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お引っ越しの際のあれこれや、いざ一人暮らしを始めた後で困る事などをご紹介しています。
今回は初めて自炊に挑戦する方に向けた、料理や調理器具についてのお話です。
火災に注意
初めて自炊をする方に何より伝えたいのは、鍋やフライパンを火にかけたまま離れないこと。
カレーを煮込んでいる途中なんかに「 時間が掛かるから今のうちにお風呂入ってこよう 」などとは絶対に考えないでください。
目を離したすきに吹きこぼれが起こり、そこに火が移ったり、高温発生によって焦げ付いた後に燃え上がり、火災の原因になる可能性があります。
ほんの少しの間でも、コンロの前から離れるのであれば必ず火を止めてから。
また、コンロの周りには出来るだけ物を置かないように注意してください。
単身者用の狭めのキッチンではついつい調味料や調理用具などをコンロの周りのスペースに置きがちですが、特に燃えやすいキッチンペーパーや油などは出来るだけ離れた所か、棚や引き出しの中に入れておくと安心。
もし調理中に鍋の中の油の温度が上がりすぎて燃え上がるようなことがあったら、焦るとは思いますが、なんとか落ち着いてコンロの火を止め、できるだけ大きなタオルを濡らして鍋に掛けてください。
水を含んで燃えにくい状態にしたタオルで鍋を覆い、それをフタにして酸素の供給を断って鎮火させます。
水を掛けると油が物凄い勢いで撥ねて火傷をしたり、飛び散った油と火が他の物を燃やして状況が悪化することもあるので、くれぐれも油が入った鍋に直接水を掛けないということを覚えておいてください。
濡れタオルでも鎮火できないほど火が大きくなってしまった場合は一刻も早く部屋から脱出しつつ【 119 】に電話して消防を呼んでください。
また、非常ベルがまだ鳴っていない場合は押して鳴らしつつ近隣の住民の方にも火事だと声を掛けながら逃げてください。
マンションの非常ベルの辺りや廊下の隅に、消火器が備え付けられていることが多いので、それを使うのも有りです。
こうした いざという時に消火器をスムーズに使えるように、学校・職場・自治会などが行う消防訓練には真面目に参加しておきましょう。
調理の順番と予熱の利用
カレーを煮込んでいる途中なんかに
「 時間が掛かるから今のうちにお風呂入ってこよう 」
などとは絶対に考えないでください。
と、一番上でお話ししたように、鍋やフライパンを火にかけたままその場を離れるのは絶対にダメです。
でも学校や仕事から疲れて帰ってきて、延々コンロの前でカレーの番をするのもダルい。
早く家事を片付けて趣味に没頭したいし、早めに寝たいし、とっととお風呂にも入りたい。
そんな時のために、カレーを例に、出来る限り早く煮込み料理を作りつつ他のことも片付けていく手順を書いてみます。
普通に日頃から料理してる方からすれば基本中の基本でしょうが、初めて一人暮らしして自炊を始めた方にとっては未知の領域のはず。
時短でカレー
(1)米を炊く
これ忘れてるとカレーが出来上がった後にご飯がないという悲しい状態になるので忘れずに。
ちなみに、ご飯を炊き忘れた時のためにご飯が余った時に一膳分をラップでくるんで冷凍しておくと便利です。
解凍ムラを防ぐために、ラップで包む時にご飯を出来るだけ平らにします。
レンジのワット数にもよりますが3~8分くらいで解凍できます。
※自然解凍するとボロボロパサパサの状態で臭いが出ることも多いので必ずレンジで解凍してください。
(2)肉を炒める
鍋に油(大さじ1杯くらい)をひいて、お肉を軽く炒めます。
ここで肉にスパイス等の下味を付けたい方は合わせてやっておいてください。
これは鍋に油を馴染ませるついでにやってるだけなので、お肉の表面の色が変わったくらいで すぐに火を止めて構いません。
(3)野菜を切る
人参⇒ジャガイモ⇒玉ねぎの順番で切っていきます。
(他にも入れたい具材がある場合は、火の通りにくい固い物から準備していきます)
(料理に慣れてきたら、玉ねぎを一番先にじっくり炒めて飴色にして甘みを引き出した至高のカレーに挑戦してみるのも楽しいですよ)
人参の皮を剥いて、火が通りやすいように薄め・小さめに切ります。
切り終わった人参を鍋に入れ、火を付けて軽く炒めてから火を止めます。
(ちょっとずつ予熱で火を通します)
(大きめの人参が好きな方は、火を止めず弱火にして次の作業に移ってください。焦げ付きに気をつけて、たまに具材を木べらやお箸で動かしてくださいね)
火を止めたら、次にジャガイモの皮を剥いて切ります。
これも少し小さめに切っておいた方が早く火が通ります。
切り終わったジャガイモを鍋に入れ、火を付けてジャガイモの表面をある程度まんべんなく炒めることができたら火を止めます。
(ここでジャガイモを炒めるのをサボると、煮崩れしやすくなります)
(逆に具材が溶けたカレーの方が好きな方はジャガイモを炒めなくても良いです)
玉ねぎの皮を剥いて切り、鍋に入れて火を付けます。
こう ↓ すると早く簡単にタマネギみじん切りが出来ます。
カレーの玉ねぎはちょっと大きいほうが好き、という方は③の手順を飛ばして、④と⑤で少し大きめに切ってください。
(4)水を入れて沸騰させる
具材を入れ終わった鍋に、カレールーの箱に書かれている水の分量をきちんと計量カップで計って入れて沸騰させます。
(料理初心者だというのに、なぜか謎の目分量でバシャッと水を汲む人が居ますが、それは失敗作の第一歩です)
(このルーにベストの水分量は900ml!とか、せっかく食品会社が研究した結果を書いてくれているのでちゃんとそれに従ってください)
底に具材がくっつかないように、たまに全体をかき混ぜながら沸騰を待ちます。
待っている間に、更に時短を目指したい方はカレールーを包丁で適当な大きさに切って溶かしやすくしておきましょう。
その後は包丁とまな板を洗って片付けます。
(料理が出来上がった時に、使い終わった調理器具の洗い物やキッチンの片付けが終わっているのが理想です)
(後で片付けようと思っていると、食べ終わって動くのが億劫になり、もう明日でいいや…となり、鍋や食器を放置して汚れが落ちにくくなって水や洗剤が余計に要るし、小バエやGが寄ってくるので注意)
(5)灰汁(あく)を取る
沸騰した所で灰汁を取り除きます。
具材を煮込んでいると出てくる灰汁は、えぐみや臭みの原因になることがあり、料理の見た目を損なうものでもあるので、どんな料理でも基本的に皆さん取り除きますね。
とはいってもあまり神経質にならなくても良いので、沸騰してブワーッと浮き上がってきたのを1、2回くらい掬って捨てたらOKです。
(6)カレールーを溶かす
灰汁を取り終わったら、一旦 火を止めてカレールーを溶かします。
(火を止めるのは、底の焦げ付きを防ぎつつ、ルーの成分が高温で変質するのを防ぐため)
おたまにカレールーをまとめて入れて、お湯に浸しながらお箸でシャカシャカすると早く溶けます。
大体ルーが溶けたら再び火を付けて、全体をかき混ぜつつ、沸騰手前くらいまで煮てから鍋にフタをして、コンロの火を止めます。
この時、おたまを鍋に入れたままフタをすると隙間ができて熱が下がりやすくなり、具材に予熱が通りにくくなるので、おたまは小皿など別のところに置いて、フタをちゃんと閉めてください。
(7)火を止めてから用事を済ませる
忘れずにコンロの火を止めたら、お風呂に入るなり、洗濯をするなり課題をするなり、10~20分くらいで済む用事を済ませましょう。
この時間の間に予熱で具材に火が通ります。
火を止めておけばずっとコンロの前に居なくても良いですし、ガス(IHコンロの場合は電気)の節約になります。
また、肉じゃが等の煮込み料理の場合、冷めた時に具材に味が染み込むので、短い時間でも予熱が冷める間にちょっと美味しくなります。
(8)火の通りを確認して完成
他の家事や用事が済んだら、人参やジャガイモに火が通っているか味見して確認。
問題なければ再び火を付けて温め直して完成です。
(9)冷めた鍋を冷蔵庫に入れる
ご飯を食べ終わった頃には鍋も冷めていると思うので、鍋ごと冷蔵庫に入れ、また食べる時に取り出して温めてください。
熱いまま冷蔵庫に入れると電力を無駄遣いするので、冷めてから入れる方が良いです。
カレーでも肉じゃがでも味噌汁でも、真夏には下手をすると半日で腐ります。
フタで密閉されている上に水分を多く含んだ鍋というのは菌の繁殖に最適な環境なので危険。
気温が15℃を超えた辺りで一気に食品は腐りやすくなるので、春や秋でも油断せず、出来るだけ冷蔵庫で保管するようにご注意ください。
小さめの冷蔵庫だから鍋ごと入らない…という方はお皿やタッパーなどに分けてから入れると良いでしょう。
一食分ごとに分けて、食べる時はレンジでチンでも良いですね。
ラップを活用!
タッパーにカレー等の色や匂いが移りやすい物を保存する時はタッパーにラップを敷いてから料理を入れると洗う時が楽になります。
時短でトンカツ
油の温度とか揚げる時間とか分からないし、油いっぱい使うし、油の処理にも困るし。
そんな理由で一人暮らしの人は揚げ物を避けがち。
でもたまには買ってきた惣菜じゃなくてトンカツとか唐揚げとか出来たてを作って食べてみたい、そんな時におすすめの調理法です。
肉を用意する
面倒だったら衣が付いた状態で売られているお肉を買ってきてください。
お肉の専門店だと、揚げる所までサービスでやってくれたりもするので、近所にお肉の専門店があれば是非一度は利用してみてくださいね。
【自分で衣を付ける場合】
豚肉の周囲に適当に浅い(2~5mmくらい)切り込みを入れてください。
その後、全体を適当にフォークでグサグサ刺します。
これで揚げた時に肉が縮まって硬くなることを防ぎます。
軽く塩コショウで下味を付けてから、薄力粉を全体にまぶしていきます。
溶き卵に入れて卵を絡めたら、パン粉を付けて出来上がり。
【チーズとんかつにしたい場合】
縦半分くらいの場所に切り込みを入れ、そこにお好みのチーズを適当に詰めます。
【余った卵】
溶き卵が余ったら後で適当にスクランブルエッグにしたりして食べてね。
それにしても説明文に『適当』が多すぎてすいません。
鍋に油を入れて熱する
お鍋に油を入れます。
量はギリでカツが浸かるかなーくらいで良いです。
火を点けて油を熱します。
少し経ったら、トンカツの衣(パン粉)をひと欠片油の中に落としてみます。
その欠片がちょっと沈んだ後すぐに浮き上がってきたら揚げ物に丁度いいくらいの温度。
トンカツを揚げる
揚げ物をしてると結構広範囲に油が散るので、換気扇を回すことを忘れずに。
火を中火にして、油が撥ねないように、鍋に静かにトンカツを入れます。
3分くらい経ったらひっくり返してまた3分くらい。
なんかイイ感じにキツネ色っぽくなったらOK。
お皿に取ってしばらく置く
火を止めてトンカツを取り出します。
キッチンペーパーを2重にしたものを下に敷いておくと余計な油が落とせるので尚良し。
5~10分くらい放置して、予熱で肉に火が通る間にお茶を淹れたりキャベツの千切りを作ったり。
もう一回揚げて完成
もう一度 油を熱して、二度揚げします。
ここであまり長く揚げると衣が硬くなるので、1分以内で両面をサッと油にくぐらせる感じで引き上げましょう。
余分な油を落として、お好みの幅に切ったら完成です。
唐揚げ等の他の揚げ物もこのパターンで火を通すと簡単ですし、二度揚げするとサクッと美味しくなります。
用意する調理器具と家電製品
一人暮らしに際して用意する調理器具などは、元々の料理の知識ややる気にもよると思いますが、とりあえず私が学生だった頃に持っていた物を中心にご紹介してみます。
調理器具と家電製品
基本の家電製品。
こちらは最初に買いがちだけど意外と使わない物。
最初に張り切って調理器具を揃えた人に限ってその後の料理に対する意欲が減りがちな気がするので、最初は最低限の包丁や鍋だけ揃えて、後は必要になった時に買っていく感じでも良いと思います。
『 料理のさしすせそ 』と調味料
料理の基本となる『さしすせそ』呼ばれる調味料がこちら。
さ:砂糖
し:塩
す:酢
せ:醤油(旧仮名遣いで『せうゆ』)
そ:味噌
これは種類だけでなく、味付けに使う順番も表しています。
砂糖は味が染み込みにくいので一番最初に入れる、醤油や味噌は熱しすぎると風味が飛んでしまうので最後、とかですね。
とは言え、一人暮らしで自炊も始めたばかりだと「お酢とかいつ何に使うの…別に酢の物も好きじゃないし…」ということがありがち。
私は『す』のところに代わりにポン酢を入れたい。茹でた野菜や肉にかければ一品出来るし、湯豆腐にかけるだけでも美味しいし、ポン酢は良いものだ…(個人的な好みです)。
というわけで、ちゃんと自炊するつもりだよ!という方は以下の調味料を参考にしてみてください。
とりあえず最初は『さしすせそ』とサラダ油、マヨネーズとソースくらいを買っておいて、後は作りたい料理が出来た時に買い足していくとかでも良いと思います。
大体の味付けは上記の調味料の組み合わせでなんとかなるはず。
各調味料の活用
上に挙げた基本調味料と食材だけでも組み合わせで可能性色々です。
中でも色々な用途に使えて便利なものをご説明。
和風だし
粉粒タイプのやつが溶けやすくて使いやすいです。
個人的には味の素さんの“ほんだし”が好きです。
お味噌汁に入れると簡単に美味しくなる。
卵に混ぜて焼けば簡単に出汁巻き卵。
醤油と砂糖と水と一緒に豚肉を炒めると甘辛照り焼き。
醤油とみりんを1:1の分量で混ぜて和風だしを入れて煮ると簡単めんつゆ。
和風だしの万能感すごい。
コンソメ
粉粒タイプか固形タイプ、どちらでもお好みで。
和風だしや中華スープの素と同じく、汁物にはもちろん色々な料理の味付けにも使えます。
ハンバーグを焦がさずに中まで火を通すのが苦手な人は、鍋にトマトと塩コショウとコンソメ入れてトマトを潰しながら煮てなんとなくイイ感じになったらケチャップを足して、そこに両面を焼いて軽く焦げ目をつけたハンバーグを入れて煮込むと、おしゃれっぽい煮込みハンバーグになることを覚えておいて欲しい。
最後に溶けるチーズを乗せて更にハーブの葉っぱ的なものを乗せると、一層それっぽくなる。
なんとなくおしゃれっぽい物を作りたくなったらコンソメとオリーブオイルのことを思い出して欲しい。
中華スープの素
味覇(ウェイパー)は使う分だけスプーンでガリガリやって使えるし、内容量の割にお安く、コストパフォーマンスが良いのでおすすめ。
炒め物でもスープでもチャーハンの隠し味でも、味付け迷ったらとりあえずコレ入れときゃなんとなく良い感じになる。
味が濃いので入れすぎに注意。
オリーブオイル
オリーブオイルがあると、洋風料理の幅が広がります。
オリーブオイルとニンニク(粉でもチューブでも可)で具材を煮込んでアヒージョ。
オリーブオイルと塩コショウで簡単ドレッシング。
オリーブオイルと刻んだ唐辛子でパスタを和えてペペロンチーノ。
オリーブオイルと塩コショウと酢で魚の切り身を和えてカルパッチョ。
しょうが
意外と使えるチューブのしょうが。
しょうがは体が温まるので特に冬場におすすめ。
ティーバッグの紅茶にしょうがを入れてジンジャーティー。
しょうがと醤油と酒とみりんで豚肉を焼いて生姜焼き。
しょうがとポン酢でタコの切り身とスライスしたタマネギを和えて簡単マリネ。
粉ものは冷蔵庫で保管
主食としてのお米と小麦粉、そして調理も幅広く簡単なお手軽タンパク質の卵は切らさないようにしたいものです。
その中でも小麦粉、お好み焼き粉、ホットケーキなどの粉ものや、パスタやうどん等の小麦粉加工食品は、封を開けているかどうかに関わらず冷蔵庫か冷凍庫で保管してください。
小麦粉を含んだ製品を常温保存しているとダニが大量に発生します。
加熱調理した後も、残ったダニの死骸によってアレルギーを発症し、アナフィラキシーショックで最悪の場合は死に至ることもあります。
開封してなければダニは入りようがないし繁殖もしないと仰る方も居ますが、紙もビニールも食い破って入ることがあるので油断できません。
特に旨味や甘味成分を多く含んだお好み焼き粉とホットケーキミックスはダニの大好物で、中で爆発的に繁殖していることがあるので、うっかり常温で置いてしまった場合は勿体無くても捨ててください。
後ついでにお米の保管にも注意。
お米を長期間保管するとコクゾウムシなどの虫がわきます。
これらは小麦粉にわくダニと違って、食べても健康に害はないのですが普通に気持ち悪いので、出来れば出てきてほしくないですよね。
市販のお米用の虫除けを使うか、早めに食べ切れる量を買うようにしましょう。
お米屋さんの量り売り
お店で一般的に販売されているお米は5kg、10kg、20kg、と区切られていますが、街なかにたまにあるお米屋さん(米穀店)なら、希望に添った量を量り売りしてくれる上に、新米も安く売ってくれるのでオススメです。
電子レンジを活用する
レンジも最近の良いやつは色々な機能が付いてて凄いですよね。揚げ物機能とか。
上の調理器具についての項目でも少し説明しましたが、一人暮らしを始めたばかりだと、たぶんそんなに機能があっても使わないし、お高いのには手が出ない、ということが多いと思うので、レンジ(温め・解凍)とオーブン(焼き調理)が一緒になったオーブンレンジと呼ばれるものでお手頃な1~3万円くらいのものを購入しておくと良いでしょう。
オーブン機能が付いていればパンも焼けるし、べちゃっとしてしまったお惣菜の揚げ物を少し焼いてカラッとさせたり、気が向いたらクッキーなどの簡単なお菓子作りもできて一人暮らしが捗ります。
料理に慣れてきて、もっと色々作りたい、もっと良い機能のやつが欲しい、と思い始めたら改めて買い替えを考えてください。
買い替えたら古いレンジは友達や後輩にあげても良いですし。
レンジで時短
人参などの固い具材は、あらかじめレンジで加熱してから料理に使うと調理時間が短くて済みます。
うちでは電子レンジでインスタントラーメン作るやつが結構活躍してます。
蒸し野菜を作ったり、お芋をふかしたり、湯切り口つきでパスタも茹でれるし、まじお役立ちです。
上でカレーの時短調理の話をしましたが、最後に冷蔵庫で保管する際にも、こうした容器に入れておいても良いですね。
・適当な野菜と豚肉を蒸してポン酢をかける
・キャベツとベーコンとコンソメと水を入れてコンソメスープ
・ブロッコリーとジャガイモを少量の水で蒸してマヨネーズで和える
というように、簡単に一品作れるので、一人暮らしの方は一個持っておくと便利かと思います。
レンジの中で吹きこぼれや破裂が起きないように、使い慣れるまではあまり最初からレンジの時間を長くせず、少しずつ調整して感覚を掴んでください。
卵には気をつけて
たまにレンジでゆで卵を作ろうとして爆発させる人が居ます。
基本的に電子レンジで殻や皮のあるものを加熱するのは危険です。
殻や皮に包まれた食材は熱の逃げ場が無くどんどん内部に熱を溜め、最終的に限界が来て破裂するので、その勢いと熱さは結構なもの。
卵を入れていたお皿が割れるくらいの破壊力があります。
どうしてもレンジで卵を調理したい!という方はレンジでゆでたまご等の専用のレンジ調理器を使ってください。
私が住んでいた寮でも後輩がやらかして、レンジの扉を開けた瞬間に爆発しました。
食堂に居た皆が破裂音に何事かと身構えた後で真相に気づいて爆笑しました。
飛び散った卵で何人か軽く火傷したし、笑い事じゃなかったんですけど、天井にまで白身が付いているというあまりの非日常な状況になんか皆して楽しくなっちゃったんですよね…。
厳しい寮監さんに見つからないように、その場に居た全員で掃除をして証拠隠滅を図ったのですが、かなり広範囲に散っていて本当に大変でした。
あの惨状が一人暮らしの部屋で起きたらかなりヘコむと思いますし、何より、いざ食べようとしたタイミングで爆発したら口内や顔に大怪我を負う可能性があるので、くれぐれもご注意ください。
限りなくお金を掛けずに生きのびるメニュー
学生さんだと、ついつい付き合いで遊びに行って次の仕送りまでお金が無い、社会人なりたてだと、冠婚葬祭でお金が飛んでいって次の給料日までヤバイ、というような家計のピンチが来ることもあると思います。
そんな時にとりあえずお腹を膨らませるための料理をいくつかご紹介します。
栄養バランスも何もあったもんじゃないので常食はオススメしませんが、生活に困った時にお試しください。
お金が無い時でもこれだけは確保して欲しい食材
お米・卵・小麦粉・油・醤油・塩コショウ
謎の油ご飯
サラダ油と塩コショウを白ご飯にかけて混ぜる。
これ金欠とか関係なくたまに食べてるくらい好きです。
貧乏舌なせいか、こういう間違いなく体に悪いものが時たま無性に食べたくなる。
ちなみにSOPHIAというバンドのボーカル・松岡充さんがコレに更に味の素を加えるという貧乏飯レシピをテレビで紹介していて、「 みんな考えることは変わらないんだな…ていうかいざという時に家にある最低限の物が同じなのか… 」と思いました。
原始的なお焼き
小麦粉に水を入れてダマが出来ないように良く混ぜる。
トロッとサラッの中間くらいになったらご飯を投入して混ぜる。
油をひいたフライパンで焼いて火を通す。
ちょっと醤油を垂らして一焼きして出来上がり。
具なし焼き
小麦粉に水と卵を混ぜて溶いて焼く。
卵が無ければ水だけでもOK。
ネギやモヤシ等の野菜があれば刻んで入れて焼く。
醤油とか醤油マヨネーズで食べると美味しい。
チャーハン的なもの
卵かけご飯(適度に醤油入り)を作る。
卵かけご飯を油で炒めながら塩コショウ。
ご飯を最初から卵で包んだ状態にすることで炒めるとパラパラになるので美味しい。
適当なスープ
小麦粉を水でこねてワンタンの皮のようなもの(?)を作る。
ぼそぼそした感じになるまで、小麦粉にちょっとずつ水を加えながら混ぜる。
ぼろっとした感じになったらグイグイこねる。
耳たぶくらいの硬さになったらラップで包んで10分くらい寝かせる。
その後は適当な棒状のもので伸ばす。
(麺棒があればそれで、無ければスプレー缶とかペットボトルとかで)
適度な薄さになったら適当な大きさに切って、塩コショウと醤油で味付けしたスープで煮る。
たまに本気でヤバい所があるので寮選びは慎重に
学生時代に暮らしていた寮の運営が問題だらけで中々悲惨でした。
隙間風すごくて冬は寒いし、夏は虫が入りまくるし(田舎だったのでデカい蜘蛛、蛾、ムカデ、Gとオンパレードで地獄)、お風呂の窓の鍵が壊れても直してくれないので変質者は良く出るし。
(一人暮らしに役立つ情報【緊急時の対応】でも書きましたが、ロケット花火などの武器を用意して自衛していました)
食事が特にひどかった。
朝ご飯で食べられるのがジャムだけ(パンはカビてる、サラダは虫が居る)、晩ご飯で食べられるものが白ごはんと福神漬けだけ(メインのカレーが腐ってる)、調理の人がタバコ吸いながら料理するせいでタバコの灰が入ってる、何処からともなく入ってきた野良猫が鍋に顔突っ込んで先に食べてる。
良くO157などの食中毒が発生しなかったものだと思います。
そんな暮らしをしていたせいで全員の耐性が強かったのかもしれません。
当然ですがカビが生えた食品や腐った物は危ないので絶対に食べないでくださいね。
(敢えて食べる方も居ないとは思いますが)
そんな中で食べられる物を選り分けて食べていました。
(もちろんまともに食べられる日の方が多かったですよ!1週間の内で4日くらいはちゃんと寮食が食べれていました)
(↑ 今これ書いてて気づいたのですが、毎食きちんと食べれるのが普通では…?)
しかし育ち盛りの高校生がジャム舐めて足りるわけもなく、そんな時の私達は実家から送られてくる救援物資を開封しつつ、お小遣いの範囲で食料を買ってきては上記のような低価格かつ大容量メニューをあれこれ試して空腹をしのいでいました。
今でも寮仲間と話すと当時の食糧事情で盛り上がるくらい色んな意味で思い出深い…。
こんな感じで、その寮は現代だったら間違いなくSNSで拡散されて炎上するくらい運営に問題があったのですが、当時は寮がその1軒しか無かった上に学校との癒着がなかなかで保護者が苦情を入れても改善されることはなく、他の寮に移ることもできず。
今となっては笑い話にできていますが、当時の私達は本気で日々の生活を憂いていました。
一度、食堂で皆でテレビを見ていて、ニュースに出てきた刑務所の食事が私達の食事より余程まともだった事にキレて暴動を起こそうかと本気で考えました。
普段は清楚で大人しい先輩が「 一揆を起こす農民の気持ちが痛いほど分かる 」と言っていて、食の恨みは清楚な美人さえも一揆衆に変えるんだなと思いました。
そんなサバイバルな寮で暮らしたおかげで味の良し悪しに関わらず大抵の物が問題なく食べられる上に、少し傷んでる程度なら「 匂いがセーフだし舌が痺れないから全然イケる範囲 」と口にしてお腹を壊すことも無い大人になったので、鍛えられて良かったなーという点もあります。
しかし大人になった今でも「 夜更かししてお腹が空くと、当時の気持ちを思い出して泣きそうになる…今はもう好きな時に好きな物を食べられるのに… 」という子が居たり、「 あの頃に食べられなかった好物を、吐きそうになるまでドカ食いしてしまうことがある 」 という子が居たり、私も 「 家のお米の在庫を切らすと心細くなって落ち着かない 」 という習性があるので、あの頃の飢えた記憶が皆の心に影を落としているような。
やっぱり育ち盛りの子供はちゃんとした食生活を送るべきだなとしみじみ思います。
ちなみに今は管理者が代わったりして普通の食事が出ていると風の噂で聞きました。
良かった…もう飢える後輩は居ないんだ…と感慨深いです。
さすがに現代にここまでヤバい寮は存在してないだろうとは思いますが、学生寮や社員寮に入る時は寮の評判をしっかり調べて慎重に選んでくださいね!(ΦωΦ)ノ