Webサイトを作ろう!【1】レンタルサーバーとドメイン

WEBサイト作り方

このシリーズではホームページ(Webサイト)の最低限の作成方法などをご紹介したいと思います。
といっても素人の私が自分の経験から頑張って説明しているレベルなので、本格的に技術としてサイト作成を身に着けたいということであれば専門の教室を受講したり、専門書を買ってイチから勉強したりと正しい知識、使えるワザを学ぶことをオススメします。
私と同じく小さなお店でサイト作成を任された方や、個人さんでちょっとしたサイトを作ってみたい方にはお役に立てる内容かもしれませんので宜しければお付き合いください。

ちょっと時間と手間、更にもしかしたらちょっとのお金がかかりますが、広大なWebの中で、自分のサイトというのは何もかも好きに作れる箱庭のようなものです。
最初の設定などは面倒ですが、実際に表示されるページなどを作る作業は結構楽しいと思います。
たぶん私の説明は結構適当(すいません)なので気楽にご覧ください。

サイトの仕組み

自分のサイト
ホームページ、Webサイト、色々な呼び方がありますが、ここでは統一して『 サイト 』と呼びます。
自分のサイトを作るということは、Web上に家を建てるようなものだとお考えください。

世界(Web)の中で、必要なぶんの土地(容量)を手に入れ、住所(ドメイン、URL)を取得し、
そこで建材(データ)を組み立てて好みの外観・内装の自宅(サイト)を建設します。
自分のサイト2
今回は『 中小企業のサイト 』・『 個人店舗のサイト 』・『 個人のサイト(ちょっと大きめ) 』くらいのサイトを作ることを念頭において、まずは必要な大きさの土地=サイト作成のデータを置くためのサーバーと容量についてご説明します。

レンタルサーバーとプロバイダ

レンタルサーバーとは、自分のデータを置ける土地(容量)の貸し出しサービスです。
長所:最初から使える容量が大きい、出来ることが多く自由度が高い、独自のドメインを入手できる、など
短所:有料であることが多い、契約更新や料金支払いの管理が必要、サーバーやドメインの管理についてある程度の知識が必要、など

プロバイダとは、略さず言えば『 インターネットサービスプロバイダ 』。
元々インターネット接続を行ってくれる業者が副次的に行っている土地(容量)の貸し出しサービスとなります。
長所:利用しているプロバイダのサーバーサービスであれば無料のことが多い、プロバイダとの契約としてネット接続からサイト運営までをまとめて管理できる、など
短所:無料サービスの場合は容量が少ないことがある、使える機能が限定されることがある、プロバイダを変更・契約解除するとサイトも削除されてしまう、業者によっては独自ドメインを取得できない、など

レンタルサーバーとプロバイダ、どちらかから土地を借りれば自宅(サイト)を建てることができるのですが、どちらを選ぶかで容量や出来ることが決まるので、ネット上の評判やお友達の評判などを参考に比較検討し、それぞれの業者さんの説明をよく読んで決めてください。
もちろん一年ほどで契約を終わらせて、また新しく契約した別の土地へお引越し、ということも可能なのですがお引越しにもそれなりに手間と時間がかかってしまうので、どうせなら最初からそこに骨を埋めるくらいの覚悟で考えましょう。

特に、一度独自ドメインを取得してからドメインの引継ぎをせずに契約を解除すると、せっかく取った独自ドメインを手放すことになり、また新しいサイトを運営しようと思った時には以前のドメインが使用禁止期間だったり、他のひとに使われていたりするかもしれません。
ドメインは使用年数が長くなるほど『 長期間運営されている信頼性の高いサイト 』として検索エンジンの評価も高くなり、同じような内容のサイトでもドメインの使用期間が長いほうが検索結果で上位に表示されるので、特にお店や会社のサイトを作る場合は一度取った独自ドメインはできるだけ大切にしてくださいね。

今現在 契約しているプロバイダがサーバーや独自ドメインのサービスも行っているなら、そちらを使うとお得なセット割引のようなものがあるかもしれませんので一度確認してみると良いでしょう。
プロバイダにそういったサービスが存在しない、もしくは全く別にレンタルサーバーや独自ドメインを利用するならサービス内容や料金、商用利用可能かどうか等を検討して契約する相手を決めることになります。

必要な容量

サイトを形作るためのデータファイルや、使用する画像などの置き場所を確保しなければなりません。
しかしこれもよほどのことが無い限りは容量オーバーすることはないのであまり大きな容量にこだわらなくても大丈夫です。

例えば弊社がお借りしているサーバーは『 さくらインターネット 』という会社のレンタルサーバーなのですが、
さくらさんのレンタルサーバーの中で一番安価なライトプランの規定容量は10GB。
有料のもの以外にも、無料のブログサイトであれば
Amebaブログ(アメブロ)なら保存容量上限は2GB、FC2ブログなら10GB、といったようにそれぞれ容量制限があります。

10GBというと少ないように感じるかもしれませんが、1GB=約1,000MBなので、10GB=約10,000MBとなり、かなり大きな容量です。

1GB=約1,000MB=約1,000,000KB

これを元に単純計算すると、1GBの容量制限でもデジカメで撮影した写真データ(50KB程度)なら2万枚、1分間の動画(100MB程度)なら10,000個保存可能、ということになります。

ちなみに弊社のサイトはWordPressでこのブログを運営するためにスタンダードプランを利用しており、規定容量は100GBです。
当サイトはサイトのデータやブログデータなどを隅から隅まで合わせても1.5GBくらいなので、まだまだ余裕があります。

よほど大きな企業さんのサイトや、よく動画をアップロードするブログなどの場合は別ですがほとんどの方は容量についてはあまり気にせず選んでいただいていいと思います。
※後々ネットショップの運営をお考えの場合は、たくさんの商品画像や動画をアップする可能性を考えてちょっと余裕を持って容量を考えておくといいかもしれません。

自分のサイトの住所を決める

建設予定地が決まったら今度は住所の登録です。
サイトの在り処を検索エンジンに認識してもらうため、お客さんに来てもらうためにも住所(=ドメインとURL)は重要です。

ドメインとURL

ドメインやIPアドレスはそのサイト(のデータをやり取りしている機器)が一体どこに存在しているかというWeb上の住所のようなものです。
IPアドレスについて詳細は グローバルIPアドレスを調べてみよう をご覧ください。

URLはUniform Resource Locatorの略で、日本語で言うと統一資源位置指定子。
なんだか小難しい名前ですが、要するにネット上にある文書やデータといった情報資源の在り処を表したものということです。

yahoo!JAPANを例にすると http://www.yahoo.co.jp/ というURLの内 『yahoo.co.jp』 がドメインです。

更に弊社のホームページだとドメインは『 pc-pier.com 』、その後に個別ページの記述が続きます。
トップページ      http://pc-pier.com/
          (=http://pc-pier.com/index.html)
メールフォーム     http://pc-pier.com/mailform.html
バックライト修理ページ http://pc-pier.com/backlight.html

ついでにメールアドレスも info@pc-pier.com となっています。

トップページ(ホームページ)は通常ドメイン名そのままでアクセスできるのですが、サイト作成の都合上、名前を付けなければならず、その名前は必ず『 index.html 』にします。
これはお約束のルールなので、とりあえずそういうもの!と思ってください。
このためサイト作成の際に一番最初に作るファイルは大体『 index.html 』となります。

共有ドメインと独自ドメイン

ドメインには、おおまかに分けて 取得の簡単な共有のドメイン と、ちょっとだけ取得が面倒な独自ドメイン の2つがあります。

共有のドメインとは、自分だけのものではなく、同じサービスを使っている皆が同じドメインを使うものです。

例えば、株式会社サイバーエージェントが運営するAmebaブログでは、無料ブログに登録すると
http://ameblo.jp/ ( 自分のID )
http://ameblo.jp/(他の人のID)
といったように、ドメイン部分は共通の『 ameblo.jp 』となり、それ以降のIDで住み分けを行うようになります。

共有ドメインがひとつの住所に複数のひとが住んでいるマンションのようなもので、独自ドメインが一軒家、という感じでしょうか。

どこかのマンションの一室にある会社よりも戸建の会社のほうが大きく事務所を構えられますし、お客様の信頼度も高くなるような気がしますよね。
それと同じで、お店や会社のサイトは基本的に共有ドメインではなく独自ドメインを取得して会社名を付けたりすることが多いです。

独自ドメインを取得する

独自ドメインを取得する場合、
・契約したレンタルサーバーの独自ドメインサービスを使う
・独自ドメインサービスでドメインを取得してからレンタルサーバーに持ち込む
などの方法があります。

まずは自分の取りたいドメインの記述を考えましょう。
・出来るだけ企業名や店名、サイト名などと関連が深い
・すっきり見やすく、覚えてもらいやすいよう短めに
・むやみにハイフンやドットを多用していない
そんなドメインが良いドメインと言われています。

独自ドメインは世界でたったひとつ自分だけのもので、もちろん早い者勝ちです。
更に『 .co.jp 』『 .com 』『 .ne.jp 』『 .jp 』といった種類があります。
まず自分の取りたいドメインが取得可能かをそれぞれの会社で調べてみましょう。
独自ドメイン取得可能なレンタルサーバー会社と、参考になりそうなページをいくつか挙げてみます。

さくらインターネット 『 独自ドメイン取得
 弊社がお世話になっているレンタルサーバーと独自ドメインの運営企業です。
 比較的安価で、セキュリティやサポートも十分なので私は満足しています。

NTTコミュニケーションズ 『 ビジネス用ホームページ作成~公開までの流れ
 大きな企業がやっているだけあって料金は割高ですが
 容量が大きく、サポートも丁寧そうな感じがしますね。
 ネットでの評判も高いので、お値段相応といったところでしょうか。
 割と大きな会社さんでサイト運営をお考えの時におすすめ。

Xdomain(エックスドメイン) 『 ドメイン取得&無料レンタルサーバー
 WordPress運営可能な無料レンタルサーバーが人気です。
 こちらで無料レンタルサーバーを借りて、他の無料ドメインサービスで
 独自ドメインを取得されているサイトもありますね。
 自分でサーバーとドメインそれぞれを上手く管理する必要がありますし、
 広告の表示やメール送信数に規定があったりするのでその点には注意が必要ですが
 出来る限り費用を抑えたい方におすすめです。

他にも色々な企業さんがいますが、私がもし個人で契約するとすれば上記の3つのいずれかです。
たとえば『レンタルサーバー 比較』で検索してみると、比較ランキングのサイトなどが出てくるのですが、ほとんどがいずれかの企業のグループ経営なので、ランキングにあまり正確性がありません。
(自分でランキング作って自分のサービスを上位にするとは姑息な…!)
特に 不正アクセスとレンタルサーバーのお話 をご覧いただくとお分かりいただけると思うのですが、私は個人的にこの会社を信用していないので、系列会社のレンタルサーバーやドメインサービスは論外だと思っています。
(あんまり書くと営業妨害になってしまうので程ほどにしかお伝えできないのが無念です)

もちろんご自身で判断していただいて、お好みで決めていただくのが一番なので、ネット上の口コミなどをよく読んで、契約前には利用条件などをよく確認してから後悔のない契約をしてくださいね。

全ての契約が完了したら

サーバー、ドメインそれぞれの契約内容や、会員ID、パスワードなどを全て印刷してまとめておきましょう。
特に会員ID、パスワードは会員サイトでの設定の変更や、サポートへの問い合わせの際にも必要になってきますので、サポートの電話番号と合わせてメモしておくと後々役に立ちます。

また、サーバーのメンテナンス情報や障害情報は各企業のサイトのお知らせページに出されることが多いのでサーバーへのアクセスができなくなったりしたら、とりあえずお知らせページを見に行く必要があります。
あらかじめお知らせページを探し出して、自分のパソコンはもちろん、念のために携帯や同僚のパソコンにもブックマークしておくと安心です。

その他に、月額契約や年額契約の料金を支払っている契約の場合には、うっかり口座にお金を入れ忘れたり、クレジットカードを解約してしまったりすると1~3ヶ月程度で契約解除となり、サイトが跡形もなくなってしまうようなので気をつけましょう。
もちろん事前にメールやハガキでの料金不足のお知らせが来る⇒サーバー停止扱いになり、サイトへのアクセスが停止される⇒最後に契約解除でデータ消去、という流れらしいのですが、そんなギリギリ感を味わうのもどうかと思うので、ちゃんと料金が支払われているかも常々ご注意くださいね。

Webサイトを作ろう!:シリーズ記事

【1】レンタルサーバーとドメイン(この記事です)
【2】必要なソフトを準備する
【3】ページの構成を考える
【4】テーマカラーを決める
【5】トップページと画像を用意
【6】トップページの一例
【7】HTMLソースコードの解説①
【8】HTMLソースコードの解説②
【9】複数ページを作る
【10】横並びメニューをCSSで作る
【11】縦並びメニューをCSSで作る
【12】スタイルシート(CSS)の解説
【 番外編1 】画像編集ソフト・素材サイト
【 番外編2 】商用利用OKな無料素材
「Webサイトはこうしてもらえると嬉しい」という個人的な希望

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