2017年4月版・私が最近見た映画(ホラー多め)

    icon-clock-o読了時間:約32分25秒

以前 おすすめ映画(ホラー多め) の記事でもお伝えしたとおり、
私は学生時代に近所の小さなビデオレンタルショップのラインナップの半分は借りていたほど
映画が好きですが、中でもぶっちぎりでゾンビ映画が好きです。
雑誌を買いにTSUTAYAに行ったのに、無意識に足が
ゾンビDVDコーナーに向かっていた自分にちょっと引いたくらい好きです。
あとは刑務所モノ、モンスターパニックなどのB級ホラー、サスペンスなんかを良く見ます。
そのせいで映画関係の記事を書くと、毎回(ホラー多め)という注意書きが必要です。

たまにラブロマンスとかも見るんですけど
「 もうぐだぐだ言わずにガッと行ったれ!すぐそこにベッドあるやないか! 」
「 そんなすれ違いが起こる意味が分からんな。報告!連絡!相談! 」
とか思っちゃっていまいち盛り上がらない。
なんだろう、やっぱり女子力的な情緒が足りないのでしょうか。

そんな私ですが、昨年末にバセドウ病に罹ってから、
あまり動けず、ゾンビのごとく呻くことしかできない時があり、
動かなくていい娯楽である映画を見る機会が最近また増えました。
そんなわけで、せっかくなので最近見た映画を定期的にお伝えしようと思います。

結構ネタバレを含むので、ネタバレ困る!という方は
引き返していただいたほうが宜しいかと思います。
また、私はどんなC級でもZ級でもそれなりに楽しめる得な人間なせいで
どれだけ雑で酷い映画でも 「 これはこれで…アリだな!(=ФωФ=) 」
と思ってしまうので、あんまり皆さんの鑑賞の参考にはならないかもしれませんが、
それでも宜しければお付き合いください。

映画ライン
 icon-film 目次 icon-film 
  ゾンビ・コップ
  カウボーイ&エイリアン
  ショーン・オブ・ザ・デッド
  悪霊のはらわた
  パラサイト・クリーチャーズ
  シー・トレマーズ
  サベージ・キラー
映画ライン


ゾンビ・コップ

 icon-film  あらすじ 
頭脳派伊達男刑事(スーツ)と明朗脳筋刑事(革ジャン白T)のコンビ。
二人が遭遇した強盗団はなぜか撃たれても死なず、
調べていく内に、とある薬品が関与していると気づきます。
二人はその薬品を大量に仕入れている製薬会社に向かいますが、
そこでもゾンビに襲われ、頭脳派刑事は殉職してしまいます。
そこで見つけた怪しい装置が蘇生装置だと気づいた相棒刑事と
検死官の女性(頭脳派伊達男刑事の恋人っていうか元カノ?)は
殉職した彼に装置を使い…。
ゾンビ・コップ

 icon-asterisk  ポイント 
1988年のアメリカ映画。
原題は 『 Dead Heat 』 。

ここ最近で見た中ではかなりのヒット。
最近と言いながら映画自体は約30年前の作品なのですが、古き良き明るいゾンビ映画でした。
人間の愛や身勝手さがメインテーマになっちゃった系のゾンビ映画も多く、
それはそれで良いものですが、私の好み的にはゾンビ映画には
ワーワー言ってギャーっとなってドカンドカンやってほしい。
その点このゾンビ・コップは完璧でした。

クールとお調子者の刑事コンビ、格闘するゾンビと警官、
原理が全く分からないけどやたらビリビリ光る怪しい装置、
ガンガン銃を乱射してカーチェイス、当時の精一杯のCG。
コメディとアクションと切なさとグロさとの絶妙な配分。
予算の無さや設定の雑さをアイデアと勢いでなんとかしている作品は良いものです。

蘇生装置でゾンビになって蘇っても、12時間が経過すると細胞が崩壊して
再び死んでしまう、というタイムリミットがある設定もスリリングで良かった。
あと怪しい中国人が経営する肉屋さんで蘇生装置が作動して
食肉寸前の鶏と豚と牛が襲い掛かってくるところが最高に面白かったです。
頭が無い牛が突進してくる絵面とか滅多に見られるものではない。
ていうか頭部が無いのになんでまっすぐこっちに来るんだ。
意味が分からなすぎて楽しい。

主人公もヒロイン(たぶん)も皆がゾンビになった上に
最後はかなりふわっとした感じで終わるのですが、
ラストシーンが妙に晴れ晴れと爽やか、かつ切なくて良かったです。


カウボーイ&エイリアン

 icon-film  あらすじ 
約150年前のアリゾナ。
荒野のど真ん中で目覚めた男(ジェイク)は、自分が何者か、
なぜそんな所で倒れていたのか、全ての記憶を失っていました。
右腹には深い傷、近くには女性の写真、左手首にはどうやっても外せない金属の腕輪。
そこに通りがかって襲い掛かってきた野盗を返り討ちにし、服や馬を手に入れたジェイクは
近くの街まで辿り着きますが、そこは荒野の中にぽつんと存在する寂れた街。
今や唯一の牧場を産業としてなんとか街として成り立っているような有り様で、
牧場主のダラーハイドには誰も逆らえない中、そんなしがらみを
知ったこっちゃないジェイクはダラーハイドの息子に逆らって目をつけられ、
しかも保安官によってジェイクが賞金首だと判明、捕まってしまいます。
しかし夜になると謎の飛行物体が街に来襲。
咄嗟にジェイクは左手の腕輪から光線を出して一機を撃ち落としますが、
既に街の住民が何人も攫われてしまっていました。
ジェイクはダラーハイドや街の住民達と共に、自分の記憶と攫われた人々を取り戻すため、
先住民のアパッチ族らの協力を得ながら、飛行物体が飛び去った方向を目指して馬を走らせます。
カウボーイ&エイリアン

 icon-asterisk  ポイント 
2011年のアメリカ映画。
原題は 『 Cowboys & Aliens 』 。

無闇にスタッフとキャストが豪華なSFアクションです。
あのスティーブン・スピルバーグがエグゼクティブプロデューサー。
『 アポロ13 』 監督のロン・ハワードが製作プロデューサー。
『 アイアンマン 』 監督のジョン・ファヴローが監督。
主人公・ジェイクにジェームズ・ボンド役で有名なダニエル・クレイグ(当然とてもイケメン)。
街を牛耳るダラーハイドには、スター・ウォーズやインディ・ジョーンズで有名な
ハリソン・フォード(前半は傲慢なオッサンだったのに後半めっちゃいい人)。

すごい豪華さ。
とは言え、キャストもスタッフも全く見ずに
タイトルだけで面白そうだなと適当に選んだ私は、本編を観ながらずっと

 
ダラーハイドさんはハリソン・フォードに似てるなあ…特に焚き火に照らされながら難しい顔してたら完全にハリソン・フォードじゃん。すげえ似てるけどまさかハリソンさんが今更こんなB級っぽいのに出たりしないだろうから違うよね…

と思っていて、キャストクレジットを見たら本当にハリソン・フォードだった時の衝撃たるや。
しばらくハリソンさんを見ていなかった間に彼が老けたのか、それか私の目が曇ったのだろうか…。
私の目が節穴説のほうが有り得る。

何はともあれ、映画自体は豪華スタッフでお送りする西部劇とエイリアン侵略戦争の融合です。
豪華なんですけど、設定とストーリーは割と雑です。
(雑だから余計にハリソンさんのような大御所が出てるはずが無いと思い込んでしまった)

エイリアンの誘拐目的も侵略目的も雑。
人間が勝つのはお約束上しょうがないにしても、
エイリアンの負け方も雑、そもそもエイリアンの侵略基地の構造が雑。
なので、細かいところは気にしないように、考えないようにして
「 西部劇だぜ!カウボーイだぜ!かっこいいんだぜ!
  それがエイリアンと戦うんだぜ!かっこいいだろー!? 」
という製作陣の無垢な熱意に同調してご覧いただければ楽しめるのではないでしょうか。
あのアメリカの人達の西部劇に対する情熱は何なんだろう、
日本人が古民家に郷愁を感じたり、侍や忍者に浪漫を感じるのと同じようなものなのかしら。

肝心のエイリアンとの戦闘ですが、人間側の手持ち武器は
約150年前という時代設定的にウィンチェスター銃とリボルバーとダイナマイトくらい。
後は藪を切り払うのにちょうど良さそうな鉈とか。
そしてジェイクが持ってる必殺の腕輪ビーム。
今でも気になっているのですが、あの腕輪の動力源はなんだったのでしょう。
ソーラーにしては夜でも問題なく使えていたし、
ジェイクの生命力とかを使うにしては特に疲れたりもしてなかったし。
ゴールドが動力源にしてはそんなに重そうでもなかったし、
特に補給カートリッジが入ってそうな作りでもなかった。

何はともあれ、全体的に西部劇風味で、エイリアンもそれに合わせて肉弾戦がメインなので
最近の激しいSFアクションを見慣れた方からするとちょっと物足りないかも。
あれ必殺腕輪を他にも複数入手してから戦ったら良かったんじゃないかなあ…
そしたら絵面ももっと派手にドッカンドッカンできたのでは。
でもそうなると馬に乗って縄を投げて銃を撃つ、というカウボーイ感が無くなるからダメか。

ヒロインも美人さんなのですが、私の個人的な好みで言うと
酒場の奥さんがとても美人で、そんな美人を妻に持つ酒場のマスターが
最初は情けない感じだったのに、妻をエイリアンに攫われた後から徐々に頑張って
追い詰められた状況で男気を見せてくれるところが良いです。

あと犬(たぶんボーダーコリー)が超ちゃっかりしてて可愛いです。
元は野盗の飼い犬だったのですが、野盗がやられたらジェイクについて行き、
ジェイクが危なくなったら街の少年にひっつき、というように自己防衛本能がすごい。
ワンコ!助けてくれないのかよ!先に逃げるのかよ!と
ツッコミながら犬の動向にご注目ください。


ショーン・オブ・ザ・デッド

 icon-film  あらすじ 
家電量販店に勤める冴えない男・ショーン。
仕事場では後輩にバカにされ、義理の父は厳格な人で反りが合わない。
ルームメイトである親友のエドは毎日ゲームばかりの引きこもりで、
もう一人のルームメイトのピートを怒らせてばかり。
恋人・リズとのデートはいつも同じパブな上、毎回エドを連れてくるような空気の読めなさ。
ある日ついにリズにフラれ、自棄酒を煽った翌日、庭に不気味な女が居るのを見つけます。
どうにか女の攻撃をしのいだショーン達が
ようやく事態を認識した頃にはロンドンの街はゾンビで溢れかえっていました。
ショーンは親友エドと共に、自分の両親、元カノのリズ、リズのルームメイト達を助け、
ゾンビの手を掻い潜って行きつけのパブに逃げ込もうとしますが…。
ショーン・オブ・ザ・デッド

 icon-asterisk  ポイント 
2004年のイギリス映画。
原題はそのまま 『 Shaun of the Dead 』 。

ダメダメなショーンとエドが危機を乗り越えられるのか、
果たしてショーンはリズの愛を取り戻すことができるのか、
というのが大筋のホラーコメディです。

タイトル『 Shaun of the Dead 』は、ロメロ監督による
ソンビ映画の金字塔『 ゾンビ(原題;Dawn of the Dead) 』に対するオマージュ。
そのタイトルのとおり、ゾンビ映画好きなら元ネタが分かって
笑ってしまうようなパロディ部分が端々にありますが、
特に元ネタとかをご存知なくても、ショーン達のいまいちシリアスになりきれない駄目さ加減や
間の外し方で笑える仕上がリになっていると思います。
でも最後はきっちりブラックというかシュールな感じで締めるところがイギリスっぽい。

ゆっくりした動きでジワジワ来るゾンビっていいですよね…
最近のめっちゃ走って飛ぶようなゾンビには風情が無い。
(それもゾンビなので嫌いじゃないですけど)

ちなみに本作をロメロ監督はかなりお気に入りなのだとか。
海外サイト・HORROR.MOVIES.CA のインタビュー
Exclusive George Romero Interview でもロメロ監督はこんな感じのことを言っています。
(私の英語能力は中1くらいで止まっている上にだいぶ意訳しているので、和訳が間違ってたらすいません)

運営;監督は 『 ショーン・オブ・ザ・デッド 』 のようなパロディについてどう思われますか?

ロメロ監督;ああ、ショーンか、ねえ君、私はショーンにはひっくり返らされたんだよ。
彼らが面白かったのはね、彼らが北米配給権を手に入れようとしている時に、私は、40ワット電球のプロジェクターしか無い劇場がひとつあるだけの、フロリダ州のサニベルという小さな島に住んでいたんだ。
そこで彼らからメッセージを受け取ったけど、誰なのか分からなくてね。
エドガー・ライト(Edgar Wright-ショーン・オブ・ザ・デッドの監督)っていう名前の猫なんか居そうだなとか思ったよね。
『 こんな映画を作りました。あなたが気に入ってくれたら嬉しいです 』
これで今度は、爆弾をスーツケースに詰めた男みたいな猫がユニバーサルから現れる姿が思い浮かんだよ。
更にそのメッセージにはとんでもないことに
『 僕はあなたにこの映画をあなたの地元の劇場で見てもらうためにフィルムを同梱します 』
と書いてあった。
だから、この浮かれた小さな酔っぱらい—私だけど、は、階下に降りて劇場のドアを開け、プロジェクターのスイッチを入れたんだ。
この映画は少し暗すぎるところもあるけどとても陽気で、劇場には私一人で、ユニバーサルから来た猫さんがお返事を待っている。
そして私はひっくり返ったというわけさ。
フィルムには彼らの電話番号が添えられていたから、映画を見た直後に彼らに電話して言ったんだ。
「 君たち! 」
彼らはすぐに答えて
「 あああスイマセンスイマセン、あなたが僕達を厳しく批判しないか、それを知りたかっただけなんです 」
と言うものだから、私は
「 この映画の何をもって誰が君たちを批判するというのかね。これは全くただの愛情表現じゃないか 」
と伝えたんだ。
私達は今も友達さ。
エドガーとサイモンの二人は 『 ランド・オブ・ザ・デッド 』 ではゾンビ役をやってくれたんだ。
サイモンは 『 ダイアリー・オブ・ザ・デッド 』では声も当ててくれた。
彼は音声トラックもやってくれて、私達は今も良い仲間だ。
彼らを知ることができて幸せだよ、彼らは本当に賢明だしとってもクールだ。
新しい “モンティ・パイソン” になれる可能性もある。
その系譜を受け継いでいるんだ。
彼らがそんな小難しいことを考えながら映画を撮っているとは思わないけどね。
サイモンは新しいスコッティ( 『 スター・トレック 』の登場人物 )でもあるんだよ。

ロメロ監督の 『 ゾンビ 』 が大ヒット
 icon-arrow-right ゾンビ映画の隆盛が起こり、一気に流行り過ぎて廃れる
 icon-arrow-right 『 ゾンビ 』 を見て育った世代であるカプコンのゲーム開発陣が
  『 バイオハザード 』 を生み出し、大ヒットして映画化
 icon-arrow-right またゾンビ映画の流行がやってくる
 icon-arrow-right 『 ショーン・オブ・ザ・デッド 』などの新たな秀作ゾンビ映画が生まれる
 icon-arrow-right それを見たロメロ監督が刺激を受けて
  2005年 『 ランド・オブ・ザ・デッド 』
  2007年 『 ダイアリー・オブ・ザ・デッド 』
  2009年 『 サバイバル・オブ・ザ・デッド 』
  と20年の時を経て新たにゾンビ映画三部作を撮影
 icon-arrow-right 『 ランド・オブ・ザ・デッド 』 にはショーン・オブ・ザ・デッドの監督と主演俳優がゾンビ役で出演。

そんなゾンビ映画の歴史と制作陣の交流が感慨深いですね。
これからもゾンビ映画には頑張って欲しい。


悪霊のはらわた

 icon-film  あらすじ 
男3人・女4人のリア充グループが、森の中の空き家で楽しく週末を過ごそうとやって来るものの、
お約束の地下室があり、地下室には魔物(ゾンビとマミーの中間みたいな)が棲んでいたのです。
勝手に地下室に入った仲間の一人が魔物によってゾンビ化したところに、
妻と娘を感染によって失くした男がやってきて対策を伝授してくれます。
「 もう死んでるから、倒して焼くしか無い 」
そして主人公カップルやその兄、友人らは生き残りをかけて
ゾンビになってしまった仲間を倒していくのですが…。
悪霊のはらわた

 icon-asterisk  ポイント 
2012年のスウェーデン映画。
原題は 『 Vittra 』 、英題は 『 WITHER 』 。

皆さんお気づきかもしれませんが、シチュエーションと日本版パッケージと邦題が
完全に 『 死霊のはらわた 』リスペクトです。
リスペクトっていうかオマージュっていうかパクリっていうか。

・魔物(ラスボスのVittraさん)と目を合わせただけで邪悪な何かに取り憑かれてゾンビ化
・ゾンビになった元人間によって怪我をさせられるとゾンビ化
・ゾンビになった元人間の血が体内に入ってもゾンビ化
という感染力の高さがまず特筆すべき点ですね。

とはいってもラスボスは勝手に地下室に入ってきた一人を感染させただけで
ラストバトルまで地下室でじっとしててくれる優しい魔物なんですけどね。
後はリア充が勝手に自滅したり戦ったりしてるだけで。

微妙な点は、基本的に一軒家の中で話が進むので、
雨の夜という場面設定も相まって絵面が暗くて地味なこと。
武器も民家にある範囲なのでそんなに派手なものは無く、包丁とかドライバーとか手斧とか。
派手なのは、忠告しに来てくれた男性が持っていたショットガンくらいですかね。
あと最後の最後にやっと地下室から出てきてくれたラスボスさんが……とても弱い…。
その地味な攻防と弱さに笑いが堪えきれませんでした。
そのシーンだけでも見る価値があると思うので、是非ご覧ください。

あ、あとスウェーデン男性のデフォルトなのか、男性陣が基本的に全員、短髪のヒゲです。
見分けがつくようになるまで大変かもしれない。
(いやでも上でもハリソンさんを認識できてなかったし、私の顔認識能力が低いだけか)
ライダースジャケットでタバコをくわえて一番イケてるメンズ感を醸し出しているのが
主人公カップルの女性の兄(改めて考えたら妹カップルの週末旅行に
くっついてくる兄ってなんか微妙?)なのですが、彼がヒーロー的な立ち位置かと思いきや
どんどんゲスくなっていくのでそこもお楽しみください。

みどころはシンプルなグロさ。
最近ではちょっと珍しいくらい暴力と血肉が乱舞していた気がします。
でも映像が暗めなため鮮血の赤はそんなに目立たず、
破壊が過ぎて逆に肉片感もそんなに感じられないので、
ゴア表現の度合いで言えばライミ監督以上、フルチ監督未満くらい。
いくらゾンビ化したとはいえ、本当にお前らは友達だったのかというレベルで
容赦なく破壊していくのがすごい。
私はグロいの平気なので全然でしたが、苦手な方は本当に無理な度合いかもしれません。

ちなみにVittraさんは、スウェーデンやノルウェー、フィンランドの辺りの
神話や民話に伝わる自然界の精霊のようなもので、
地下に住んでおり、普段は目に見えず、人に干渉することもないけれど、
彼らの住処の上に家を建てたり、通り道を塞いだりすると
途端に激怒して人を死に至らしめることもあるのだとか。
粗末に扱えば荒御魂、祀り鎮めれば和御魂、という日本の神様に在り方が似ていますね。
現代でも 『 Vittraの通り道 』 と呼ばれ伝わっている場所や
不幸が続いた家を 『 Vittraの家 』 として避ける風習が残っているそうです。

それにしても、所有者不明の空き家に勝手に電気ひいて泊まるのは
スウェーデンでは割と普通のことなのでしょうか…。気になる所です。


パラサイト・クリーチャーズ

 icon-film  あらすじ 
アルプスの気象観測基地に駐在している観測チームが
ある日、赤く染まった氷河を見つけます。
その赤色の原因は未知の微生物の集合体であり、
それを含んだ雪解け水を飲んだ動物に異変が起き始め、
奇妙なキメラのような生物が観測員達に襲いかかってきます。
観測チームや、ちょうど視察に訪れた大臣達は
翌日の救助ヘリが来るまで持ちこたえようとしますが…。
パラサイト・クリーチャーズ

 icon-asterisk  ポイント 
2013年のオーストリア映画。
原題は 『 Blutgletscher(血の氷河) 』 。

オーストリア映画って 『 サウンド・オブ・ミュージック 』 と
『 クリムト 』 くらいしか知らなかったので、
オーストリア発信のホラーを見たのは初めてかもしれません。

謎の生命体が体内に入ると胚を作って(?)
その動物が食べた生物とで、遺伝子を組み合わせたキメラを生み出し(?)
最終的に
キツネ×クワガタ(シャキーンとクワガタの顎で襲い掛かってくる)
キツネ×ダンゴムシ(お腹側でダンゴ虫の足がワサワサしてキモイ)
なにか×蚊(でかいので噛まれたら肉が持ってかれる勢い)
なにか×ヤギ(なんかパイソンっぽくなった、でっかいヤギ)
鳥×昆虫(鉤爪っぽい攻撃してくるワシっぽい何か)
みたいなのが元の動物の体を食い破って生まれてくる?的な?

すごいボンヤリ&ザックリした説明ですいません。
だって本編の説明もザックリしてたんですよ…。
考えるな、感じろってやつでしょうか。
あと生物学者っぽい観測員のお姉さんがホワイトボードに描いた
キツネの絵がすっごい低クオリティでそれが気になって説明が全く入ってこなかった。
そして最後までその生命体が何なのか詳細は分からなかった。
(キツネの絵に爆笑していたせいで見逃しただけかもしれませんが)
これジャンル分けとしてはSFサスペンスらしいんですけど、
そのふわっとした設定から私の中ではB級ホラー扱いです。

主人公のオッサン(ヒゲでハゲでアル中)でも
その元カノ(割と美人だが幸の薄そうな顔をしている)でも、
学者でもカメラマンでもボディガードでもなく、
視察に来た女性大臣のおばさまが誰よりもメンタル強くて頼りになるのが面白かったです。

画面のトーンが暗い上に、全体像ではなくアップのシーンが多いので
キメラモンスターの造形がちゃんと映されないのは微妙でしたが、
垣間見える手作り感が味わい深い趣きでした。
あと観測員とかがやられるのは別にいいんですけど(いや良くも無いが)
主人公の愛犬(かわいい)がとてもかわいそう。
愛犬家の方は特に悲しい気持ちになると思うので要注意です。

山脈の景色がとても綺麗(ホラー系の感想としてそれもどうか)。
最後は地味にその先の破滅を感じさせる終わり方が、ありがちながらも
景色の良さと相まってなかなか良かったです。
根切りって大事ですよね。


シー・トレマーズ

 icon-film  あらすじ 
インドネシア・スマトラ島の海で動画撮影された謎の生物を
調査するためにやってきた海洋生物学者のシェーンは、
密漁団が暮らす海上コテージ(勝手に建ててる違法漁場)で
強制労働させられている少年達と、密漁団の男達に出会います。
なんとか少年・タマールを強制労働から助け出そうとするシェーンですが、そうこうしている内に
謎の巨大生物が海から現れ、密漁団を一人また一人と海に引きずりこみ始めました。
タマールは呪術師の末裔であり、兄を殺した密漁団の男達に対する復讐のため
祖父から教わった秘術を使っており、それに応えた深海の神(?)が現れたのです。
シー・トレマーズ

 icon-asterisk  ポイント 
2010年公開のオランダ・インドネシア合作映画。
原題は 『 AMPHIBIOUS: CREATURE OF THE DEEP 』 。

オランダやインドネシアでもホラー映画が作られているんだなあ、
いいぞもっとやれ!という応援の気持ちで思わず見てしまいました。

 
『 ZOMBIO/死霊のしたたり 』 の
ブライアン・ユズナ監督による深海モンスターパニックホラー!
『 ジョーズ 』を超えた恐怖!
『 遊星からの物体X 』を超えた戦慄!
そして、『 ミスト 』を超えた衝撃!

この勢いのある煽りに騙された感があります。

しかも邦題も詐欺だ。
シー・トレマーズっていうから、あの名作中の名作、
『 トレマーズ 』系のドタバタモンスターパニックかと思うじゃん…。
なんかデカいアクティブな怪物が出て来るかと思うじゃん…。
なのにトレマーズ全く関係なかったじゃん…まんまと騙されたじゃん…。

インドネシアが舞台ということで、熱帯のエキゾチックな雰囲気が
謎の呪術による怪物召喚というオカルト設定を補強しているのはとても良かったです。
タマール役の子(少年かと思いきや少女)も可愛かった。
密漁団のオッサン達もゲスいなりに意外と個性豊かで面白かった。

でも死霊のしたたりの謎の勢いも、ジョーズの海洋パニック感も、
物体Xのクリーチャー侵略の恐怖も、ミストの後味の悪さも、どれも何ひとつ超えてない…
タイトルと煽りでハードルを上げ過ぎてるせいで余計に辛い。

つうかただのハサミが発達した海サソリじゃねえの…。
しかも予算の都合なのか、せっかく全身が現れた時にもほとんど動かないのが切ない。

幼生体(なかなかキモイので、成体もこれの巨大化にしてほしかった)が
生まれ落ちるラストが完全に続編を感じさせる終わり方だったのが気になるところです。
パート2は出来上がるのでしょうか。


サベージ・キラー

 icon-film  あらすじ 
高度難聴のため上手く言葉が話せないゾーイは、
恋人との結婚を控え、彼の住む街まで車を運転しての一人旅に挑戦。
(ニューメキシコの砂漠地帯を女性が一人で旅行する時点で
 どうかと思う。彼氏が迎えに来いよ!と思ったのですがそれはさておき)
その途中、ギャングの集団がインディアンの青年を嬲り殺しにしようとしている場面に遭遇。
青年を助けようとするも、逆にギャングに捕まり連れ去られ暴行されてしまいます。
その挙句に生き埋めにされて一度死んだかと思われますが、インディアンの呪術医に助けられた
ゾーイは生き返り、痛みを感じない体と強力な身体能力を手に入れていました。
それを活かしてギャング達に復讐を始めるゾーイ。
インディアンの呪術医いわく
「 呪術を使って助けた時には既に君は死んでいて、その無念の気持ちに
  迫害を受け死んだインディアンの酋長の魂が呼応して憑依した 」のだとか。
一方、ゾーイを探しに来た恋人がギャング達に捕まってしまい…。
サベージ・キラー

 icon-asterisk  ポイント 
2013年のアメリカ映画。
原題は 『 SAVEGED 』 。
この原題からすると
『 野蛮な・残忍な(savage) 』アメリカ人によって、
主人公の女性は 『 残酷な(savage) 』 目に遭い、
『 未開の民族(savage tribes) 』 として迫害されたインディアンの力を借りて
『 獰猛に(savage) 』 復讐を果たす、ということですかね。

ゾーイちゃんが物凄い美人。
復活した後はゾンビっぽくはなるのですが、その怖さより可愛さが気になるくらい美人。
しかもゾーイちゃん役のアマンダ・エイドリアンさんは、9ヶ月のアクション特訓を重ねて
撮影に臨んだそうで、人でなし野郎どもをギッタンギッタン倒していく
しなやかな動きが素晴らしいです。

ホラー映画らしいグロさもあるにはあるのですが、どちらかと言えば復讐劇のアクションや、
犯罪被害者となったゾーイちゃんとその恋人の悲しみ、昔から続くインディアンに対する迫害、
メキシコと隣接しているニューメキシコ州の治安悪化への警鐘といった方が
フューチャーされている気がして、監督さんの
「 撮りたかったものを全部ブッ込みました!! 」 という熱意が感じられます。

ただ、あらすじからもお分かりの通り、優しい女性が散々な目に遭う上に
その恋人も可哀想で、ラストもかなり切ない感じなので、
ホラーらしいホラーをお求めの方には全くおすすめしません。
明るいB級ホラー見すぎたからたまには違う系統のが見たい、という方は是非。

ちなみに 『 サベージ・キラー2 』 という映画がありますが、そちらの原題は 『 The Bride 』 。
この 『 サベージ・キラー 』 とは監督さん他スタッフさんも全く異なり、何の関係もないのに、
日本ではあたかも続編のようなタイトル・そっくりなパッケージになっています。
たぶん女性が酷い目に遭って蘇って復讐する、というストーリーの大筋が似ていたから、
秀作として話題になった 『 サベージ・キラー 』 をパクったのだと思うのですが、
日本の映画会社さんのこういった詐欺っぽい手法、本当にやめてほしい…(=ФωФ=)
とりあえず興味を持って手に取ってもらわないと!という苦肉の策でもあるのでしょうが、
『 SAVEGED 』と『 The Bride 』、どちらの映画に対しても失礼ですよね。

 良かったら押してみてください♥

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