オンラインゲームで遊ぶと不具合が起きる原因は

最近のオンラインゲームは出来ることも増えたし、映像もエフェクトもなんだか凄いしで
楽しく遊んでいらっしゃる方も多いかと思います。

 (画像出展;カプコン

ただ、映像が綺麗になり、扱うデータ容量が増えるにつれてパソコンに掛かる負荷も大きくなりました。
そのため、普通にパソコンを使っているぶんには問題ないのに
オンラインゲームをしている時に限って不具合が発生することがあります。

不具合が出ると、お友達と一緒に遊んでいる時には相手にも迷惑を掛けてしまいますし、
何よりせっかくゲームを楽しんでいるのに不具合で中断しなければならないのは悲しいものです。
以下で不具合の原因になりそうな部品の一例をご紹介しますので、改善の参考にご覧ください。

まずは公式サイトを確認

いきなりゲームに接続できなくなった、という場合は
念のためにゲームの公式サイトで不具合情報が発表されていないか確かめましょう。

特に何らかのアップデートをした直後であればちょくちょく問題が起きるものです。
テスト環境では大丈夫だったのに実際にサーバーで動かしたらダメだったということもあるでしょうし、
運営さんも人間ですから、新機能を実装してからプログラムのミスに気づくこともあります。
不具合やサーバーエラーなどの情報が出ていたら改善をのんびり待ちましょう。

また、ネット接続そのものが繋がらない場合は
携帯やスマホで自分が契約しているプロバイダのサイトを見てみましょう。
滅多に無い事ですが、プロバイダに障害があって復旧中だったり、
定期メンテナンス中だったりでネットにアクセスできないことがあります。
プロバイダの問題だった場合、大抵の場合は遅くとも数時間以内に改善されるはずです。

サイトに何の情報も無いし、どうやら周りの人は普通に遊べてるみたいだし、
ていうかここしばらくずっとこんな状態なんだけど、という場合は下記をチェックしてみてください。

とりあえずやってみること

以下で不具合と改善策について順次ご説明していきますが、
怪しい部品が分かったとしても修理や交換というのもなかなかハードルが高いかと思いますので
とりあえずお手元で簡単にできそうなことを以下に記載してみます。

全部の線を外して繋ぎ直す

ペットが線を引っ張って抜けかけていたり、一時的な電圧の不良が起きていたりすると
電源コードの抜き差しで直ったりすることがあります。
ノートパソコンならバッテリーも外して、ちょっと待ってから繋ぎ直してみてください。

電源周りを確認

タコ足配線にしていると、稀にですが電力不足で動作が不安定になることがあります。
必要ないコードは抜いて、パソコンの電源コードをコンセントに直接繋いでみてください。

内部の掃除をする

パソコンの内部に入り込んだホコリが蓄積すると、ファンの回転を妨げて高熱発生の原因になります。
出来るだけ普段からパソコン周りは綺麗にして、たまには内部のお掃除をしてみてください。
ご参考に icon-hand-o-right パソコンを綺麗にお掃除してみよう!

メモリの抜き差し

電源が入ったり入らなかったりという不具合が起きている時や
メモリエラーが表示される時は、メモリの抜き差しをお試しください。
メモリは他の部品に比べて扱いが簡単(ツメを外して取り外し)なので挑戦しやすいと思います。
金属を触って手の静電気を逃がしてから、周りの部品を壊さないように慎重に作業してください。

ウイルスが居ないかチェック

パソコンに侵入したウイルスがネット接続やプログラム動作を邪魔していることがあります。
セキュリティソフトを使ってウイルスチェックをしてみましょう。

常駐ソフトを止めてみる

セキュリティソフトや予定管理ソフトなどの常駐ソフトが
ゲームプログラムと競合して動作を阻害することがあります。
試しに常駐プログラムを停止させてからゲームの動作を確認してみてください。

ネット接続が切れてしまう

なぜかそのゲームをしている時だけネットが切れてしまう、という場合。
とりあえず運営さんに問い合わせてみて、こっちの問題じゃありませんよ~という回答が来たなら
残る可能性は自分のパソコンや周辺環境の不具合です。

無線LANや有線LANのボード(カード)、もしくはマザーボードのLANコントローラーが傷んでいて、
一定以上の負荷が掛かった時に接続が不安定になる、というのが一番可能性としては高いかと思います。

ただこの場合は、他のゲームをしたり、動画を見たりして同程度の負荷が掛かった時にも
同じような状態になるはずなので、間違いなく『 そのゲームをしている時だけ 』 となると
負荷と合わせて何らかの相性の問題が起きているのかもしれません。
自分のパソコンの何かと、そのゲームで使われているプログラムの相性とか。
ただそうなってくると、それを突き止めるというのはほぼ不可能です。

試しに家族や友達のパソコンを借りて、自分が普段使っている接続環境で使ってみて
自分のパソコンが原因かどうか、というのを確認してみるのも良いでしょう。
やっぱり自分のパソコンで遊んだ時だけネット接続が切断されてしまう…という場合は
試しにLANカードを交換してみたり、思い切ってパソコンを買い替えたり、といった対策が考えられます。

動画や音声がブツブツ途切れる画面がフリーズして動かせない

3Dゲームなどのデータ処理が大きいゲームで遊んでいると、
映像や音声が途切れ途切れに再生される、動作が遅い、フリーズする、といった不具合が生じる場合。

一番可能性が高いのは、部品スペック(性能)の不足です。
そのゲームが配信された当初の推奨スペックを満たしていたパソコンであっても、
時が経ち、ゲームがアップデート(更新)を繰り返していく内に
要求される処理能力も増してスペック不足になり、処理が追いつかなくなってしまうこともあります。

特にゲームを遊ぶ際に活躍している
・データの処理を行うCPU
・一時的にデータを保持するメモリ
・映像処理を行うグラフィックボード
などのスペックを今一度確認して、性能不足かも?という場合は適合部品を確認して交換をご検討ください。

スペックは充分なはずなのに、という場合は、日々の動作負荷や
高熱発生によってどこか部品が壊れてしまったのかもしれません。
特に内部の清掃を行わないまま長く使っていると、ホコリが溜まってファンが回りづらくなり、
排熱ができないまま高熱が発生してマザーボードやCPUが焼損することがあります。
ファンがきちんと回っているか、逆に異常に回りすぎていないかを確認してください。

オンラインゲームを余裕をもって遊べるくらいのスペックの部品は
性能が良いぶん高価になりがちなので、日頃から壊れないように
内部の清掃や、電源を切ってのクールダウンを心がけてくださいね。

ブルースクリーンエラーが出る

エラー画面が出る場合は、まず注意してエラーの文面を読んでみましょう。
大抵の場合、その英語の文章の中に不具合の原因が書かれています。

オンラインゲームを遊んでいるパソコンで発生するブルースクリーンエラーで多いのは、
データが保存されているHDDの劣化・破損、
もしくは グラフィックボードの破損 によるエラーです。

いずれも部品の交換で改善が可能です。
ただ、HDDの破損が進むとデータ移行が困難になりますので、
日頃から大切なデータは外付けHDDなどにバックアップを取っておくと安心です。

GeForceの破損

NVIDIA製のGeForceという製品名のグラフィックボードは描画性能が高く、
オンラインゲームを遊ぶのに向いている部品といえます。
オンラインゲームに特化したゲーミングモデルと呼ばれるパソコンであれば
そのほとんどがGeForceを標準搭載しているはず。

3D映像の再生や大人数の戦闘によって大きなデータのやり取りを行うオンラインゲームでは
マザーボード基板の中でも特にグラフィックボードに大きな負荷がかかります。
GeForceは確かに良い部品なのですが、処理を頑張るぶんだけ負荷による熱の発生が起こりやすく、
内部の掃除をサボってホコリが溜まると更に高熱になってしまい、熱による焼損で動作しなくなります。

いざGeForceが壊れると
『 NVIDIAのGeForceが動いてないから何にも表示できないよ 』という内容のエラーが出たり、
電源は入るのに画面が真っ暗で何も映らなくなったりします。
GeForceを同じもの、もしくは後続シリーズの互換品に交換する必要があります。

画面が真っ暗になった

・段々画面が暗くなってついに真っ暗になった
・今までもたまに暗くなってたけどついに元に戻らなくなった
・ほぼ真っ暗だけど角度によってはうっすら画面が見える

こういった場合は、ノートパソコンの液晶画面やデスクトップの液晶モニタの
液晶を光らせているバックライトが切れてしまったのかもしれません。
バックライトが切れたままで使い続けると、インバーター等の他の部品にまで
破損が及ぶことが多いので、できるだけもう電源を入れないようにして
お早めに部品の交換をご検討ください。

また、いきなり真っ暗になったまま、うっすらとも見えない場合は
マザーボードのグラフィック不良のことが多いです。
グラフィックチップやマザーボードの交換や修理が必要です。

電源が落ちる

遊んでいる途中でバツンと電源が落ちたり、一切電源が入らなくなったり。
そんな時はノートパソコンならマザーボードの電源回路などが、
デスクトップパソコンなら電源ユニットが傷んでしまったのかもしれません。

マザーボードの交換や電源ユニット交換で改善が可能です。
また、弊社のようにマザーボード修理に対応している修理業者であれば
破損箇所のみ修理するので、割合安価に済むことがあります。

また、電源が入ったり入らなかったりと不安定な時や、
特にデスクトップで電源が入らなくなった場合は、メモリの接触不良も考えられます。
メモリを一旦取り外して抜き差ししてみてください。

Windows10にしてから動かなくなった

元々オンラインゲームでよく遊ぶ方はそのゲームの推奨OSをご存知なので
不用意にOSを変更したりはしないかと思うのですが、
Windows10のしつこい更新のすすめも相まって
最近こういった状況の方が増えてきたようのでお知らせしておきます。
 Windows10の更新アイコンを削除する方法はこちら
   icon-hand-o-right Microsoftのお知らせ【Windows10を入手する】を削除する

オンラインゲーム向きのスペックのパソコンで、Windows10にアップデートしてから
『 画面が映らない 』、『 電源が入らない 』 といった不具合が起きた場合。
その原因は、OSがWindows10に変わったことで、グラフィックボードなどの部品のドライバーが適合せず
部品が正常動作できなくなったせいかもしれません。

新しいOSとデバイスドライバー

PCの部品はデバイスドライバー(ドライバーソフト)というものによって動いています。
このドライバーは、OS(WindowsやMacOSなど)に対する説明書のようなもので、
「この部品はこういう物なので、こういう風に動かしてくださいね!」と主張するためのプログラムです。
マウスにはマウスのドライバーが、キーボードにはキーボードのドライバーが、
CPUにもスピーカーにもグラフィックボードにも無線LANや有線LANにも光学ドライブにも
ドライバーが存在しており、ドライバーがきちんと当たっている(=適合して動作している)なら
部品を問題なく動かすことができます。

OSを新しくした、つまりWindows7や8からWindows10にアップグレードしたような際には、
Windows10で使える新しいドライバーを部品ごとに入手しなければなりません。
その部品のメーカーが新しいWindows10に対応するドライバーを提供してくれているなら、
自動更新で勝手にインストールされたり、自分でメーカーサイトに取りに行ったりすればいいのですが、
メーカーがドライバーをまだ提供していない、あるいは部品が古く、もう開発が停止している場合には
ドライバーを入手することができず、部品が正常に動作しなくなります。

ざっくり言うとこんな感じ icon-arrow-down 
「派遣先の社長が7さんから10さんに代わったから、オレがどんな部品か改めて知ってもらわないとなー」
「ていうかウチの本社が10さんとか知らないし、契約更新する気もないらしいんだけど」
「え?マジで?じゃあ僕達どうしようか」
「本社が契約更新してくれなきゃ働きようも無いし、お払い箱ってことかね?」
「でも私達が全員クビとか転勤になったらこの会社(PC)何も出来ないただの金属の箱だよ?」
「えーそれなら7さんが上司のままで良かったのに」
「XPさんとか7さんは人気あったからあれだけど、
 やっぱポッと出の10さんじゃ着いていくトコも少ないよねえ」
「そうそう、10さんが社長就任してすぐにそれに対応しろって勝手なこと言われてもさあ」
「これですぐ11さんとか出てきたら、10さんに対応した費用のぶん損するしな」
「俺らもだいぶ長く働いてガタ来てるから潮時ってこともあるし」
「それならこれを機に新しいPCを買った方が良くない?」
「そうそう、社員も若くて最初から10さんの言うこと聞く奴を回してもらうほうがお互いのためだよな」
「えっちょっと待って、俺の会社は派遣契約更新したから俺はこのままここで働くつもりだけど・・・」
「俺らCPUとかグラボとかマウスとかが全員居なくなるのにスピーカーだけ働いてどうすんの(笑)」
「えっ、えっ、…どうしよう…」

ということになると、スピーカーから起動音だけ聴こえるものの、
画面には表示が無い、もしくは画素数が合わない不自然な画面が表示され、
CPUの計算処理が上手くいかないのでエラーやフリーズやシャットダウンが起き、
マウスもキーボードも動かないので電源ボタンで強制終了するしかなく…といった
最悪のパターンになる可能性もあります。

いずれにしても一度Windows10にしてしまうと、元の状態に戻すのはなかなか手間が掛かります。
しかもWindows10にした後で部品交換やユーザーアカウントの設定をしてしまうと
元に戻すこともできなくなります。
どうしてもWindows10にしたい場合は、ご自分の使用している部品に対応する
Windows10対応のドライバーをそれぞれのメーカーが提供しているかどうかを確認してくださいね。

タイトルとURLをコピーしました