良くブログ記事の内容や画像を盗用されるので、何ヶ月かに一度まとめてチェックして著作権侵害申し立てをするのですが、その中で盗用を確認しにアクセスしたページにブラウザハイジャッカーが仕掛けられていました。
画像パクった上に、私のFirefoxに侵入してくるとはなんて図々しい。
というわけで今回は、ブラウザで変な画面が出て閉じれなくなってしまった時の解決方法をご説明します。
※ブラウザとは:
Firefox、Google Chrome、Internet Explorer、Edge、Safariなどインターネットに接続してWebページを見るためのソフトのこと。
偽物のマイクロソフト
今回はこのようなMicrosoftのセキュリティー警告を装った画面が出ました。
不審なアクティビティの為Windowsがブロックされました。
(不審な動きがあったから画面をロックして動かなくしてるよ!)
ユーザー名とパスワードを入力してね!
Microsoftセキュリティーセンター 03-6863-5390 に連絡してね!
このような内容の画面が突然表示されます。
ここでWindowsやMicrosoftのユーザー名とパスワードを入力するとその情報が相手に盗まれることになります。
そしてもしこの電話番号に電話をすると、オペレーターのお姉さんがあれやこれや、それっぽいことを言った上で、遠隔操作ソフトをインストールさせるパターンが多いです。
遠隔操作ソフトを入れた上、相手がパスワードを握っていたら、自分のパソコンにいつでも詐欺会社が侵入できる状態になってしまいます。
パソコンを自由に出入りできるということは、勝手にメールソフトから迷惑メールを送られり、ネットバンキングでお金を引き出されたり、オレオレ詐欺の受け渡し口座にされたりするかもしれません。
くれぐれも言われるがままに操作しないようにご注意ください。
タスクマネージャーから終了させる
ブラウザやタブの【 (×)閉じる 】をクリックしても消せない時はタスクマネージャーというプログラムからブラウザを操作して強制終了させることができます。
タスクマネージャーを起動させる一番簡単な方法はデスクトップ画面(壁紙を背景にアイコンが並んでいる最初の画面)の下部のタスクバーの余白部分(何も表示されていない部分)を右クリックして『 タスクマネージャー 』や『 タスクマネージャーの起動 』をクリックする方法です。
タスクマネージャーが起動したら、まずは【 アプリケーション 】からブラウザを右クリックしてメニューを出し【 タスクの終了 】をクリックしブラウザを強制終了させます。
それでも終了させられなかった場合は、【 プロセス 】からブラウザを右クリックして【 プロセスの終了 】で強制終了させます。
ちなみに、ブラウザで複数のタブを開いていた場合は【 プロセス 】画面にタブの数だけブラウザのプロセスが表示されます。
強制終了させる場合は全てのプロセスを終了させてください。
こうした強制終了の他にも、現在動かしているソフトの中でどれがパソコンに負荷を掛けているのかを見たりといったことが簡単にできて便利なので、是非タスクマネージャーを活用してくださいね。
タスクマネージャーの操作ができない場合
マウスやキーボードの操作も一切効かない、より性質が悪いものに出会ってしまった際は、仕方がないのでパソコンそのものを強制終了させます。
電源ボタンを長押し(押しっぱなし)にするか、電源コードを引っこ抜くかして、電源を落としてください。
その後、パソコンを再度起動してみて、特に問題がなければそれでOK。
強制終了して再度起動すると「前回Windowsが正常に終了できませんでした」とメッセージが表示される場合がありますが、そのまま通常起動を選択して大丈夫です。
それでももしまだ怪しい画面が出てきて、操作が一切効かないようであれば、メーカーや弊社のような修理業者にご相談いただいた方が良いかと思います。
アダルトサイトが出てくる場合も
今回ご説明しているような、偽の警告画面を出して有料の偽セキュリティソフトを購入させるものや、アダルトサイトに無理やり連れて行くウイルスをアドウェアと呼びます。
こうしたアドウェアに一度感染すると、ブラウザを一度閉じても、再度ブラウザを起動した時やパソコンを再起動した時に、またアドウェアが表示される事があります。
そんな時は、まずブラウザの履歴をクリアして、アドウェアの痕跡を削除してください。
履歴の削除
自分のブラウザに入り込んだアドウェアの痕跡を消すために履歴を削除しましょう。
Firefoxの場合
上部メニューの【 履歴 】⇒【 最近の履歴を消去 】をクリック。
Google Chromeの場合
右上のメニューアイコンをクリック⇒【 履歴 】⇒【 履歴 】⇒【 閲覧履歴データを消去する 】⇒内容を確認して【 データを消去 】をクリック。
Safariの場合
上部メニューの【 履歴 】⇒【 履歴を消去 】をクリック。
Internet Explorerの場合
お気に入りアイコン(★マーク)をクリック⇒【 履歴 】タブの日付部分を右クリックして【 削除 】。
念の為セキュリティソフトの完全スキャンをかける
タスクマネージャーからの強制終了や履歴の削除でひとまずアドウェアが消せたかな?という時も、念のために自分のパソコンに入っているセキュリティーソフトで完全スキャンをかけて、他のウイルスが入ってきていないか確認しておきましょう。
例えばこちらは私が入れているNorton(ノートン)のアンチウイルスの場合。
パソコンに入っている全てのデータファイルをチェックするため、いずれのセキュリティソフトも、完全スキャンにはかなり時間がかかります。
数時間はかかる上に、その間はパソコンの動作が遅くなるので、その心づもりで完全スキャンを始めてください。
それっぽい画面に騙されないように
ここまでご説明してきた画面以外にも、Windowsっぽい画面で 『 パソコンが危ないからココに電話しなさい 』とメッセージが出ることがあります。
とはいえ、これもWindowsっぽい画面で詐欺を働こうとしているだけなので、くれぐれも表示されている番号に電話を掛けたりしないでくださいね。
これは私が詐欺画面を真似して作ったWindowsのシステムメッセージっぽい画面です。
このように公式サイトや、Windowsの画面、あるいはMacの画面でも似せて作るのは割と簡単なので、騙されないようにご注意ください。