防災対策と、被災した方の心のケアについて

平成28年4月14日 21:26頃、熊本県でグニチュード6.5(震度7)の大きな地震が発生し、
熊本県の中部、上益城郡 益城町(ましきまち)を中心に大きな被害が出ています。

被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げるとともに、
早く余震が落ち着き、皆様が安心して過ごせますように、
一刻も早い復興と、救援活動に当たられている皆様の円滑な活動と安全をお祈り申し上げます。

熊本にお住まいの方々はまだ余震も多く、不安が絶えないかと思いますが、
どうかご自身の心身の健康を一番に考えて、お気をつけてお過ごしください。

防災対策

行政が発表している防災対策や防災サイトをご紹介します。
日本はどこの地域でも地震が発生する可能性がありますから、
被災地以外の方もご覧頂いて備えをしておいていただけたらと思います。

防災対策について書いた過去記事も合わせてご参考ください。
停電に備えるために(PCの準備含む)
 停電が発生した場合や、避難が必要になった際に役立ちそうなことをまとめています。
避難時の非常用持ち出し袋の中身
 非常用持ち出し袋に入れておきたい物品のリストです。

東京防災

東京都がまとめた防災マニュアルです。
一部書店において、防災マップやステッカー付きで140円で販売されていますが、
内容を東京防災のサイトにおいてPDFファイルで読むことができます。

東京直下地震を想定した内容ではありますが、
地震以外の災害について、防災対策について、傷の手当について、といったように
読みやすくまとめられているので、必要部分を印刷してご家族や同僚の方と一緒に
必要備蓄や安全な避難経路を確認しましょう。
東京防災1
東京防災2

熊本県 公式サイト

熊本県 公式サイトでは今回の地震についての
災害対策本部会議資料を随時更新しています。

Twitter

Twitterでお役立ち情報を流してくださる方々の知恵も素晴らしいです。
Twitterに登録しなくても読むことはできますので、是非ご覧ください。
私は今日
『 揺れにパニックの猫は抱いてゆらゆら揺らし、避難時に猫を運ぶ時には洗濯ネットで・・・!! 』
と心に刻みました。
猫防災ツイート

・防災や災害情報についての呟きを行う公式Twitterアカウント
 NHK生活・防災
 首相官邸(災害・危機管理情報)
 特務機関NERV
・現在のTwitterで話題になっているツイートをまとめるツイナビ

被災経験のある方の心のケア

近年は大きな災害が多く、皆さんご不安なことと思います。
特に、過去に関西や東北で大きな地震を体験された方は
自らの被災体験を思い出して辛い気持ちになることもあるのではないでしょうか。

今回の熊本地震の報道を見ていると、ひどく悲しくなり涙が出てくる。
ドキドキと動機が激しくなり、手に力が入らない、手が震える。
大きな不安に駆られ、どうしたら良いのか分からなくなる。

そういった状態になる事はちっともおかしなことではありません。
心が受けた衝撃が大きければ大きいほど、その衝撃の影響が軽くなるまでには
とても長い年月がかかるものです。
これは実際に被災した方だけでなく、その報道を見てショックを受けた方でも同じです。

過去の辛い体験に似た状況を見て、不意にどうしようも無く涙が出てくるというのは、
外傷で言えば傷ついた場所と同じ場所をぶつけてしまい
かさぶたが剥がれて傷み、血が滲んでいる状態です。
そう考えると、とても自然な反応だと理解できるのではないでしょうか。

そんな方がお友達やご家族にいらしたら、
「 お前に関係ないのに何を泣いてるんだ。しっかりしろ 」と心ない言葉をかけるのではなく、
「 あの時は辛かったよね、熊本の人達も早く安心して過ごせるようになるといいね 」
と、その方の心の傷みを慮り、寄り添うようにしていただけたらと思います。

こういった心の傷みを人よりも深く感じる方は、心が弱いのではなく、
感受性の強い、優しいひとなのです。
ですから、ご本人さんも、こうなるのは自分が何かおかしいのか、
悪いことなのかとは思わなくて良いのです。

そして泣きたいだけ泣いたら、テレビやTwitterからは離れて、気分転換に好きなことをしましょう。
散歩に行って公園でコーヒーを飲んだり、好きな漫画を読みふけったり、
猫を撫で回したり、連休の予定を立てたり、お昼寝をしたりとなんでも構いません。
無理やりにではなく、自然に元気になれるように、ご自分のことを第一に考えて過ごしましょう。

そして今回被災した熊本の方々も、今後しばらくはショックによる不安感や
悲しみ、苦しさを強く感じることがあると思います。
不安な気持ちをどうしたら良いのか分からず、混乱し、
稀にそれが自分以外の人間に対する怒りとして攻撃的な言動で現れる方もいます。
熊本に親戚やお友達がいらしたら、その方の心が不安定な状態を理解して、
出来る限り見守って、心のケアの助けになっていただけたらと思います。

また、避難所や復興に向けた地域の集まりなどで周囲にそういった言動の方がいらしたら、
もしかすると精神的なショックから、自分を肯定して心を守るための反動で
他人を傷つけてしまう状態になっているのかもしれません。
(元々が攻撃的な性格、という可能性もありますけどね!)
一番良いのは専門のお医者さんに診ていただくことなので、
被災地ケアチームの保健師、臨床心理士、精神保健福祉士、
精神科医といった先生に相談してみてください。
本人が診察を嫌がったら 「 私も家の修繕どうしようか不安で、愚痴を聞いてもらったの 」
「 ●●さんも先生が優しくて気が楽になったって言ってたよ 」 といったように
皆が気軽に受けられる診断であることや、ちょっとした相談でも良いことなどを伝えて、
本人さんが診察に対する忌避感を持たないよう、
出来るだけ自分から診てもらおうと思うように配慮してあげてくださいね。

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