Mozilla財団によるPocket(Read It Later, Inc)の買収
(画像リンク: 『 Taking Pocket Further with Mozilla 』By Read It Later, Inc )
2017年2月27日、
Pocket(ポケット)を開発提供しているRead It Later, Inc という企業が
Firefox(ファイアフォックス)を運営している Mozilla財団によって買収されました。
これからは2つの会社で協力してPocketを進化させていくようですね。
Pocket(ポケット)は無料登録して使用できるWebサービス、あるいはアプリです。
WebページをPocketに保存しておいて、またいつでも好きな時に読むことができます。
保存した分類によって、ネットに繋がっていなくても読めるので
交通機関での移動中や、病院の待ち時間などにもオススメです。
試しに使ってみようかな、という方は
EvernoteとPocketの機能比較をご覧頂いて、お好みで
インストール、もしくはWebサービスで使ってみてください。
【後で読む ポケット】Pocket for Firefoxの使い方
【後で読む エバーノート】Evernoteの使い方
Mozilla財団によるPocketの買収と今後の変化
元々Pocketは約10年前にFirefoxのアドオンの一つとして開発され、
それから改良を加え、対応ブラウザやアプリを増やし続け、
今やTwitterなどのSNS公式アプリにも対応しているサービスです。
うちのブログも右サイドバーと下部メニューの中にPocketボタンを置いて、
記事を読んでくださった方がクリックすると記事保存(後で読む)ができるようにしています。
Read It Later, Inc という企業がPocketを開発運営しているのですが、
2017年2月27日、Firefoxを運営している Mozilla財団が Read It Later, Inc を買収したと発表しました。
Read It Later, Incのこれまでの歩みはこんな感じ。
2007年8月、『 Read It Later 』 という名前でFirefox用のアドオンに導入。
2011年から2012年にかけて、幾人かのエンジェル投資家や
ベンチャー企業から合計750万ドルの投資を受けた。
またこの頃、Evernoteからの買収を拒否。
(機能統合されて特色や名称が消えてしまうことを懸念したため)
その後『 Read It Later 』 から 『 Pocket 』 へと名称を変更。
2014年4月、機能を増やした有料版Pocket Premiumを開始。
2015年6月、PocketがFirefoxのデフォルト機能として搭載される。
2017年2月27日、Mozilla財団によって完全買収される。
こうしてMozilla財団が他企業を買収したのは初めてなのですが、初買収がPocketという辺りが
私的にはちゃんと検討してその道を選んだ感じがしていいなと思いました。
さすが火狐さん、お目が高い。
しかも買収によって、PocketのサービスをFirefoxに組み込みはするものの、
Read It Later, Inc は独立子会社として会社の形はそのままのようで、
「 僕達の会社は変わらずに同じオフィスだし同じ名前なんだ。
ただFirefoxチームと協力して、より明確でスゴイ計画を実行するのさ。
僕達スタッフ一同はユーザーのためにPocketをより良くすることだけ考えて寝起きしているんだ。
今日からはMozillaの看板の下で、これからも先もずっと同じことを続けるってだけだよ。
次は何が起きるのか、楽しみに待っててね! 」
とRead It Later, Inc のCEOであるネイトさんは言っています。
ということは、特にこれまでと変わらず、Firefoxの標準機能としてPocketが搭載された状態で
新しい機能の追加や、連携アプリの増加が行われるということなのかもしれませんね。
私はEvernoteとPocketを併用しているので、今後のPocketの機能追加等が楽しみです。