします。

パソコン側の問題でUSBメモリが読めない時

他のパソコンでは問題なくUSBメモリが開ける=自分のパソコンがどうもおかしい、という時には他のパソコンでデータをコピーして、
・圧縮してメール添付してもらう
・ディスクに保存してもらう
GoogleドライブDropboxに入れてもらう
このような方法でUSBメモリを介さずに自分のパソコンでデータを見ることができます。

USB機器を繋ぎすぎていないかを確認

滅多に無いことですが、USB機器を繋ぎすぎていることで供給電力が不足してしまってUSB機器が正常動作しないということがあります。
変な音と電源ユニットの記事で例え話をしたように、いい感じのタイミングで適量を量って茹でて流しそうめんを流してくれる人に対して、いくつもの流し台に一気に流して欲しいと無茶な命令をしたために限界が来て倒れ、流しそうめんを流せなくなったのです。

もしもUSBにキーボード、マウス、メモリ、外付け機器、ミニ扇風機のアクセサリー等々、ちょっと繋ぎすぎかも、というお心当たりがあれば、一度全ての機器を外してから動作しなかった機器を繋いでみてください。
もしこれで機器が動いたなら、パソコンの部品能力を超えて機器を繋いでしまっているということなので、不要な機器を外すか、省電力な機器に買い換えるか、パソコンそのものを新しくするか、といった対策が必要です。

まずは再起動

原因がUSB機器側でないことが確認できたら、何はともあれ再起動です。
USBの不具合に限らず、『 パソコンが何だかおかしいぞ 』という時には電源を切って、電源コードも一度抜いてから1分ほど待って繋ぎ直し、再起動してください。
ノートパソコンであればバッテリーも一度取り外してから再起動してくださいね。
時間に余裕があるのであれば、一晩くらい放っておいていただくと尚良し。
一時的な動作不具合ならこれで直ります。

再起動したけどやっぱりダメ、となったら、デバイスの状態や、認識されないUSBポートが一箇所だけなのか、それとも全てのUSBポートがダメなのかを確認します。

デバイスの状態を確認

『 USBデバイスが認識されません 』
『 このコンピューターに接続されているUSBデバイスの1つが正しく機能しないため、Windowsによって認識されません 』
というようなメッセージが表示される場合、USBデバイスの不具合によって機器が認識されなくなっている可能性があります。

USBデバイスとは、USBポートを動作させるためのデバイスドライバー(プログラム)です。
こういったエラーメッセージが表示されてUSB機器を認識できない場合は、何かの拍子にパソコンさんが部分的な記憶喪失になって、USBポートの動かし方を忘れ、コントロールができなくなっているのです。

デバイスマネージャーを確認

【 デバイスマネージャー 】を開いて、現在のデバイスの状態を確認してみましょう。

【 コンピューター 】を右クリック
⇒【 プロパティ 】を選択
⇒左メニューの【 デバイスマネージャー 】をクリック
⇒『 ユニバーサルシリアルバスコントローラー 』 の項目を確認

デバイスに警告マークが付いている場合

デバイスドライバーに△の警告マークやはてなマーク、 『 Unknow Device 』 という表示が付いている場合、そのドライバーがちゃんと動いていないということなので、一旦削除して入れ直す必要があります。
警告マークが付いている項目を右クリックして【 削除 】を選択してください。
削除後に改めてUSB機器を接続すれば、対応するドライバーが自動でインストールされます。

デバイスに特に警告マークやはてなマークが付いていないのであれば、ソフト的な問題(論理障害)ではなくハードに問題がある物理障害かもしれません。
一箇所だけUSBポートが動かない場合や、複数のUSBポートが動かない場合の項目をご覧ください。

自動でインストールされない場合

基本的にWindowsでは接続した機器のデバイスドライバーを自動でインストールしてくれます。
「 USBに何か挿し込まれた…これはマウスか。ならこのマウスの使い方を探してマスターしますね! 」 と気をきかせてくれるのです。

しかしこの自動インストールが働かない場合、Windowsの動作プログラムそのものがおかしくなっている場合があります。
そうなると、リカバリーによって購入時(工場出荷時)のデータ状態に戻す必要があるかもしれません。
リカバリーすると当然、今までパソコンに保存したデータや設定も消えてしまうので、ご自分でできる対応の最終手段として覚えておいていただければ。

HDDの不具合が大元の原因の場合

そもそもパソコンさんの記憶喪失が、HDDやSSDといったデータが保存されている部品だった場合、何度デバイスを入れ直しても、リカバリーをしたとしても、また同じように認識できなくなったり、他の箇所にも次々に不具合が起きたりといった状態になります。

そうなるとHDDを新しいものに交換して、古いHDDからデータを移行する必要があります。
HDDが傷むと起動や動作をさせるごとに状態が悪化して、最終的にはデータの移行もできなくなってしまことがあるので、これはどうもHDDかもしれない、と思われたら、出来るだけお早めに交換修理をご検討ください。
HDDの交換料金は¥18,000~22,000前後です。

一箇所だけUSBポートが動かない場合

USB機器を認識しないUSBポートが一箇所だけなのであれば、抜き差ししている内にコネクタ部分の金具が傷んでしまった可能性が高いです。
この場合はコネクタの修理が必要です。
お使いの機種や破損度合いによりますが、修理料金は大体¥3,000~13,000程度です。

また、稀にUSBポートの破損が奥のマザーボード基板まで波及していることがあります。
この場合はコネクタ修理と合わせてマザーボード修理も必要になるため、修理料金は¥12,000~¥20,000程度となります。

複数のUSBポートが動かない場合

コネクタ部分が壊れている風でもないのに、片側のポート全て、もしくは全箇所のポートが機器を認識しないような場合は、マザーボードのUSBコントローラー不良が原因の可能性が高いです。
マザーボード修理で¥12,000~¥25,000程度となります。

とりあえずの応急処置にUSBハブ

4箇所のUSBポート全部塞がってたのに一箇所壊れちゃってどうしよう、すぐに直しに出すこともできないし困ったな、という時など。
無事な一箇所にUSBハブを取り付ければ、複数のUSB機器を繋ぐことができます。
もちろんその分、電源部品に掛かる負荷も大きくなるので、あまり常用はオススメできないのですが、ひとまず今を乗り切りたい時に使ってみてください。
USBハブ
お安いものだと300円くらいから、お高いのは4,000円くらいしたりします。
ポートが少ない機種で色々繋ぎたい時にもハブは便利。
青が好きなので私はこのELECOMのUSBハブを使っています。
マウス、キーボード、無線LAN子機、外付けHDD、外付けBlu-rayドライブ、イヤホンマイク、USBメモリ、とMAXの状態にするとポートが足りないのでハブさんにはお世話になっています。
線が長いハブを選べば、ちょっとケーブルの長さが足りない機器の継ぎ足しにもなります。

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