WordPressを複数インストール【さくらインターネット】

WordPressサイト
過去記事 2個めのWordPressをインストール にて同じサーバーに新しくWordPressをインストールしてサイトを作成する手順を記載していましたが、さくらインターネットのコントロールパネルがリニューアルしたので、新しいコントロールパネルでの操作手順を改めてご説明します。

データベースを新規作成

2個目(3個でも4個でも手順は同じです)のWordPressを入れるためのデータベースを新たに作成します。
同じデータベースに複数のWordPressを入れることもできるのですが、分けたほうが管理がしやすいように思うので、私はいつも別データベースに入れています。

ドメインを別にしたい場合

すでに作成しているWordPressのサイトドメイン、つまり一番元になっているドメインが例えば【https://abc.com】で、今回新たに作成するWordPressのインストール先のフォルダ名が『def』だとすると、新しいWordPressサイトのURLは【https://abc.com/def/】となります。
新しいWordPressに専用のドメインを使いたい(例えばhttps://def.comにしたい等)場合は別途ドメインを取得して契約する必要があります。
ここでご説明する手順は、新たにドメイン契約をせず、【https://abc.com/def/】の形式でWordPressサイトを増やす方法です。

データベース作成手順

まず、さくらインターネットの新コントロールパネルにログインします。
ドメイン名は ●●.sakura.ne.jp、パスワードは10ケタ程度の英数字になっているはず。

【ホーム】の【データベース】をクリック。
ホーム・データベース
現在使っているデータベースの一覧が表示されます。

【新規追加】をクリック。
さくらコントロールパネル・データベース

任意のデータベース名を入力して、同意事項にチェックを入れ、【作成する】をクリックすると新しいデータベースが作られます。
さくらコントロールパネル・データベース
データベース名は自分が管理する際に分かりやすければなんでも良いので、作成予定のWordPressサイトの頭文字などでも良いし、番号などでも構いません。

WordPressのクイックインストール

作成した新しいデータベースにWordPressをクイックインストールします。

※新コントロールパネルはログイン保持時間が短めなので、迷いながら入力していると途中でログアウトしてしまいます。
あらかじめデータベースパスワードを確認して、サイト名称なども決めてからインストール作業を開始するとスムーズです。

【ホーム】に戻り、【WordPress インストール】をクリック。
必要事項を入力して【作成する】。
WordPressクイックインストール
・インストール先のフォルダ名は、他のフォルダ名やドメイン名と被らない名前でお好みで入力
・先ほど新規作成したデータベース名を選択
・データベースパスワードを入力
・テーブルの接頭語はそのままでもOK。変更したい場合は他のWordPressと被らないものを入力
・サイト名、ユーザー名などを入力
・ユーザー名に使用できる英字は小文字のみ?
 今回テストでインストールした際に大文字と小文字混在のユーザー名はエラーが起きました。
 以前は大文字と小文字、半角スペースの組み合わせでいけたのですが。
・パスワードは大文字と小文字を含めた英字/数字/記号を組合わせた12文字以上32文字以内
・同意事項を確認してチェックを入れる

【作成する】をクリックしてから数秒~3分程度でインストールが完了し、設置先などの一覧が表示されます。
(一覧が表示されるまで他をクリックせず、そのまま待ってください)

サイトインデックスについて

『検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする』にチェックを入れると、検索エンジンがサイトを登録せず、検索結果にサイトが表示されません。
検索結果に表示されなければ、サイトを訪問してくれる人も居ないので、基本的にこの欄にはチェックを入れないようにしてください。
ただし「二次創作の作品置場や友人同士で使う掲示板だからインデックスされたくない」というような方は、ここにチェックを入れて検索結果に自サイトが表示されないようにしておくと良いでしょう。

WordPressのカスタマイズ

WordPressインストールが完了したら、WordPressにログインして初期設定やカスタマイズを行いましょう。

お好みのサイト外観になるようにWordPressのテーマ変更、管理画面や投稿表示の使い勝手を調節するプラグインのインストール等を行います。
また、テーマやプラグインの更新が入っている場合はそれも忘れずに更新しておきましょう。

インストール済みの初期プラグイン

さくらインターネットのクイックインストールを行うと、必要になるであろう基本的なプラグインを自動で入れてくれているので、それぞれ確認しながら【 有効化 】や【 設定 】を行います。
また、不要なものは【 削除 】しておきましょう。

Akismet Anti-Spam(アンチスパム)

スパムコメント(怪しい宣伝やURLを含むコメント)を自動ブロックしてくれるプラグイン。
これはさくらのクイックインストールに関わらず、WordPressとセットで入っているので、たぶんWordPress使ってる方は皆さん使っている基本中の基本プラグインですね。
今回が2回め以降のWordPressインストールならAPIキーは既に取得したものがあるはずなので、別WordPressのAkismet Anti-Spam設定ページにあるキーをコピー&ペーストで使えばOKです。

All One WP Security

セキュリティ用のプラグイン。
・ログイン方法の設定
・ブルートフォース攻撃への対応
・ファイアウォール
といった様々なセキュリティ機能がセットになっています。

特に他のセキュリティプラグインを使う予定が無い場合はこのプラグインを有効にしておきましょう。

Autooptimize

サーバからブラウザへ転送するデータのうち、HTML、CSS、JavaScriptを最適化するプラグイン。
便利なプラグインなのですが、使っているテーマとの兼ね合いによってはモバイルフレンドリーテストでエラーが出る
(モバイルフレンドリーでないと判定される)ことがあるようなので私は使っていません。

このプラグインを設定した後にページ表示がズレておかしくなった場合は停止・削除するか、CSSの項目のみチェックを外して使ってみてください。

Classic Editor

WordPressの投稿編集画面を旧デザインで使うためのプラグイン。
ビジュアルエディターは使いづらい、旧バージョンの編集画面がいい、という方はこれを有効化するだけで旧バージョンの編集画面が使えるようになります。

Disable Google Fonts

Google社が提供しているWeb Fontsを使用しない設定にして、WordPressをSSL化した際に生じる不具合(警告の表示)の回避や、サーバの応答速度を上げるためのプラグイン。

Hello Dolly

管理画面に 『 Hello Dolly 』 の歌詞を表示するだけのプラグイン。
これもAkismet Anti-Spamと同じく、さくらのクイックインストールに関わらず、WordPressとセットで入っている基本プラグインです。
プラグインのプログラム例として入っているものなので、不要であれば削除してもOK。

ImageMagick Engine

サムネイル画像の作成を PHPライブラリのGD ではなくImageMagickで行って、画像のファイルサイズを圧縮するプラグイン。
サムネイル画像の画質がアップするようです。
他に画像圧縮プラグインを入れて調整するのであれば不要かも。

Protect Uploads

index.phpを設置したり.htaccessへのアクセスに403エラーを返すように設定してメディアライブラリーへの不正アクセスから保護してくれるWordPressプラグイン。
管理者以外の人間が不要にアクセスすることを防ぐために有効化しておくと良いでしょう。

SAKURA RS WP SSL

さくらレンタルサーバー上のWordPressで常時SSL化を行うためのプラグイン。
私は別のSSL化プラグインを使っているので、これは削除しました。

TS Webfonts for SAKURA RS

さくらレンタルサーバー上のWordPressでモリサワのWebフォントが使えるようになるプラグイン。
せっかくだからフォント色々試してみたい、という方は有効化すると良いでしょう。
特にフォントは変更予定が無い、あるいはテーマに入っている、という場合は読み込み速度アップのためにこのプラグインは削除して構いません。
※後から再インストールも可能です。
さくらインターネットのコントロールパネルで【Webサイト/データ】⇒【Webフォント】から使い方の詳細を確認できます。

WP Multibyte Patch

日本語版 WordPress のマルチバイト文字の取り扱いに関する不具合の修正や強化を行うプラグイン。
これもAkismet Anti-Spamと同じく、さくらのクイックインストールに関わらず、WordPressとセットで入っている基本プラグインなので間違えて削除しないようにご注意ください。

WP Super Cache

キャッシュデータを保存して、ページの読み込み速度を上げるためのプラグイン。
他にキャッシュプラグインを使用する予定が無ければ有効にしましょう。
※ただし、さくらインターネットのオプション機能であるCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を契約していてキャッシュを有効にしている場合は、重複するのでこのプラグインは削除して構いません。

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