【プラグイン】Jetpack by WordPress.comの使い方(2023年更新)

WordPressプラグイン

より良いプラグインを求めて

アクセス数の多い記事はどれなのか、訪問者のひとがどの検索エンジンから来たのか、そんなサイト運営をしていたら気になる諸々を解析してくれるアクセス解析のプラグイン。

私は元々使っていたWP SlimStatが真っ白エラーを起こしたのでWassUp Real Time Analyticsに乗り替えて半年ほど使い、更に現在は、解析以外の機能も色々ついているJetpack by WordPress.com を使っています。

同じような機能のプラグイン同士が競合することがあるので、似た機能のプラグインは重複させず、停止か削除するようにご注意ください。

2023年3月初旬の更新によるエラー

3/7頃にアップデートされてから、ユーザーインターフェースの大幅な改変による使いづらさ、および複数のエラーが発生しています。
こちらをご参考に▶【プラグイン】Jetpack アクセス解析の不具合

Jetpackを旧バージョンに戻すには

Jetpackの【設定】を開く
⇒【トラフィック】タブを選択
⇒【新しいJetpack統計情報のエクスペリエンスを有効化】の項目をクリックして無効にする。
Jetpackを元に戻す

Jetpackをインストール

アクセス解析プラグインJetpack by WordPress.com
Jetpack by WordPress.comプラグインのページからダウンロードも可能ですが、プラグインページから検索したほうが簡単にインストールできます。
(下記の簡易インストールが失敗する場合は▲こちらからダウンロードしてFTPソフトでプラグインフォルダにアップロードしてください)

プラグインのページから【 新規追加 】をクリックし、検索ボックスから【 Jetpack 】を検索。
【 今すぐインストール 】→【 有効化 】
Jetpackを検索
  icon-arrow-down 
有効化すると、ページ上部に【 WordPressと連携 】(もしくはSet up Jetpack)ボタンが表示されるので、そのままクリック。
JetpackをWordPressと連携

JetpackとWordPressの連携

Jetpackを有効化したあと【 WordPress.comと連携 】ボタンをクリックすると、WordPressのユーザーネームとパスワード入力画面になるので、WordPressのパスを入力、もしくは連携しているGoogleアカウントなどを選択してログインします。
接続確認のウインドウが表示されたら【 Approve(承認する) 】をクリックしてください。
JetpackとWordPressの連携承認画面
WordPressとの連携接続が完了したら、有料版の機能説明の画面が出ます。
必要があれば有料版の契約に進めばいいのですが、最初はとりあえず無料で始める方が多いと思いますので、ページを下にスクロールして無料版を選択してください。
Jetpack無料版と有料版の宣伝

無事に連携が完了すると、アクセス解析は自動で開始されます。
あとは直後に出てくる機能画面からそのまま各機能を確認しても良いですし、後からWordPress管理画面の左サイドメニュー【Jetpack】⇒【ダッシュボード】と【設定】から設定も可能です。

また、初めてJetpackをインストールした際には、WordPressの管理者のメールアドレス宛にJetpackの運営さんから『 Getting Started(さあ始めましょう) 』 というメールが来ることがあります。
Jetpackからのお知らせメール
このメールには
・Configure Jetpack(Jetpackの設定画面へのリンク)
・プラグイン作成者・エンジニアのジェームスさんの紹介(めっちゃ笑顔)
・サポートサイトへのリンク
・無料版から有料版(プレミアム)への切り替えリンク
・求人のお知らせ
などなど、情報が盛りだくさんなので一応消さずに保存しておきましょう。

 
 

Jetpackのダッシュボード画面

インストール後、何もしなくてもアクセス解析などの基本機能はONになっているので解析結果を見ることはできますが、せっかくなので時間がある時にその他の機能も確認しておきましょう。
Jetpackのアクセス解析の見方

まずWordPress管理画面のメニューから、Jetpackのダッシュボード(トップ画面)を開きます。
この画面の【 画像のパフォーマンス 】機能をONにしていると掲載した画像が圧縮表示されて粗くなることがあるので、【WordPress】画質の劣化を改善する をご参考に、有効化は慎重に検討してください。
Jetpack【画像のパフォーマンス】の無効化

ブースト、総当たり攻撃の保護、ダウンタイムのモニターについては、テーマや他のセキュリティプラグインで同様の機能が付いている事がほとんどです。
ここでONにすると動作が競合してサイトの速度低下に繋がるため、間違いなく『他でこの機能を使っていない』と確信があればONにしてください。

Jetpackの各種設定

WordPress管理画面メニューの『Jetpack』 から【設定】をクリックするか、プラグインページの『Jetpack』から【設定】を開いてください。
上記のダッシュボードで確認した機能と一部重複していますが、順に必要と思われる箇所をご説明します。

セキュリティ

スパム対策やログインに関する設定です。

バックアップとセキュリティスキャン

アップグレード版、つまり有料の機能です。
たぶん有料版だと『スパムのフィルタリング処理』などの細かな設定ができるようになるはず。

スパム対策

コメントに変なURLを付けてくる迷惑なスパムを識別してくれるプラグイン『Akismet Anti-Spam』によるセキュリティ機能との連携。
WordPress自体に最初からAkismetはセットになっているのでここで特に何もしなくて構いません。

ダウンタイムのモニター

これはダッシュボードにも表示されていた機能ですね。
サイトが何らかの原因で落ちた時に、「サイトが見れなくなってるから確認してね」というメールをくれる機能です。

総当たり攻撃からの保護

アカウントとパスワードを機械的に大量入力して不正ログインしようとする総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)を防ぐ機能。
サイト乗っ取りを目的とした攻撃の場合、例えばアカウントを『admin(管理者)』、パスワードを『01234』『11111』『0000』…というように何千件も試しに入れるプログラムで強行突破してこようとします。
何度もログインに失敗したIPアドレスが居たら、そのIPアドレスからは自分のWordPressサイトへはアクセスできないようにしてくれます。

WordPress.com へのログイン

複数サイトを運営している管理者に向けて、セキュリティ設定などを統合しない?ということでしょうか。
どのサイトでどういう設定にしたとか分からなくならないか…?と、そのメリットが謎なので私はOFFのままにしています。

 

パフォーマンス

アクセラレーターと遅延読み込み

画像アクセラレーターは容量が大きな高解像度の画像などを、最適化(圧縮など)をした上で、Jetpackが運営するサーバーに分散して置いて、本来そのサイトがあるサーバーに掛かる負荷を軽くしてページ表示の速度を上げる機能。
上でもご説明した通り、この機能をONにすると、サイト上に表示される画像が粗くなることがあるので設定には注意が必要です。

画像の遅延読み込みは、画面に見えている範囲の画像を先に読み込み、残りの画像はスクロールに合わせて読込んでいく機能です。
最初に一気に画像を読み込まないことで負荷を減らしてファーストビュー(そのページを開いたときに最初に画面に表示される範囲)の表示速度を上げることができます。
画像を遅延読み込み
これもテーマや他プラグインで同機能が付いていないか確認してからONにしてください。

VideoPress

ONにすると動画プレイヤー機能を使用できるようになります。
サイトに動画をアップロード保存、mp4形式にコンバージョン(変換)して公開できる…つまり自分のWordPressサイト内でYouTubeのように動画を閲覧者に見てもらえるということですね。
ただ機能説明ページによると「この機能は WordPress.com のプレミアム、ビジネス、eコマースの各プランのサイトで利用できます」とのこと。
更に「動画を1つ無料でご利用いただけます。 今すぐアップグレードして、さらなる動画と1TB のストレージを手に入れましょう」と書いてあるので、無料でWordPress運営をしている方はVideoPressをONにすると1つだけ動画をアップロードでき、それ以上の動画を上げたかったら有料版契約をしてね、ということだと思います。

 

執筆

メディア

【画像を全画面のカルーセルギャラリーで表示する】
カルーセル=フランス語で回転木馬。
そこから転じて、IT業界では『画面の幅にかかわらずスライドさせて大きな画像やコンテンツを表示する』ことをカルーセルと呼びます。
通販サイトやニュースサイトでよくある、画像をクリックしたら拡大表示され、次々にスライドして画像を表示できる機能です。

ONにすると記事に挿入している画像が全画面表示可能になるため、写真やイラストを多く掲載するサイトの方におすすめの機能。
私はCSSで画像の幅を決めて表示されるように気をつけているので不要かな、とOFFにしています。

作成

ここには記事の編集・作成に関わる機能があります。
とはいえ、よほどこだわりがない限りは使用しない機能なので、全てOFFでも構わないと思います。

例えば【プレーンテキストの Markdown 構文で投稿やページに書き込み】とは、見出しタグや太字タグなどを使う際に、通常のHTMLタグを打つのではなくもっと簡単に使えるようにする機能です。
例えば、強調タグだとこんな感じ。
<strong>強調したいテキスト</strong>
これが
**強調したいテキスト**
だけで済みます。

ただこれは使い慣れるまでは入力ミスしやすいので使用する際は注意してください。
Markdown quick referenceに使用できるタグの一覧があります。

カスタム投稿タイプ

固定ページや投稿ページ以外のカスタム投稿ページを作成できます。
記事の執筆者が複数いる時にそれぞれの紹介ページを作ったりとか、文章のページと画像いっぱいのページの構成を変えたりとか、色々使い方はありそうですね。

推薦文の機能をONにすると、お客様の声や自分がオススメしたいお店の専用のページを作り、他の記事内で挿入することができます。
ポートフォリオをONにすると、絵や写真をまとめて展示するページを作ることができます。

テーマの拡張

お使いのWordPressテーマによっては【無限スクロール】の項目も設定できるようになっています。
通常、訪問者がひとつの記事を読み終わったら【次の記事を読む】などで別の記事に行きますが、この無限スクロール機能をつけていると、ページ最下部までスクロールすると同時に次の記事をその下に読み込みます。
次の記事が続きの内容である場合や、関連性が深い記事であれば有用な機能ですが、うちの記事のように、それぞれが異なるジャンルの記事が多いブログでは訪問者にムダにスクロールさせてしまうことになるので、お使いのテーマが無限スクロールをサポートしてくれている場合も基本的にはOFFにしておいた方が良いと思います。

ウィジェット

WordPress自体の【外観】⇒【ウィジェット】の項目に、新たに設置できるツールが増えます。
Jetpackでウィジェット追加
広告を兼ねた企業のWordPressサイトの場合は【連絡先とマップ】を追加したり、個人サイトの場合もTwitterやInstagramを連携してサイト内にタイムラインを表示したりといったことができるようになります。

メール投稿

メールで記事の投稿ができる機能。
メール本文に記事内容を書いて、あらかじめ決めたアドレス宛に送信することで記事が投稿されます。
短い記事をぱぱっと更新したい方や、出先でもブログを書きたい方に嬉しい機能ですね。

ただし、メールでの記事投稿を有効にしていると、そのメール投稿用のプログラムファイルを悪用して不正アクセスされることがあります。
もちろんパスワードが破られない限り不正アクセスが成功することは無いのですが、よりセキュリティを万全にしたい方はメール投稿は使わない方が安心かもしれません。

WordPress.com ツールバー

この機能をONにすると、WordPress.com向けのツールバーになります。
ツールバーを有効化
WordPress.comは無料レンタルブログで、独自ドメインでWordPressを運営している人には関係ないので、この機能はOFFのままで構わないと思います。

独自ドメインでWordPressを運営、というのは、例えば当ブログのように借りているサーバーにpc-pier.comという自社の独自ドメインを持っており、そこにWordPress構成をインストールしてブログサイトを作っている状態です。

 

共有

『共有』の項目では、主にSNSとの連携を設定することができます。

Jetpack ソーシャル連携

記事投稿と同時にSNSでお知らせを自動投稿してくれる機能です。
投稿をソーシャルネットワークに自動共有
WordPress.comとSNSアカウントを連携させる必要があります。
記事投稿と同時にSNSでお知らせを自動投稿してくれるプラグインも簡単に使えるものが色々あるので、そちらのほうが使いやすいかと思います。

共有ボタン

ONにして【共有ボタンを設定する】⇒WordPress.comにログインすると、SNSボタンや印刷ボタン、『いいね』ボタンの設置について設定できます。
簡単に設置できるので、WordPressを使い始めたばかりの方にオススメの機能。
共有ボタン
逆に、既にWordPressサイトにSNS共有アイコンを設定している場合や、印刷やメールのアイコンを設置したくない場合は、特にいじらずOFFままで構わないと思います。

「いいね」ボタン

WordPressの『★ いいね 』ボタンを設置します。
上記の共有ボタンと同時にONにしないと設置できません。

 

ディスカッション

閲覧者からのコメントなどに関する設定。

訪問者が WordPress.com、Twitter、Facebook のアカウントを使ってコメントできるようにします

訪問者がWordPress、twitter、Facebook、Google+のいずれかのアカウントでログインしてコメントできる機能。
匿名コメントではなく、訪問者のアカウントへのリンク付きになる、ということだと思います。
そういえばYahoo!ニュースなどはFacebookのログインでコメントできるようになってますよね。
訪問者さんと交流したい方にはおすすめの機能。

コメント投稿者の Gravatar 画像上でポップアップカードを有効化する

Gravatarというサービスに登録しているひとが記事にコメントした場合、そこにマウスカーソルを合わせるだけで、名刺のようにそのひとの情報が出て来る機能。
まだ日本でGravatarを使っているひとが少ないかと思うのでONにしても活用される機会は少ないかも。
また、うちのサイトのようにコメント非表示にしているサイトだとOFFにしておいていいと思います。

コメントの Markdown 記法を有効化する

Markdownは上の投稿の項目でもありましたね。
コメント内で文章の文字サイズや色などを変えたい時に、通常のHTMLタグを打つのではなくもっと簡単に使えるようにする機能です。

コメントへの「いいね !」を有効にする

コメントの下に【 ★いいね 】を設置します。
自分の投稿記事に対するコメントにも同意したい人が押すボタンということですかね。
これも当ブログのようにコメント欄を設置していない場合はOFFのままで。

購読

記事やコメントの投稿があった時に、登録したひとにメールを送るかどうか。
フィードくらいで十分かなと思うので私はOFFにしています。

▶ご参考に⇒【RSSフィード】 お気に入りサイトの更新通知を受け取る

 

トラフィック

関連記事

これをONにすると、記事本文の下部に関連した内容の記事が3件表示されるようになります。
タイトルのみ、あるいは画像も表示が選べますが、アイキャッチを選んでくれるわけではないのでレイアウト的に微妙かも。

関連記事を表示させたい場合は、YARPPなどの関連記事専用のプラグイン入れるか、テーマで関連記事の項目を有効化してみてください。
JetpackとYARPPの関連記事表示

検索エンジンの最適化

SEO対策はWordPressテーマなどで基本的に導入されているので、ここではOFFのままで良いと思います。

ご参考に▶【プラグイン】SEO対策・All in One SEO Packで検索エンジンにアピール

Jetpack 統計

ラベルを開くと、アクセス解析についての詳細な設定ができます。
トラフィックの統計情報と概要の収集

WP.me 短縮リンク

短縮URLとは、例えばTwitterなどの文字数が限られた中で『長いURLを短縮して同じページを開ける短いURLにするサービス』のことです。
本来のサイトURLとは全く異なった文字列になってしまうので、怪しいリンクだと思われてしまう事があるのが難点。
迷惑メールに記載されているリンクURLも、企業や銀行になんの関係もないURLであることを誤魔化すためにこの短縮URLの形式にして記載していたりします。

サイトマップ

XMLサイトマップファイルを自動生成してくれます。
WordPressテーマの基本機能として付いている事が多いので、機能をONにする前に、テーマや他のプラグインで同じ機能が付いていないか確認してください。

サイト認証

検索エンジン・GoogleのSearch Console、Bingのウェブマスターツール等とWordPressを連携させ、自分がサイトの所有者であると認証する機能。
GoogleやBingのウェブマスターツールを使っている方であれば既にサイト認証を済ませていると思うので、敢えてここで機能を使う必要は無いかと思います。

ご参考に
▶無料レンタルサーバーでWordPressブログを運営する【8】
  Google Search Consoleにサイトを登録
【SEO対策】Bingの検索結果にサイトが表示されない時は

プラグインはたまに設定の見直しを

Jetpackは様々な機能を搭載した便利なプラグインですが、そのWordPressサイトにとって余計な機能をONにしていると画質劣化が発生したり、ページ表示速度が遅くなったりといったデメリットがあるかもしれません。
プラグイン更新で機能に変更があったりもするので、たまに気をつけてJetpackの設定内容を見直してみてくださいね。

また、Jetpackを含め、プラグインの使わない機能はOFFにして、それでも画像やページの表示速度が遅くて気になる場合はキャッシュ制御のプラグインや画像表示制御のプラグインの導入を検討してください。
【プラグイン】 キャッシュ制御 WP Fastest Cacheの設定と使い方

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