今日から新年度の始まりですね。
年度末のあれこれに忙殺された皆様はお疲れ様でした。
今日から新しい学校、新しい職場で新生活を始める皆様には、緊張や不安もあるかと思いますが、
楽しく素敵な一年になりますようにお祈りしております。
さて、2014年にもご紹介した、企業が本気を出してしまうエイプリルフール。
エイプリルフールの起源には諸説あるのですが、実は明確な由来ははっきりしておらず、
なんだか良く分からないままにじわじわと広まり、
いつの間にか世界のあちこちで市民権を得てしまった謎のイベント。
ネットが普及した現在では『個人間で嘘を吐いてふざけあう』というよりは
『嘘であることを前提に企業が大掛かりなお遊び要素を仕掛けてユーザーを楽しませる』という
季節のイベントに進化してきました。
基本的にはエイプリルフールのたった一日だけしか存在しないページにも関わらず、
そのコーナーに本気を出した企業の皆さんの総力の結晶を今年も是非ご覧ください。
- Google 日本語入力物理フリックバージョン
- 株式会社カヤック
- はなまるうどん 巨大伊勢海老店
- auのエイプリルフール限定・三太郎CM 『 ネギ. 』編
- 日産と日清が開発した飛行物体がニッセンに不時着!?
- ASUSが開発したZenU.F.O 『 USO401AF 』
- グッドスマイルカンパニーがお届けする次世代型飛行フィギュア 『 ねんどろーん 』
- キングジムのテプラ、すぐに天ぷらを揚げられる 『 テンプラPRO 』 に進化
- 講談まとめ速報
- 街情報オブ・ザ・デッド
- モスバーガーのマンモスバーガー
- チョーヤ梅酒株式会社が 『 チョーヤバイ酒株式会社 』 に!?
- 結果にコミッ…じゃなくて結果にキャットするNYAZAPエイプリルフール店
- 経絡秘孔の研究を始めてしまったネットショップ総研
Google 日本語入力物理フリックバージョン
過去にはエイプリルフール限定でポケモンをゲットさせてくれたりしたGoogleさん。
毎年かなり凝ったネタを出してくれる上に、検索トップで最初に開くページなので
4月1日に初めて見たエイプリルフールネタがGoogleさんという方も多いようです。
まずはGoogleのトップページにある『思い通りの日本語入力。物理フリックを試す。』というリンクから、
今年のGoogleさんの全力をご覧ください。
スマホのフリック入力と、パソコンのキーボードの
メリットを合わせたハイブリッド入力方式…だと…!?
紹介動画もなかなかのクォリティで。
アナログとハイテクが行ったり来たりしすぎて私の心は戸惑うばかり。
ちなみに画面右上の【 通常版を使う 】をクリックすると、
ネタではない普通のGoogle日本語入力をダウンロードすることができます。
Google日本語入力のメリットなどについては
【Google日本語入力】で文字入力・変換を効率的に の記事をご覧ください。
過去のポケモン探しではGoogleマップを、今回の物理フリックではGoogle日本語入力を、
それぞれネタに絡めてきちんと自社のサービスをアピールしているのがGoogleさんらしく
お遊び要素と実利をバランス良く考えていますね。
株式会社カヤック
鎌倉市にあるWeb制作会社、カヤックさん。
毎年エイプリルフールにかける情熱と技術が素晴らしいことで有名です。
エイプリルフールネタのおかげでカヤックさんの名前を知った・覚えた方も多いのではないでしょうか。
2014年の4月1日にはサイトがリニューアルして食べられるようになったという嘘をつき、
2015年の4月1日には初心に戻って(?)社員の皆さんが子供の頃についた嘘を告白していたカヤックさん。
そして今年、2016年のエイプリルフールはTwitterを使った参加型のイベントになっています。
同ページの他のネタ記事も楽しい。
是非 『 写真でひと嘘 』 のページからから参加してみてください。
はなまるうどん 巨大伊勢海老店
2014年のエイプリルフールの思い出、マグマあんかけうどん。
今年はというと。
おおう…すごいインパクト…。
サミットの開催地、伊勢志摩に巨大伊勢海老店がオープンしたそうです。
記事も画像もすごく細かく作りこまれているので是非。
中には本当のうどんの宣伝も…?
自社の提供するものを全面に押し出しつつも、
嘘だとすぐ分かるネタなところが良いですね。
これが嘘かどうか良く分からないレベルの紛らわしいものだと
楽しませるどころかクレームになってしまうかもしれません。
auのエイプリルフール限定・三太郎CM 『 ネギ. 』編
4月1日の三太郎は何かが違うような…?
実はこれはスタンドインのお三方が扮したもの。
金太郎;濱田岳さん⇒飯泉博道さん、
桃太郎;松田翔太さん⇒上野龍之介さん、
浦島太郎;桐谷健太さん⇒清野飛遊さんに
それぞれ演じている中の人が変わっています。
スタンドインとは、実際の演者さんが撮影する前に
照明の当たり具合や位置取り、撮影の段取りなどを模擬演技して確認する人、
あるいは演者さんに振り付けや演技を見せる人のことです。
普段は裏方に徹しているお三方が見られるのは今日だけかも、ということで
是非auのCM集からご覧ください。
最近の電話会社のCMは大体どれも面白くて好きです。
ソフトバンクのお父さん犬シリーズは言うまでもなく、
Y!mobileのふてぶてしく可愛い猫・春馬さんもつい流れると見てしまいます。
三太郎のCMも、シリーズの新しいCMが流れる度に
『今回は一寸法師はどこに居る!?』と必死に画面を見てしまいます。
最近では警報音に似た音を流して注意を引いたり、CMになるといきなり音量を上げたり、
本編と同じ放送信号にして録画でも飛ばせないようにしたりと姑息な手段に走るCMもあって
『そんなことしてるから皆に嫌われてネットに負けるんじゃねーの』と
思うこともあるのですが、中にはこうして皆さんに楽しみにしてもらいたいと
正攻法で頑張っているCMおよび広告会社もあるのが嬉しいですね。
日産と日清が開発した飛行物体がニッセンに不時着!?
(2017年3月13日追記;ページ削除によりリンクが繋がらなくなっています。
次のエイプリルフールの準備が始まったのでしょうか?)
ニッサンとニッシンが開発したUFOが何故かニッセン物流センターに…?
是非サイトからニュース動画でご覧ください。
社名に引っ掛けたこのコラボ企画、記念にTシャツもプレゼント中です。
銀英伝コラボといい、ニッセンさんのコラボ企画力すごい。Tシャツ欲しい。
なにげにページタイトルも 『 日産焼きそばUSO 』 になっているところが細かくて好きです。
今回の3社のコラボレーションによって
・一社で企画したものよりインパクトが大きい
・全く異なる業種の企業とも連携できる身軽さをアピールできる
・3社それぞれの顧客が興味を持つので拡散力がある
・実際に『日産焼きそばUSO』を配布するイベントや、
Tシャツのプレゼントを行うことで、顧客が参加しやすく印象に残りやすい
などのメリットがあり、今年のエイプリルフールで
一番成功した企業企画と言えるのではないでしょうか。
ASUSが開発したZenU.F.O 『 USO401AF 』
UFOネタパート2。
台湾のパソコンメーカー・ASUSが、
高性能ノートパソコンZENシリーズの最新型として頭上で漂う飛行物体を開発。
デザインコンセプトは蚊取り線香。
分子ベールで蚊はもちろん花粉もインフルエンザもブロック!!
ちゃんとカタログの表紙まで作っているところが本気すぎて素敵です。
技術系のネタは企画するのが大変そうですが、SFっぽくて楽しいですね。
ASUSのモバイルノートパソコンは安価で使いやすく、
逆に高性能デスクトップはとても高価ですがギミック付きで楽しかったりします。
ウィーンと変形してブォーっとファンが回る 『 ROG CG8890 』 や、
In Win社とASUS社がコラボした 『 H-Tower 』 が凄く好きです。
グッドスマイルカンパニーがお届けする次世代型飛行フィギュア 『 ねんどろーん 』
ついにフィギュアを大空に飛ばすという夢が叶う。
夢のフィギュアねんどろーんの第一弾はジャンボねんどろいどミクさんで!
こちらはフィギュア制作会社のグッドスマイルカンパニーさんが仕掛けたネタ。
動画にも出演しているスタッフ・カホタンさんのブログも合わせてどうぞ。
グッドスマイルカンパニーさん、いつも素晴らしいミクさんフィギュアをありがとうございます・・・!
ご購入いただいた直後に、ねんどろーんが起動。
あなたのお部屋まで自ら向かいます。
「ねんどろーん」がやってきたら、優しくお迎えください。
いつか本当にそんな日が来るのかもしれませんね。
私の家まで飛んで来るミクさん…夢が広がります。
キングジムのテプラ、すぐに天ぷらを揚げられる 『 テンプラPRO 』 に進化
簡単手軽にシールラベルをプリントできる機器 『 テプラ 』 。
より使いやすくリニューアルしているテプラですが、
ついに入力したものをすぐにテンプラにできるまでに。
こちらも自社の商品をアピールしつつ、明確にネタだと分かる良い企画ですね。
なんかドラ●もんのひみつ道具みたいで心躍る『 テンプラPRO 』。
エイプリルフールだけでなくキングジムさんの公式Twitterはいつも楽しい。
講談まとめ速報
ソ●トバンクの某ロボットPepper(ペッパー)くん、に良く似た
Paper(ペイパー)くんを講談社が作ったというニュースについて、
よく見かける、掲示板サイトのまとめサイト風で
『 講談社が作ったロボット「ペイパー君」が斜め上方向に頑張ってる件www 』 と話題に。
ページ内のリンクをクリックするときちんとネタばらしが。
なんか・・・ペイパーくん、足が増えたせいか、ポージングのせいなのか、
元ネタのペッパーくんより気持ち悪・・・いやそんなことない、私の気のせいでしょうきっと。
足の感じが何かを思い出すと思ったら、漂流教室(©楳図かずお)の未来人…(。・ × ・)
街情報オブ・ザ・デッド
不動産情報のHOME’Sさんが、独自の「生存しやすさの指数」を算出したり
ゾンビと共生する都市のあり方を再定義したりしています。
新宿はマジ魔界都市。
私はゾンビ映画がとても好きなので、この企画もとても楽しかったです。
欲を言えば全国の県庁所在地とかで作って欲しかった。
でもそんなことをしていたらWebの担当者さん達が過労で倒れるかもしれないので
やっぱり東京だけで充分です。
モスバーガーのマンモスバーガー
国産マンモスの肉100%のハンバーガーがモスバーガーから新発売!!
おとぎ話のような捕獲方法がとてもいい。
聖なる踊りってなんなんだ。何故それで捕獲できたのか。手順を端折りすぎでは。
そんな野暮なことは言わずに食べてみたいマンモスバーガー。
社名も入れつつ、ハンバーガーという商品アピールもしつつ、
国産100%の安全性も訴求しつつ、ネタとしての完成度も高いという
企画担当の方を尊敬したくなります。
普通にモスバーガーが食べたくなりました。
チョーヤ梅酒株式会社が 『 チョーヤバイ酒株式会社 』 に!?
ウメッシュがウソッシュになったかと思ったら
次は梅を『ばい』・酒を『さけ』と読ませるだけで
いきなり尖ったマジヤバイ会社になってしまったチョーヤさん。
もし本当に入社式でこれ言われたら新入社員さん達はうろたえるでしょうね…。
分かりやすいシャレになっているところが
大阪に本社を置くチョーヤ梅酒さんらしいのではないでしょうか。
結果にコミッ…じゃなくて結果にキャットするNYAZAPエイプリルフール店
たった二ヶ月で誰もが憧れる最高の美猫に!!
こちらはWebコンテンツなどの制作を行っている仙台の会社・TeamSantaさんのエイプリルフール企画。
動画では見事結果にコミッ・・・じゃなくてキャットした猫さんのスリムボディが。
時事ネタや流行りものを取り入れるのもエイプリルフールでは良く見かけるパターンですね。
あまりやり過ぎると映画.comさんのようにクレームの嵐になったりもするので難しいところです。
私が企画担当だったら毎年エイプリルフールが近づく度に
なんとか面白いネタを考えなければと強迫観念にかられた上にスベりそうなので
こうして楽しい企画を考える皆さんは凄いなあと毎年感動しています。
経絡秘孔の研究を始めてしまったネットショップ総研
消費活動と経絡秘孔をエイプリルフールの勢いで結びつける会社の元気さ、嫌いじゃないです。
毎年なかなかのクオリティで漫画パロをしてくれるネットショップ総研さん。
イラスト担当というか漫画担当の方の頑張りが凄い。
2016年度エイプリルフールの私のおすすめ企画をご紹介してみましたがいかがでしたでしょう。
企業の方には毎年結構なプレッシャーと労力がかかっているようなので
楽しみにするのもちょっと申し訳ないような気がしてくるのですが、
出来れば来年も楽しい企画が見られたら嬉しいなと思います。