【Adobe Flash Player】インストール・更新時の注意点

そもそも、Flash Playerとは、Adobe Systems社(アドビシステムズ株式会社)が開発したソフトで、
flashを再生するためのプラグインソフトです。
ネット記事に挟まれた投稿動画、YouTube動画、ニコニコ動画を代表として、
ネット上で動くflashファイル(.swf)を見るために存在しています。

最近ではFlash Playerの脆弱性や、抱き合わせソフトの信頼性が問題視されており、
徐々に主流から外そうとする動きがありますが、
知名度と使いやすさからまだまだ完全に滅びることはないんじゃないかと思うので、
せめて安全に使えるように皆さんも普段から気をつけてみてくださいね。

 目次 

それは本当に正規のAdobe Flash Playerですか?
  ∟まずはページの更新を試す
  ∟URLを確認する
  ∟Flash Playerが最新版かどうかを調べる
    最新バージョンを確認する
    Firefoxを使っている場合

一緒に余計なソフトが入ってこようとしていませんか?
  ∟Flash Playerがオプションで入れようとしてくるソフト
    McAfee Security Scan Plusが私は一番キライです
    Intel Security = McAfee
    他のオプションソフトも入れる前に確認を

不要なソフトのアンインストール(削除)


それは本当に正規のAdobe Flash Playerですか?

ネットで記事や動画を見ていた時、不意に
「flash playerがクラッシュしました」
「お使いのFlash Playerバージョンからエラーが検出されました」
「このページは表示できません!」
「Flash playerの最新バージョンへのアップデート」
といったメッセージが表示された時。

まず最初にそれが本当にAdobeからのFlash Playerについてのお知らせかを確認してください。
皆さんを騙してウイルス入りのソフトをインストールさせようと、
Adobeのフリをした詐欺ソフト会社がこういったメッセージを出していることがあります。
不用意に更新ボタンやインストールボタンを押さないようにご注意ください。

まずはページの更新を試す

もしもインターネットを閲覧している最中にAdobe Flash playerや、
Flash playerプラグインがクラッシュしたなら、ひとまずページの更新を行ってください。
ページの更新は各ブラウザのURL表示欄の横あたりにある、ぐるんとした矢印 icon-repeat で行えます。
それか簡単にキーボードの一番上の段にある【 F5 】キーを押してもいいですね。

ページの更新を試してもダメだったら更に次を確認します。

URLを確認する

Flash Playerの正規の更新ページはhttps://get.adobe.com/jp/flashplayer/などです。

画面に出ているメッセージにURLが表示されている場合はそれを確認してみて
こういった正規のAdobeのURLではないアドレスがリンクされていれば、
それは詐欺ソフトのインストールページに連れて行こうとする偽物のメッセージです。
※アドレスの表示が無い場合も、リンクボタンを右クリックすれば
 『 ショートカットのコピー 』や、 『 リンクのURLをコピー 』といったメニューがあると思いますので、
 一旦コピーしてからブラウザのURL欄やメモ帳に貼り付けてみるとURLの確認が可能です。

【 慌てず騒がず 】お使いのパソコンの性能が低下【 騙されず 】の記事でも詐欺ソフトについて
ご説明していますが、悪質なことにAdobe Flash Playerの偽物ページは本物をほぼ模倣して作られているので
パッと見では偽物と気づかずにダウンロードしてしまう方もいらっしゃいます。
(ファイルの中身はもちろんFlash playerではなく、詐欺ソフトやウイルスの詰め合わせです)
偽物ページにおいて表示されるメッセージの
『 放送速度はもっと速くて、性能は良いとなります 』、
『 バージョンは低いですので、更新してください 』などから
これを作ったひとは日本人じゃないんだな…と、
少し観察してみるとその怪しさ満載の文面に気づくことができます。

URLは正規のものだと思うんだけど、まだちょっと不安、
バージョンの意味もよくわからないし、という方は次の項目を確認してください。

Flash Playerが最新版かどうかを調べる

パソコンに入っているソフトやプラグイン(拡張機能・アドオン)は
常に新しいウイルスなどの脅威に備えるため、より良い機能を増やすために
『 更新 』 によってファイルを追加していきます。
皆さんが最も目にする更新はMicrosoftのWindows更新や、AppleのMac OS更新でしょうか。

Adobe Flash Playerも、生まれてから今まで何度も更新を繰り返してレベルアップし、
敵(ウイルス)にやられないように、そして進化するWeb表示についていけるように頑張っています。

基本的に全てのソフトは最新版であることが推奨されます。
(※BIOSデータとドライバーソフトは異なるので注意)
古いバージョンのソフトでは、脆弱性(セキュリティホール)がそのままで、
ウイルスの侵入経路になることがあるためです。

Flash Playerが最新版でない、と警告が出るような場合には
まず自分のブラウザで使われているFlash Playerの状態を確認してみましょう。

最新バージョンを確認する

Adobeのサイトで、自分の使っているブラウザと
それに対応している最新版のバージョンナンバーを確認します。

次に自分のパソコンに入っているFlash Playerのバージョンナンバーを確認します。
Windowsメニューからコントロールパネル⇒プログラム一覧でFlash Playerを探してください。
 詳細は一番下の  で図解がありますのでご覧ください。

最新版と自分のPC内のFlash Playerの番号が同じならOKです。
もし最新版でなければ更新を行う必要があります。

Firefoxを使っている場合

Firefoxをお使いの場合、Firefoxのサイトからすぐに最新版かどうかを確認できます。
Firefox プラグインチェックのページにアクセスして、
Adobe Flash Playerのチェック結果を見てください。

最新版ではなく【 脆弱性あり 】と出ている場合は、そのまま【 今すぐ更新 】というボタンが表示され
そこから最新版への更新が可能です。
Firefoxプラグインチェック

【 最新です 】と表示されていれば問題はありません。
Firefoxプラグインチェック2


一緒に余計なソフトが入ってこようとしていませんか?

自分が使っているのが古いバージョンのFlash Playerだと確信できた場合や、
どうも何かの拍子にFlash Playerが壊れてしまっている場合には
Adobeから再インストールや更新が必要かと思います。

最近パソコンを使い始めた方へ の記事でもお話しましたが、
Flash Playerのインストール時やアップデート更新時に、Flash Player以外の余計なものが
オプションとしてくっついてこようとしていることがあります。
インストールの際にはくれぐれもチェックの部分を忘れずにクリックして
オプションソフトを抱き合わせインストールしないようにお気をつけください。
Adobe Flash Player更新の流れ

Flash Playerがオプションで入れようとしてくるソフト

主なものとしては
McAfee Security Scan Plus
True Key by Intel セキュリティ
Google Chrome
Google ツールバー
Adobe Lightroom 試用版
 など。

どれが入ってこようとするかは、使っているパソコンの状態によります。
Google Chromeが入っていないパソコンにはChromeとツールバーが入ってこようとしますし、
逆にChromeが入っているパソコンにはMcAfeeなどが入ってこようとします。

McAfee Security Scan Plusが私は一番キライです

マカフィーは、アドビの製品やJavaのインストール時に抱き合わせて入ってきたり、
少し前のNECのパソコンには初期状態でインストールされていたりする
無料のセキュリティソフトなのですが、私個人としては絶対に入れていただきたくないソフトです。

入れた瞬間から、パソコンの動作が異様に遅くなります。
パソコンが壊れたのかと思うくらいに遅くなります。

更に、すでに他のセキュリティソフトを入れていた場合は、そのソフトの動きとぶつかり、
お互いの動作を阻害して、ウイルスに対する防御もおろそかになります。
何にもセキュリティソフト入れてないし、動作遅くなるくらい我慢するから無料なら入れてもいいよ、と
納得して入れるならともかく、既に他のセキュリティソフトを入れている場合は邪魔にしかなりません。
セキュリティソフトについて詳しくは おすすめウイルスセキュリティソフト をご覧ください。

Intel Security = McAfee

二番目に入れていただきたくないのがTrue Key by Intel セキュリティ
米Intel社が2011年にMcAfeeを買収し、以降のMcAfeeのセキュリティ製品は
Intel Securityの名前でリリースされているようです。
つまりTrue Key by Intel セキュリティはMcAfeeの作ったもの、ということですね。

True Key の機能は、Web上で使ったパスワードを覚えておいてくれるというもの。
Amazon、楽天、Yahoo!、Google、Twitter、Facebook、ネットバンキング、etc…
ネットをしていると 「 このサイトのログインIDとパスワードは何にしてたっけ? 」 と
忘れてしまうこともあるのではないでしょうか。
そういった際に、自分の代わりに True Key が覚えておいて自動入力してくれる、ということです。

メリットは、そのパソコンを使っている限り、True Keyが入っている限り、パスワードを忘れても大丈夫という点。

デメリットは、相手に全てのサイトのログインID/パスワード情報を握られる、
任せっぱなしになるのでデータが消えたら自分が困る、
スマホから顔認識機能を使えば顔もデータ登録される、
ソフトが不具合を起こせばデータが消える可能性がある、
データ流出が起きたら自分ではどうしようもない、といった点。

圧倒的にデメリットが多いので、特に業務用のパソコンでは使わないようにご注意ください。

他のオプションソフトも入れる前に確認を

不要なソフトを入れてしまうと、その分パソコンのデータ容量が使われ、空き容量が減ります。
そのソフトがスタートアップ(起動と同時に自動で動くソフト)登録された場合、起動や動作が遅くなります。
うっかり要らないソフトを入れてしまった場合は、忘れずに削除を行いましょう。


不要なソフトのアンインストール(削除)

チェックを外すのを忘れてMcAfeeが入ってきた場合などは
後からアンインストールを行えば問題はありません。

まず画面左下のWindowsメニューを開き、
(キーボードにWindowsキーがある場合はそれを押しても同じです)
コントロールパネルをクリックしてください。
プログラムのアンインストール1
プログラムのアンインストールをクリック。
プログラムのアンインストール2
現在パソコンに入っているソフトの一覧が出てくるので削除したいソフトを探します。
(A~Z、あ~ の順になっています)
アンインストールしたいソフトを見つけたら右クリックして【 アンインストール 】をクリック。
プログラムのアンインストール3
そのまま表示されるウインドウの内容に従ってアンインストールを行ってください。

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