エイリアン vs プレデター(ゲーミングパソコンの話です)

ゲーミングパソコン

PCのシリーズ名

パソコンの機種シリーズ名には様々な名称が付けられています。
年式の古いパソコンの修理MicrosoftのSurface(サーフェス)は“上っ面”じゃなくて“表面”ですといった過去記事でもご紹介したとおり、機種のシリーズ名には機種製作のコンセプトが表現されていたりしてその機種の特徴が出ている気がするので、私はそれぞれのシリーズ名がとても好きです。

皆さんがご存知のものだと、
 東芝のdynabook
 SONYのVAIO
 AppleのMacBookやiMac
 NECのLaVieやVALUESTAR
 富士通のFMVやLIFEBOOK
 MicrosoftのSURFACE
 日立のPriusやFLORA
といったシリーズ名称があるかと思います。

中でも、ちょっと珍しいインパクトのあるシリーズ名として
 icon-quote-left Alienware(エイリアンウェア) icon-quote-right (中国のPCメーカー・DELL-デル) と
 icon-quote-left Predator(プレデター) icon-quote-right (台湾のPCメーカー・acer-エイサー)
この2つがあります。

こっちがエイリアンウェアで、
デルのAlienware紹介
こっちがプレデター。
エイサーのPredator紹介
どちらも高性能なゲーミングPCに付けられたシリーズ名で、「モンスターばりの凄い性能を見せてやるぜ!」 というコンセプトが表れた良い名前だと思うのですが、DELLのAlienwareシリーズが1996年から、acerのPredatorシリーズが2008年から、ということを考えるとacerがDELLにケンカを売った感がありますね。エイリアンなんてプレデターが倒してやんよ的な。

Alienwareが『 宇宙最強のゲーミングPC 』と言い出した時にも「わあ…なかなか大きく出たなあ…まじでよその星にエイリアンが居たらこのキャッチコピーが宇宙戦争の引き金になったりするかもしれないなあ… 」と思ったものですが、Predatorも 『 ゲーマーのための最強装備 』 とコピーが付いているあたりが一歩も引かない気合いがあってなかなか良いです。

ゲーミングPC(ゲームパソコン)とは

ゲーミングPCとは、高性能なグラフィック描画力や処理能力が求められる3Dゲームなどを遊ぶことを主目的として部品が組まれた高性能なパソコンのことです。

高性能なおかげでキー操作やコントローラー操作がタイムラグなく反映され、グラフィックの処理も素早くスムーズなのでカクカクせず、冷却能力も高いので動作熱を逃しやすく、起動からシャットダウンまで一切ストレス無く遊べるパソコンがゲーミングモデルと呼ばれます。
ノートパソコンの場合は 『 ゲーミングノート 』 、液晶モニタの場合は 『 ゲーミングモニタ 』 と呼ばれたりもしますね。

ここでご紹介しているAlienwareとPredator以外にも、
 icon-gamepad マウスコンピューターが発売しているG-Tune
  (GちゃんとTuneちゃんというイメージキャラクターが居ます)
 icon-gamepad RazerのBlade
  (トリプルヘッドスネークがシンボルマーク)
 icon-gamepad ASUSのR.O.G.
  (ガワのケースがボタンひとつで変形するところが浪漫)
など、様々なメーカーがこだわりのゲーミングPCを販売しています。

ウィーンと変形してファンが露出したり、LEDライトでカラフルに光ったり、ゲーム好きに向けたギミックが仕込まれていることもあって、デザインもなかなか普通のパソコンには無い感じだったり。
部品が高性能な上に、そんな風にガワにもこだわっているためか結構なお値段がします。

(中二的な)心が躍るギミック

キーボードの主に上部、たまに下部や左にあるタッチセンサー式の操作パネルをご覧になったことはありますでしょうか。
例えばこちらはacerのノートパソコンについていたメディアコンソール。
メディアコンソール
パネルが光り、動画の再生・停止や音量などが操作できるものです。
最近のパソコンは小型化・軽量化が最優先なのか、こういった遊び部分があんまり付いてなくて寂しい。
起動と同時に一斉に光ったり、触るとピコピコ音がしたりするあたりが、なんかコンピュータっぽいというかもし私が搭乗型ロボットに乗り込むような時が来たら(当然そんな予定は露ほども無いのですが)操作パネルはこうあってほしいというか。
タッチパネルとはまた違う、この 『 操作してるぜ! 』 感が好きです。
このようなメディアコンソールや各ゲーミングPCはキーボードやタッチパッドがカラフルに光ることが多いので、修理でお預かりするとテンションが上がります。

更にASUSのゲーミングモデルR.O.G.とか
acerのデスクトップ Predatorシリーズとかはトランスフォームぶりが素敵です。
これ  icon-hand-o-down  はPredatorの初期モデルG7700。
acer Predator
ここが開いたからって何?と言われてしまうとそれまでなのですが、ガルウィングみたいで渋くないですか?
ディスクドライブのとこが触覚みたいに左右に開くんですよ、まじプレデターの牙みたいじゃないですか?
プレデターですよ、捕食者ですよ、カッコ良くないですか?
もしかしてこの好ましさは、いにしえの田舎ヤンキー的な素養、あるいは無駄なものに心惹かれるオタク的な感性のせいなのでしょうか。
私は常々、ロバート キャンベルさんみたいな、ウィットと知性に富んだ品のある落ち着いた大人になりたいと思っているのですが、これをカッコイイと思っている時点でたぶん駄目だな…。

しかし弊社がメーカー・機種を問わず修理を承っているので、私もおかげさまで色々なPCを眺めていられるのですが、いまだにPredatorは見たことがありません。
なので、いつかPredatorユーザーさんのどなたかが困ったときにはウチに修理ご依頼をくださったらいいなと思っています。
Alienwareは結構お預かりするんですけどね。
これはAlienwareのほうが古くからあるので使っている方も多く、そろそろ壊れる機種も出て来るということなのか、それともAlienwareのほうが壊れやすいということなのか。

ちなみに私が個人的にいいなあと思っているのはPredatorです。
Alienwareはその形状とエイリアンマークが素敵だなとも思うのですが、Predatorのオレンジ系のアクセントカラーとか何か良く分からないギミックが好きなんですよね…台湾も好きだし。

ゲーミングPCの購入と使用

ここまで散々AlienwareとPredatorのお話をしておいてあれですが、どちらも結構高価なので、トランスフォームに浪漫を感じるとか、そのシリーズに思い入れがあるとかでないならあまり性能の変わらない部品を自分で選んでBTOデスクトップを組んでもらった方が安くあがります。

2017年2月にアメリカで発売予定の Predator 21 X は、現在公開されている情報では最安値モデルでもお値段なんと100万円ちょいらしいですからね…恐ろしい…。
すでに販売されているモデルのPredatorでお安いのだと15~20万くらいのものもあったりするので、そこまで最新・最高のものじゃなくても…という方は、型落ちしてお安くなっている方をご購入ください。

過去記事
パソコン購入のポイント 【3】CPUの性能を選択
パソコン購入のポイント 【4】その他の部品や性能
などでもご説明したことがありますが、最新のゲームを楽しむためにはCPUの動作周波数が高く、メモリ容量が多く、性能の良いグラフィックボードが搭載されているPCがおすすめです。

特に大事なのがグラフィックボード。
グラフィックボードとは絵や文字を画面に表示するための処理を行う部品です。
ビデオボード、ビデオカード、VGAなど様々な呼び方があります。
また、グラフィックボードの中心部品がグラフィックチップと呼ばれます。

通常のノートパソコンでは、インターネットやテレビを見る分には問題が無くてもリアルタイムの処理が多いオンラインゲームや最新の3Dゲーム、4Kゲームをやるには能力不足で動作が遅くなったり、画面が固まってしまうこともあります。
オンラインゲーム、特に高画質で動作の細かなゲームを遊びたいという方はグラフィックボードの性能が高いデスクトップPCをお選びください。
ノートパソコンでも性能が良いものも多くあるのですが、デスクトップに比べてどうしても部品の隙間が少なく廃熱効率が悪いために夏場に長時間ゲームを遊ぶと熱で部品が焼損する可能性が高くなります。

また、良いグラフィックボードを選び、その機能をフルに活かそうと思うと他の部品も良いものを選ばないといけません。
CPU、メインメモリ(RAM)、液晶、グラフィック用のデータを保持するメモリ=ビデオメモリ( VRAM )など。
それこそ上を見ればキリが無いので、まずは遊びたいゲームの推奨環境をご確認いただいて、更にゲーミングモデルと銘打たれたオンラインゲームに特化したモデルをご参考いただくと最低限どの程度のスペックが必要なのか参考になると思います。

Predator 21 X スペックの例

たとえば、約100万円する、と上で言っていたゲーミングノート・Predatorの新シリーズ Predator 21 X。
Predator 21 X
その現在公開されている仕様だとこんな感じ。
■液晶ディスプレイ■
21インチ(解像度2,560×1,080ドット)湾曲型IPS液晶ディスプレイ
Tobiiのアイトラッキング機能つき


■CPU■
インテル Core i7-7820HK
(4コア/8スレッド/2.90GHz/TB時最大3.90GHz/
オーバークロック対応/CPUに内蔵されているグラフィックコントローラ (GPU) がHD Graphics 630)


■グラフィックス■
NVIDIA GeForce GTX 1080(2基をSLIで駆動)


■メモリ■
DDR4-2400(最大64GB)


■記憶媒体■
NVMe接続PCIe SSD x2、SATA SSD x2の4基で計2TB、RAID 0対応、プラス1TB 7200rpm HDD


■その他■
冷却装置としてヒートパイプ(9本)とシステムファン(5個)を搭載。
更にDustDefender(ダストディフェンダー)対応で、
内部の空気対流方向を変えてホコリの蓄積を防ぐ。

それでは1つずつ内容を見てみましょう。

液晶ディスプレイ

21インチ(解像度2,560×1,080ドット)湾曲型IPS液晶ディスプレイ
Tobiiのアイトラッキング機能つき

21.0インチはノートPCとしては最大レベルの大きさ。
液晶解像度は2,560×1,080
PC液晶の選び方【2】 画面解像度編でもお話したとおり、
画面の解像度とは、その液晶に表示できる画素数のことで、どれだけ鮮明な描画ができるかの目安になります。

様々な解像度の中でも、この2,560×1,080は現在流通している中ではかなり高い解像度であり、アスペクト比(縦・横の長さの比率) が 21:9のウルトラワイドと呼ばれる規格です。
ウルトラワイド、つまり横幅がとても広く、横に複数のウインドウを並べての作業に便利。
いつもウインドウを複数並べて書類作成や映像の編集作業をする方、音楽聞いてSkype開いてゲームというように同時進行で遊ぶ方などにはこの作業領域の広さはかなりの利点ですね。
横幅が十分取れるので動画再生の際も映画館のような臨場感ある映像になるので、映画が好きな方にも良いんじゃないかと思います。

また、全体の形状が湾曲型、つまりカーブを描いたモニタになっているので、中央から端、端から中央へと視点を動かした際にも目のピントが合いやすく、通常のモニタよりも目が疲れにくいと言われています。
更に、カーブになっていることで視野角が広くなっており、可能な限り端の方まで正常に色味や表示を確認できるようになっています。
表示される色味やコントラストが重要な、デザイナーさんなどに嬉しいポイントです。

駆動方式はIPS方式
他の駆動方式に比べ、視野角による色の変化や輝度の変化が少ないというメリットがあり、反してコントラスト比、輝度、応答速度を高くしづらいところが難点です。
応答速度が遅くても、高品質な発色ができ、かつ視野角による色・輝度の変化が少ないという長所が重要視される、グラフィック関係、医療関係などの現場で人気がある方式です。

更にTobii(トビー・テクノロジー)のアイトラッキング(視線計測/眼球運動)技術に対応しています。
アイトラッキング機能を使えば視線をポインタにできるほか、アイトラッキングに対応しているゲームやアプリであればマウスやキーボードとは別に、視線で操作を行うことができます。
ゲーム中にマウスで移動、キーで攻撃、視線でカメラ切り替え、とかが出来るってことですかね。超ハイテク…!

21.0インチの大きさの上にこれだけの液晶仕様なので、本体重量もノートとしては重めの8.8kg。
映像編集やゲーム用のメインPCなら元々あまり持ち運んで使うことが少ないのであまり重量を気にすることはないと思いますが、それでも持ち運べなくもないくらいの重さに抑えたところがすごいなと思います。
旅行とか出張とかに持っていきたい人だって居るでしょうしね。

CPU

インテル Core i7-7820HK
(4コア/8スレッド/2.90GHz/TB時最大3.90GHz/オーバークロック対応/
CPUに内蔵されているグラフィックコントローラ (GPU) がHD Graphics 630)

CPUとは、各装置の制御やデータの計算・加工を行う部品で、CPUクロック(動作周波数)の数字が大きいほどPCの処理速度が向上します。
そしてこの機種に搭載されるCPUは、第7世代CoreプロセッサKaby Lakeシリーズの中から今年(2017年)になって発表されたCore i7-7820HK
i7はいいですよね。良く働くし。
問題があるとすれば、Core i7 の電源回路が壊れた際に部分修理がほぼ不可能なため、マザーボード丸ごとの交換が必要になることがあり、修理代が高くつく、という点でしょうか。

4コア/8スレッド
4つのコア(クアッドコア)を持ち、1つのコアに2つの命令(スレッド)が可能なので合計で8スレッドという意味です。
同時処理できる命令が多いほど処理速度が上がります。

2.90GHz/TB時最大3.90GHz
CPUの処理速度(CPUクロック=周波数)が通常は2.9ギガヘルツ、ターボブーストで本気出せば3.9ギガヘルツという意味です。

TB (ターボ・ブースト)とは
複数のコアを持つCPUにおいて、これまではそれぞれのコアを動かす電力や動作熱を抑えるために各コアの性能を若干控えめにしていました。
そのため『 4コアで全部のコアがフルで働けば物凄い性能になるが、1つのコアしか働いていない時にはシングルコアに性能で劣る 』という事態になったりすることがありました。
これを解決するためにインテルが開発したのがターボ・ブースト・テクノロジーです。
◆使っていないコアがある時には、使っているコアに電力を集中させて可能な限り動作速度を上げる
◆性能を上げたことによって発生する動作熱を察知・調整することによって破損を防ぐ
この機能によって、同じ4コアのCPUであったとしてもTB機能が導入されているほうがより処理性能が上がることになります。

HT (ハイパースレッディング)
通常、1つの脳(コア)では決まった1つ(このCPUの場合は2つ)の命令(スレッド)しか処理できません。
しかし、その1つの命令が小刻みに指示されるものだった場合に合間に空き時間が出来て勿体無いなあ、と考えて、その空き時間に別の命令を処理してしまおう、という機能がハイパースレッディングです。

上司から書類作成の命令が来たけれど、それが1時間ごとに訂正や数値の指示がくるものだったとしたらぼんやり指示を待っている間は無駄な時間になってしまいますよね。
そこで上司の指示を待って自分の仕事をしつつも、空いた時間でこっそり内職をしている状態です。
実質のコアは一人ですが、二人分の仕事をしていますね。
といっても単純に性能が2倍になるわけではなく(なんといっても空いた時間と余力をつなぎ合わせての内職なので)向上するのは最大でも20%程度と言われています。

オーバークロック(クロックアップ)対応とは
マザーボード上の部品の動作を仕切っているチップセットによって、CPUに対してこのオーバークロックの魔法をかけることができるよ~ということですね。
オーバークロックは、カブト型ライダーのあれとか、奥歯を噛むと速度が上がるとか、タイムアルター的なあれとか、ラディカルグッドスピード的なものとか、そんな感じの機能です(元ネタを知らない方には何も伝わらない)。
ざっくり言うとCPU本来の処理速度(CPUクロック=周波数)の限界を超えてブーストを掛け、処理速度を更に上げることです。
部品にそれ相応の負荷が掛かりますが、何よりも処理速度にこだわりたい方には重要な性能です。

グラフィックス

NVIDIA GeForce GTX 1080(2基をSLIで駆動)

NVIDIAという部品メーカーが出している GeForceというシリーズのGTX 1080 という型番のグラフィックボード(GPU)が使われている、という意味です。

有名なGeForce(ジーフォース)。
現在流通しているグラフィックボードの中でも最も数が多く普及しているシリーズですね。
その中でも新しいGTXシリーズの2016年モデルですから、描画速度が求められ、処理が大きくなるFPSやMMORPGで遊ぶのに向いているし、高解像度の映像表示や編集にも適していると言えます。

そしてGTX 1080を2基(2つ)搭載することで更に性能を上げています。
単純に2つになったからと言って能力が2倍になるわけではないのですが、1.5倍くらいにはなるので、よりグラフィックにこだわりたい方には2基搭載や3基搭載の機種が人気です。

メモリ

DDR4-2400(最大64GB)

起動データや使用するプログラムのデータを一時的に保存し、PCの動作をスムーズに行うための部品がメモリです。
容量が大きいほど処理能力が上がります。

現在流通している一般的なパソコンに搭載されているメモリが4~8GB程度なことを考えると64GBまで搭載できるってすごいですよね。

記憶装置部品

NVMe接続PCIe SSD x2、SATA SSD x2の4基で計2TB
RAID 0対応
プラス1TB 7200rpm HDD

記憶装置部品(データが保存される箇所)は、一般的なパソコンだとHDDが搭載され、そのデータ領域がCドライブとDドライブに分割(パーティション分け)されています。
1つの部屋を間仕切り(パーティション)で2つに分けて、左側で普段の仕事を、右側で来客対応をしているようなものだと思ってください。

通常、Windowsの起動データが入っているのがCドライブで、バックアップデータやリカバリーデータ等が入っているのがDドライブ。
自分が保存したデータはCでもDでも、任意で選んだ方に保存できます。
Cが壊れてもDは無事である事が多いので、普段データをCに保存している方も、大切なファイルはDドライブにコピー保存しておくと良いですね。

さて、この機種のNVMe接続PCIe SSD x2、SATA SSD x2の4基で計2TB、RAID 0対応、プラス1TB 7200rpm HDDというスペックがどういうことかというと。
HDDよりも起動が高速動作か可能で振動や衝撃に強いSSDという記憶装置を搭載しており、しかも4基の内の2基は今までの規格(SATA)よりも進化したNVMe接続PCIeのSSDを使用していて、更にはレイド ゼロを組むことができ、別途データ保存用に1TB(1000GB)のHDDも搭載しているということです。

RAID 0対応について
この場合のRAID 0とは、4基のSSDをまとめて1つの保存領域として扱うことで、より高速な読込・書込ができるようにすることです。

AさんとBさんとCさんとDさん、4人がバラバラの部屋で仕事をしていたら、変更箇所が出た時などにAさんがBさんの所に走っていかないといけませんよね。
その手間を省くために、4人の脳みそを同化させ(例え話とはいえちょっとホラーになってしまった)、タイムラグなく動作させる&4人がかりで仕事をして速度を上げるための構成がレイド ゼロです。
とはいえ、レイドにはメリットもありますがデメリットもあるので、本当に必要かどうか検討してからでないとレイドは使わない方が良いかと思います。
  icon-hand-o-right 詳しくは パソコンHDDのCドライブ・Dドライブって?の記事の
   レイドについて の項目をご覧ください。

その他

上記にも記載しましたが、冷却装置としてヒートパイプ(9本)とシステムファン(5個)を搭載しています。冷やす気満々ですね。
更にDustDefender(ダストディフェンダー)機能を搭載しており、内部の空気の通り道の対流方向を変えて、出来る限りホコリの蓄積を防げるようになっています。
搭載されている部品の性能が高いほど、どうしても動作熱も上がってしまうので出来るだけ冷やすに越したことはありませんし、ホコリには注意が必要です。

光学ドライブについては特に記載が無いので、DVDとBlu-rayの選択式かなと思います。
DVD対Blu-rayの企業間ビデオ戦争はBlu-rayの勝利で決着したので、よく映画やドラマを見る方ならオプション選択でBlu-rayドライブを選んだほうが良い気もします。

ゲーミングPCの耐久性

というわけで、最新のゲーミングモデルPCは充分すぎるほど高性能ということが何となくお分かりいただけたかと思います。
ゲーミングPCに搭載されるCPU、グラフィックボード、冷却ファン、水冷装置などの各部品はどれもがその時点での最高ランクのもの(ハイエンド)が使われます。高性能な部品がぎゅっとつまった夢の箱ですね。

ゲーミングPCを選ぶメリットとしては、どんな作業もゲームも処理の遅延などのストレスなく快適に行えること。
デメリットとしては、それぞれの部品の性能が高く高価なだけに、壊れたときの修理費用を考えるとちょっと怖いところでしょうか。

しかも高性能な部品はそのぶん精密さが増しており、頑丈とは言い難い状態です。
特にオンラインゲームを遊ぶ方はフル稼働を長時間続けることが当たり前な上に部品がみっしり詰まっているので動作熱が内部に溜まりやすく、また、スリープと復帰を繰り返すことも多くて電源部分への負荷が大きかったりします。
一日に8時間程度の書類仕事をするくらいのごく普通のパソコンと、毎日24時間つけっぱなし、かつ物凄いグラフィック処理をしているゲーム用の高性能パソコンではその負荷の大きさや動作熱の上がり方が全く違うことは何となくお分かりいただけると思います。
そういった点から、いくら冷却装置に気を使っていても、ゲーミングPCの寿命は長いとは言えません。

なので高価なゲーミングPCを購入するような方は自然とパソコンに詳しくなり、いざどこかの部品が壊れた時に自力である程度は交換や修理ができるようになるみたいです。
故障時にサポートに電話して、メーカー修理に一ヶ月以上も出して、とかはやってられないし、そう簡単に買い換えられる金額でも無いし、それなら自分で試しにここの部品を外して替えてみよう、となるんですね。

自分でそんな修理とかはできないけど最新のゲームで遊びたいしゲーミングPCが欲しい、という方は破損には本当に気をつけて(コードに足を引っ掛けてデスクから落とす方が結構いらっしゃいます)、長期保証に入り(とはいってもそういう人為的な破損だと保証対象外になる場合があるのでツライところですが)、最終的にどうにもならなかったらウチのような修理業者にお問合せください。
例えば弊社だと、Alienwareの一般的なグラフィックボード修理で2~4万円、修理期間は5日~3週間くらいです。
必要部品や破損状態によってお見積りが変わりますし、海外から部品取り寄せだと国によって必要期間が変わりますが、たぶんですけどメーカーさんの有償修理よりは安いし早いんじゃないかと思います。

ゲーミングPCを購入される場合は、マメにパソコンの周囲と内部を掃除したり、出来る限りシャットダウンして休ませたりと、日頃から部品が長持ちするように大切に使ってあげてくださいね。

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