一人暮らしに役立つ情報【緊急時の対応】

以前記事 引っ越しの際に役立つ情報 にて、お引っ越しの際のあれこれをご紹介しました。
今回は、いざ一人暮らしを始めた後で困る可能性がある出来事の中でも、緊急時の連絡先や、不審者への対応について書いています。
一人暮らしに役立つ情報・ライフハック

いざという時の連絡先は紙に書いておく

最近は皆さん携帯電話やスマホを持っていることが当たり前なので緊急時の連絡先を手帳などに書いている方も減りました。
しかし、いざスマホを紛失した時やスマホが壊れた時、自分が意識を失い病院に運ばれ、緊急連絡が必要なのにスマホのロックが掛かっていて誰も中が見れない時、災害時に停電してスマホの充電もできなくなった時など、非常時には紙に書いた連絡先が無いととても困るので、メモして財布や非常用持ち出し袋の中に入れておきましょう。
ついでに小銭を一緒に入れておくと公衆電話を使う時に役立ちます。

メモしておきたい連絡先

・実家や親族の携帯電話
・職場や学校
・火事や救急車は【 119 】
・警察への緊急通報は【 110 】
・緊急性の無い警察への相談は【 #9110 】
・かかりつけの病院の連絡先
・大家さんや不動産屋さんの連絡先
・電気・水道・ガスの問い合わせ先 など

詐欺業者に気をつけて

オレオレ詐欺に架空請求にネズミ講。世の中には色々な詐欺が存在します。
一人暮らしを始めたばかり、あるいは社会人になったばかりの方だと初めてそんな存在に遭遇することもあるかもしれないのでご注意ください。

押し買い

昨年からうちの近隣で流行っているのが押し買い
まず家に「 リサイクル業者ですが、お家にある不要な衣類や靴、本、雑貨、家電など何でも買い取ります 」と電話が掛かってます。
この段階で「 なんでうちの電話番号を知ってるんだ、怪しい奴め 」とサックリ電話を切るのが一番なのですが、ついつい切るタイミングを逸して話を聞いてしまう方もいらっしゃるかと思います。

大体のお家には不要なものの一つや二つありますよね。
私も何となく捨てられずに溜めてしまった洋服や小物が押し入れに眠ってます。
捨てる手間も省けるし、家電なんかは処分するのにもお金かかったりするから持ってってくれるなら助かるよね~と思ってしまいがち。
しかも相手が「 ノルマがあって、本当に一つだけでも売っていただけたら助かるんです! 」と、情に訴えてきたりします。
あらあら、そんな事情があるなら一つ二つのバッグでも買い取りに来てもらおうかしら…と思ってしまいがち。

この段階で、この業者の訪問を受け入れる人は
『 一軒家で色々な不要品があって困っているお年寄り 』
『 車が無くて中々リサイクルショップに行けない若者 』
『 小さいお子さんが居て出かけるのが大変な女性 』
『 電話を強引に切れない大人しい人 』
『 情に訴えられると弱い優しい人 』
といった、詐欺業者に都合の良い客にある程度絞られるという割と良く出来た詐欺です。
いつも思うのですが、なんでああいう業者はそのガッツをまともな方向に向けないんでしょうね。
その創意工夫とか行動力とかメンタルの強さがあったら、普通の仕事でも成功できるんじゃないのかな。

そしていざ業者が洋服やバッグを買い取りにやって来ると、
「 食器なんかも扱っているのでリビングやダイニングの方も見せてください 」
「 お客様が売れると思っていない壊れたもの等でも我々からするとお宝があったりするので 」
などと強引な理由付けで家に上がり込み、タンスや押入れの中をグイグイ見て、着物や貴金属(金や宝石)を見つけると、
「 古くて着物の生地がだいぶ傷んでいますが、うちなら買い取れますよ 」
「 今はちょうど金が高くなっているので売り時ですよ 」
などと適当な事を並べて強引に二束三文の値段で買い取っていくのです。

近所の方に聞いた所によると、やって来たのは結構イカツめの中年男性だったようで、特にお年寄りや女性だと、そんな相手に家に上がり込まれて色々物色された上に強い口調で売るように追い込まれるのは精神的なダメージも大きいと思います。
途中で『 この人、なんかおかしい 』と思ったら、トイレにこもるか一旦外に出るなどして警察に電話してください。
※マンションだと、こういう時に非常階段に逃げて電話するというのもアリだと思います。
火災時などの時のためにも、非常階段が普通に使用できるかを入居時に確認しておくのがおすすめ。
警察への相談については下記の 怪しい訪問者が来たら もご参考に。

詐欺業者はありとあらゆる手段で人の電話番号を調べて掛けてきます。
・昔の電話帳(今ほど個人情報の保護が叫ばれていなかったので名前と住所と家電の番号が全部載ってる)
・卒業アルバムなどの名簿(住所氏名に電話番号に年齢まで分かる卒業アルバムは良く売れるんだとか)
・詐欺業者の間で売買されている漏洩した連絡先リスト(企業の顧客リスト等を金銭目的で社員が売ることがあるようです)
・懸賞やアンケートを装って電話番号を集める
 (作ったばかりのメールアドレスで、化粧品メーカーの懸賞に応募した途端に迷惑メールが届くようになったのはちょっと笑いました。大きな企業さんだし大丈夫だろうと思っていたのですが、あの速さからすると、その企業内のPCのどれかが乗っ取られてて新規登録したデータがそのままどこかに流れているんでしょうね)

こうした漏洩は自分では気をつけようが無いのが困りますね。
詐欺以外にも、業者を名乗って侵入してくる強盗や変質者も居るかもしれないので、自分が番号を教えていないのに電話を掛けてくる相手にはくれぐれも注意してください。

怪しい訪問者が来たら

一人暮らしの部屋において、別に友達と約束もしてないし、荷物の配送が来る予定も無いのに玄関チャイムが鳴った時。
それは大抵がセールスマンか宗教の勧誘か変質者です。
女性の場合は特にお気をつけて。
防犯・不審者
不用意に鍵とチェーンを開けないようにしてください。
日頃から忘れずにチェーンを掛ける習慣を付けてくださいね。

まずドアの覗き穴から外を見て、知らない相手であれば、ドアやインターホン越しに相手が何者か尋ねましょう。

相手が警察や不動産屋だと名乗っても、すぐに信じてはいけません。
警察を名乗った場合は用件が何かを尋ねて、警察手帳を覗き穴から見せてもらいましょう。
警戒強化月間で見回りしてるとか、近所で発生した事件の聞き込みとかだった場合は、チェーンは掛けたまま、ドアを開けて応対してください。
最近は警官のコスプレ制服や手帳のレプリカも出来が良いので、警戒しすぎて困ることはありません。

不動産屋やガス会社など、自分の住まいに関係している相手かもしれない場合は、名刺をドアポストに入れてもらいましょう。
外回りをしている業者さんが名刺を持ってないというのは有り得ないので、持って無ければ怪しいです。
更に言えば、普通はまず電話が掛かってきて用件を伝えて在宅日時の確認をしてくれるはずなので、いきなり業者さんが自宅にやって来るというのはほとんど無いことです。

緊急性のない警察への相談は【 #9110 】に

詐欺業者、不審者などが来て、もう諦めて帰ったみたいだけど怖かったよー!という時などは警察相談専用電話【 #9110 】に電話してください。
電話を掛けた地域の管轄の警察総合相談室などに繋がるようになっています。
受付時間は地域によって異なりますが、ほとんどが平日の午前8:30~午後17:15まで。

この相談窓口【 #9110 】は警察署での手続き(運転免許証の住所変更など)に関する質問や『 緊急性は無いが不安なこと 』 を相談できる窓口なので、なんか家の近くに変な人が徘徊している、Webで架空請求の画面が出た、ご近所トラブルで脅された、というような、困ったけど誰に相談しよう、というようなことがあったらココに電話してください。
不審者の通報を行った場合はパトロールを増やしてくれたりもしますし、近隣で被害に遭う人を増やさないためにも、不審者や詐欺業者の通報は大切です。

#9110の受付時間外の相談であれば各都道府県の警察署に電話しても大丈夫です。
各都道府県の警察署サイトはこちら

緊急で通報する場合は【 110 】に

・現在進行形で詐欺業者に絡まれている
・誰かが外からドアを開けようとしている
・夜道で誰かが後ろからつけてくる
・近隣から悲鳴や大きな音が聞こえた

そんな緊急性のある状況であれば迷いなく110番してください。

ヤバい相手が強行突破してこようとした場合

こちらがどんなに気をつけていても、ヤバい訪問者がやって来て室内に強行突破してこようとする場合があります。
そうした時に、もしもうっかりドアを開けてしまい、相手が中に手を伸ばしてチェーンを外そうとしてきた場合などは、急いでドアを閉めて鍵を掛けてください。
不法侵入に対する正当防衛なので、相手の手足がどうなろうが知ったことではありません。
ガンガンやってれば相手もさすがに諦めて手足を引っ込めます。

そして鍵を掛けたら、急いで110番に電話し、警察を呼んで下さい。
こうした時に焦らず、引っ越したばかりでも正確な住所を伝えられるように、冷蔵庫など、玄関ドアを開けても外からは見えない、自分からは見やすい位置に住所を書いたメモを貼っておくのがオススメです。

もし相手が刃物などの武器を持っていて近づくと危険な場合、器具でチェーンを切断しようとしてきた場合などは、大声で近所に助けを叫んだ後、110番に電話してください。
※こうした時に、普通に「 助けてー! 」というよりも「 火事だー! 」と叫んだほうが近所の人は外に出てきてくれる、と言われていますね。

110番に電話すると、最寄りの交番からすぐにお巡りさんが来てくれますし、警察に電話したことが分かれば不審者は逃げていくこともあります。

マンションやアパートの一階に住んでいる場合は、警察に電話しながら窓の鍵も閉まっていることを確認してください。相手が回り込んで窓から入ってくることがあります。
そもそも女性の場合は3階より上の階に住むことをおすすめします。
昔 女子寮に住んでいた頃、2階までなら変質者とか普通に来てました。
変質者に向かって打つためのロケット花火や諸々を皆で用意して部屋や脱衣場に常備し、己が身は己で守る!という方向性に鍛えられて、あれはあれで楽しかったです。

ベランダの間仕切りを蹴破って逃げる

マンションに住んでいる場合は、変質者や火災などで部屋から脱出する際にベランダから隣のお宅に逃げるということもできます。
ベランダの仕切りは別名 『 蹴破り戸 』 と呼ばれるように、災害時の避難のために蹴りを入れたら簡単に破れるようになっています。
ベランダの蹴破り戸
お隣さんにはちょっとご迷惑ですが、身の危険が迫っている非常事態なのでダイナミックお邪魔しますでも許してくれるはず。

大体は仕切り板に 『 これを蹴破って逃げろ 』 という表記があるはずなので、災害時の避難経路と合わせて平常時から確認しておきましょう。
また、非常時のために仕切りの前に物を置かないように気をつけてください。

女性の蹴りでも大体1、2回でヒビが入り、その次くらいで破れます。
尖ったところでケガをしないように、大きく尖ったところは更に蹴りを入れて折ってください。

お巡りさんが帰った後は

お巡りさんが来てくれて事なきを得た後は、もし近くに親族や友人が住んでいれば、電話して来てもらうと良いでしょう。
お巡りさんが帰った後、また一人になるのは怖いですからね。
それかお巡りさんにお願いして友人宅まで送ってもらったり。

引越したばかりで友人も居ないし、近くに親族も住んでない、このまま家に一人で居るのは心細すぎて無理!という場合は明け方まで営業している飲み屋や、24時間営業の漫画喫茶やファミレスに送っていってもらう、それかタクシーに家の前まで来てもらって乗っていくという手もあります。
繁華街の近くにお住まいであればクラブとかも人がいっぱい居るし、騒がしさに気が紛れるのでオススメですが、深夜営業している店には女性を狙うナンパ兄ちゃんやドラッグの売人が居ることもあるのでそれだけはご注意を。

ちなみに昔に働いていたお店のお客さんがストーカーと化して毎日ウチの前に立っていたことがあり、警察にストーカーの相談に行った時、
「何もされてないなら被害届は出せない。殴られるか刺されるか明確な被害を受けてから来て」
と言われたことがあります。
(刺されたらもうそこで試合終了の気がするのですが)
免許の住所変更でお世話になった免許課の人たちは親切だったのに、ストーカー被害の相談をした生活安全課の人たちは凄く冷たかった…。
同じ警察署なのになんであんなに違ったんだろう。処理が面倒なのでしょうか。
その後ストーカー被害者に対する警察の雑な対応が大きな問題になったこともあり、現在はストーカーや不審者に関する相談ももっとまともな対応をしてもらえるはずです。

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