【プラグイン】 キャッシュ制御 WP Fastest Cacheの設定と使い方

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WordPressのキャッシュを管理・削除できるプラグイン・ WP Fastest Cacheの設定方法などをご紹介します。

キャッシュプラグインとは

WordPressで記事を書いていると、ふとページの表示速度が遅いような…なんか読み込みに時間がかかってるような…と気になる時があります。
画像、文章量、ガジェットなどが多い記事だとどうしても表示速度は落ちるものですが、あんまりにも遅いので閲覧者がイラッとしているのでは?という時や、サーバーから 「 あんたんとこのページ表示が遅いから改善してよ 」 とメッセージが来た時などには自分で何かしらの改善策をとる必要が出てきます。

まずは簡単に導入できるプラグインUnveil Lazy Loadなどを導入し、それでもダメなら最終手段としてこのWP Fastest Cacheのようなページキャッシュのプラグインをご検討ください。
なんで最終手段かと言うと、キャッシュ系のプラグインは他のプラグインや使用テーマとの兼ね合いで動作エラーや真っ白エラーを引き起こしやすいからです。
いざエラーが発生した時に、自力でプラグイン停止や削除をしたりして対処が出来る人なら良いのですが、まだWordPressを使い始めたばかりであんまり詳しいことは分からない、という方にはちょっと危険なので導入には注意が必要です。
また、設定を間違うと逆効果になることもあるようなので、どの項目が何なのかを確認しながら慎重に設定してくださいね。

ちなみに私は以前はW3 Total Cacheというキャッシュプラグインを使っていたのですが、これが他のプラグインと競合してエラーを吐き出すようになったので こちらに乗り換えました。
W3 Total Cacheが凄く使いやすかったので、どうにかファイル編集して修正できないかなあとあれこれしてみたのですがエラーには勝てませんでした…悔しい(。・ × ・)

ちなみにここで言うキャッシュとは、ブラウザキャッシュ、オブジェクトキャッシュ、データベースキャッシュなど色々な意味を含んでいます。
記事を見ているブラウザのキャッシュだったり、サーバーとブラウザのやり取り上のキャッシュだったりですね。
いずれのキャッシュも、データのやり取りをスムーズに行うために保存されるデータなのですが、それが消去されずに溜まりすぎたり、何かの拍子にデータが壊れてしまったりすると表示遅延の原因になることがあります。
それを改善するためにキャッシュプラグインが存在しています。

プラグインのインストールとエラーについて

一応 現時点できちんとアップデートされており、不具合のないプラグインをご紹介しておりますが、お使いのテーマなどによっては上手く動作しないこともあるかもしれませんのでご了承ください。
プラグインを入れる前に現状のバックアップデータを保存することをお忘れなく!
プラグインの競合などで不具合が起きて、自力で修正できなかった場合にはバックアップファイルを使って元の状態に戻せるようにしておきましょう。

また、どのプラグインであっても、インストールした後は
・アップデートが告知されたらきちんと更新する
・あまりにも長期間更新されないものはセキュリティ上の問題があったり、最新のWordPressや他のプラグインに悪影響を与えるかもしれないので削除を検討する
・セキュリティの脆弱性が発見されたプラグインは使用を停止するなどの対処を行う
など、入れたまま放置するのではなく、日々きちんと管理するようお気をつけください。

また、既に入れているプラグインやテーマとの兼ね合いでエラーが起きた場合やプラグイン最新版への更新を行ってエラーが起きた場合は
こちらの記事:【プラグイン】WP SlimStatでWordPressが真っ白になるエラー発生をご参考いただいて、プラグインの停止や修正を行ってください。

ページの表示速度を確認する方法

PageSpeed Insights

スマホ最適化の時もお世話になったGoogleのデベロッパーツール。
サイトの表示速度と修正点を判定してくれます。
ページスピード
こうしたツールでとりあえずサイトを確認して、そんなに問題がなさそうなら別にキャッシュプラグインを使わなくてもいいのかなあと思います。

GTMatrix

Googleとyahoo、それぞれの評価基準を基にした表示速度の評価を出してくれます。
どこが宜しくないかも教えてくれるので便利。
ページスピード評価

WP Fastest Cacheをインストール&有効化

プラグインの【 新規追加 】をクリックし、検索ボックスから【 WP Fastest Cache 】を検索。
【 今すぐインストール 】→【 有効化 】
プラグイン・WP Fastest Cacheのインストール

WP Fastest Cacheの初期設定

インストール&有効化をした後、サイドバーと上部の両方にWP Fastest Cacheのチーターさんのアイコンが表示されます。

設定を行うため、左サイドバーのチーターアイコンをクリックしてください。
WP Fastest Cacheのアイコン

まずは日本語化

設定画面の一番下の 『 Language 』 の項目から【 日本語 】を選択して【 Submit 】(送信)ボタンを押すと、メニュー等が日本語に変更されます。
WP Fastest Cacheの日本語化

基本の設定

基本的に全部チェックを入れておけばOK。
チェックを入れることができない薄いグレーの部分は有料版の機能なので今は無視しておきます。
WP Fastest Cacheの基本設定

チェックを入れると詳細設定ウィンドウが開く項目があるので、それぞれ下記のように設定してみてください。

Preloadの詳細設定

Preload(予め読み込む) :
Create the cache of all the site automatically
 (全てのサイトのキャッシュを自動的に作成する)

通常、誰かがそのページに来てくれて初めて作成されるページキャッシュを、あらかじめ作成しておくための設定です。
先にキャッシュを作っておくことでそのページの表示速度を上げて、訪問者さんが待つ時間をちょっとでも減らそう、ということですね。
Preloadの詳細設定

新しい投稿の詳細設定

新しい投稿:
Clear cache files when a post or page is published
(投稿ページや固定ページが公開された時にキャッシュクリアする)

新しい記事を投稿すると、記事一覧やサイトマップの内容も変わりますよね。
そんな時に自動でキャッシュをクリアして、最新の状態に更新するための設定です。
新しい投稿の詳細設定

Update Postの詳細設定

Update Post(投稿ページの更新);
Clear cache files when a post or page is updated
(投稿ページや固定ページが更新された時にキャッシュクリアする)

更新しただけであれば全体のキャッシュクリアはいらないかと思うので
Clear Cache of Post/Page(投稿ページと固定ページのキャッシュだけ消したい)
の方がいいかもしれませんね。
Update Postの詳細設定

キャッシュの削除

この項目では、自分の好きなタイミングでキャッシュを手動クリアすることができます。
上部メニューにある【 WPFC 】のチーターさんのアイコンからも同じように削除が行えます。
WP Fastest Cacheのキャッシュ削除

キャッシュの有効期限

【 キャッシュの有効期限 】のタブではキャッシュを自動で削除する期限を設定できます。

【 Add New Rule(新しい定義を追加) 】をクリックして出て来るウインドウで、【 全て 】を選択してから
・頻繁に記事を更新するブログであれば【 1日に1回 】、
・私のように週に1、2回程度の更新頻度であれば【 Once Every 10 Days(10日に1回) 】、
くらいでいいんじゃないかと思います。
あんまり頻繁に削除すると、逆にサーバーへのアクセスが増えて負荷になることもあるので、ほどほどの期間を設定しましょう。
キャッシュの有効期限

画像の最適化

こちらはプレミアム(有料版)のみ利用可能です。

画像を圧縮変換したりして、サイトの負荷を軽く、表示を素早くするための機能です。
画像を多く使った記事をアップしたい方は有料契約をご検討ください。

プレミアム

プレミアム(有料版)の契約ページです。
有料版では画像の最適化、モバイル(携帯ページ表示)のキャッシュ等ができるようになります。
有料版を使ってみたい方は39.99ドル(4,500円くらい)で購入ダウンロードしてみてくださいね。

除外の設定

【 除外する 】タブでは、キャッシュを無効にしたい(キャッシュを保存しない)ページやファイルを設定することができます。
最初から除外ページに設定されている
・WordPressのログインページ
・WordPressの管理ページ
のように、キャッシュを残す意味が無い(訪問者に公開されていない)ページがあれば【 Add New Rule(新しい定義を追加) 】をクリックしてURLを追加すると良いでしょう。
除外する設定

CDNの設定

CDNとはコンテンツ・デリバリー・ネットワーク(Contents Delivery Network)の略で、容量が大きなファイル(動画やゲームファイルなど)を、本来サイトが存在するサーバーとは別のサーバーに分散して置いて、本来のサーバーに掛かる負荷を軽くする仕組みのこと。

ディズニーランドが千葉にあるので、ディズニーに行きたい人はみんな千葉に行きますが、もし全く同じディズニーランドが広島あたりにあれば、西日本のひとはそっちに行きますよね。
そんな感じでキャッシュとアクセスの負荷を分散させるということかなーと思います。

私はCDNを使ったことが無いので詳細が分からないのですが、既にCDNを利用している場合はここでアカウントを追加して、そちらの分もキャッシュの設定ができるようです。

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