目次
迷惑な不正リンク
不正リンクとは
∟不正リンクの目的
∟不正な被リンクを貼られるデメリット
∟ダミーのURLを使う姑息さ
Googleさんのリンク否認ツール
∟リンク否認ツールとは
∟リンク否認ツールの使い方
∟まずリンク否認ツールに提出するためのテキストファイルを作る
∟いざファイルを提出
∟Googleさんから更新のお知らせが来る
迷惑な不正リンク
しばらく前から、株式会社トラストタイムという会社からやたらめったらリンクを貼られ、
しかもそこのサイトが『日本語だけど日本人じゃない感じ』の作りだったので、
迷惑リンクとしてGoogleリンク否認しまくっています。
株式会社トラストタイムは、ブランド物(? なんかちょっと偽物っぽくもある)のサングラスやら
腕時計やらiPhoneケースやらなんやらのオンライン通販の会社のようなのですが
ウチの会社はパソコン修理の会社なので、ブランド品とかなんの関係も無いのに
なんでこんなにリンクを貼られるんでしょうか。
適当に選んで貼っていくのかなあ。
そしてこの企業のホームページなどを探してみるも、トラストタイムの自社サイトと
オンラインショップ以外はろくに情報が出てこないのでどうしたものか。
というわけで、ひとまずこの記事では、弊社と同じように迷惑なリンクにお困りの方に向けて、
非リンクの確認方法からリンクを拒否する方法までをご説明したいと思います。
不正リンクとは
興味があって貼るリンク、役立つ情報として紹介するリンク、お互い知り合いで相互に貼るリンク、
そういった自然発生的なものが正規のリンクです。
不正リンクとは、その逆で、何らかの悪意があって機械的に大量のリンクを貼ることを指します。
Google Search Consoleにログインし、自サイトをクリック、
【 検索トラフィック 】⇒【 サイトへのリンク 】から確認することができます。
不正リンクの目的
不正リンクを大量に貼ることによって、
アクセス数を上げて、検索エンジンに対してで優良サイトであるとアピールをしている。
『なんか良くわからないけど、リンク貼ってくれたんなら貼り返そうかな』と
相互リンクをしてくれる人が居れば、それも検索エンジンに評価される対象になる。
リンクを辿った相手にウイルスを感染させる罠を仕掛け、
遠隔操作、ネットバンキングのパスワード盗難、個人情報の抜き取り等を行う。
といった目的のため、主に中国のサイトが良くやる手法です。
相手の迷惑など知らん、自分に得があればそれで良い、という考え方ですね。
不正な被リンクを貼られるデメリット
貼る方はそりゃあ相応の目的があって貼っているのでしょうが、貼られた方は堪りません。
Google Search Console(サーチコンソール=旧ウエブマスターツール)で、
正規リンクを確認しようとした時に邪魔になるので大変迷惑ですし、
うっかりリンクを辿れば怪しいサイトに連れて行かれるという。
更にその不正リンクがGoogleさんなどの検索エンジン側にバレたら、
それなりのペナルティをくらうはずなので、そんなところから大量にリンクされていては、
つられてこちらが『不正リンクを貼らせた』という冤罪でサイトの評価が一気に下がる可能性もあります。
ダミーのURLを使う姑息さ
今回新しく株式会社トラストタイムが貼ったリンクは、
ダミーのURLでワンクッションを置いてから自社ページに連れて行くという姑息なパターンのようです。
こちらがツールでリンク元を確認した時には
【 http://●●.jp/~/~/◆◆ 】というURLが表示されるものの、
実際にそのURLをクリックすると
【 http://◆◆ 】にアクセスするように仕込まれているんですね。
こうしたパターンでダミーに使われるURLというのは、HP運営企業が業務を停止し、
記述仕様やセキュリティが古いままになっているサイトのURLが使われることが多いです。
運営企業が停止してしまったものはしょうがないので、
サイト管理人さんが自分でセキュリティツールを設定するか、
サイトそのものを他のHP運営会社に移動するかしか対応策は無いんじゃないかなと思います。
しかし趣味のサイトだと、携帯やPCの買い替えでURLもパスワードも分からなくなってしまって
管理画面に入れなかったり、本人さんがすっかりサイトの存在を忘れていたりするので、
更新の停止したサイトはいい感じにつけ込みやすい状態で何年も放置され、
こういった迷惑業者やウイルス罠の温床になっています。
こうした状況を防ぎ、かつサーバーの負担を軽くするために
『管理画面へのログインが1年以上無いサイトは削除しますよ』というように
規定で決めてくれているHP運営業者もあるのですが、
見た感じだとそういった業者の方が少ないかもしれません。
リンクを貼るアフィリエイトについて
『指定のサイトに自分のブログからリンクを貼るだけで●●円あげます』というような
アフィリエイト広告を、悪徳SEO対策業者が出していることがあります。
なぜこんなことを依頼しているかというと、
リンクをいっぱい貼ってもらっているサイトは良いサイト、ということで
Googleさんなどの検索エンジンで上位表示されるように工作している
質の低いリンク(不正リンク)をいっぱい貼って、そのサイトが
検索エンジンからペナルティをくらって、検索順位を下げるために工作している
このどちらかです。
上位表示したい人の依頼でやっている場合、
Googleさん達はこういった姑息な工作を許さないと公言しているので、バレたら逆に順位は下がります。
絶対大丈夫、と言ってくるSEO対策業者は詐欺業者なので、企業経営者さん達は気をつけましょう。
また、アフィリエイターの方々も、できれば詐欺には加担しないでいただけたら嬉しいです。
そしてもっとタチが悪いのが、競合他社を蹴落とすために不正リンクを大量に貼らせるという工作です。
その会社が知らない間に勝手にいっぱい不正リンクを貼られ、Googleさん達からペナルティを
受けるように仕向け、検索結果にその会社が出てこないようにする、ということですね。
完全に営業妨害なので、発覚すれば、依頼した企業・依頼を受けたSEO会社・リンクを貼った人達が
訴えられたり捕まったりします。
たった何円かのアフィリエイト収入のために犯罪者になるなんて割に合わないと思うので、
アフィリエイターさんは気をつけてくださいね。
Googleさんのリンク否認ツール
リンク否認ツールとは
一度貼られたリンクは相手が削除してくれない限り、完全に断ち切ることはできません。
しかし今回のように迷惑なリンクを貼られてしまった上に、株式会社トラストタイムに連絡を取っても
削除してくれるはずもありません。削除する常識があるなら最初から貼らないでしょうし。
そして、こういった困ったリンクを貼られてしまった時のために、
Googleさんはリンク否認ツールというものを用意してくれています。
リンク否認ツールとは『 このサイトからのリンクは良くないものなので私のサイトの評価に入れないで!
リンク元としても無視して反映しないで!お願いだから! 』とGoogleさんにお願いをするツールです。
Googleさんの説明ページはこちら リンクを否認する
過去にSEO対策会社に騙された時や
転職会議からの迷惑リンクに対処した時にもお世話になったこのツール。
そのため過去記事と一部重複いたしますがご了承ください。
使い方はそんなに難しくないのですが、これは貼られたリンクによって困っている人のための
最終手段的なツールなので、よく検討してから使ってくださいね。
リンク否認ツールの使い方
まずリンク否認ツールに提出するためのテキストファイルを作る
リンク否認ツールへ提出できる(アップロードできる)ファイルは
テキストファイル(拡張子が『.txt』のファイル)のみです。
簡単にメモ帳で作ってもいいですし、他に普段お使いのテキストエディタがあれば
そちらで作っていただいても大丈夫です。
記述内容はとてもシンプル。
こんな感じで否認したいリンク元のドメイン、もしくはURLをずらりと記述していくのみです。
domain:○○○.com
domain:■■■.com
http://◇◇◇.com/blog/a.html
http://●●●.com/b.html
ドメインごと否認したい場合は『domain:』をつけて記述、
URLを個別で否認したい場合にはそのままURLを記述します。
Googleさんは出来る限りドメインごと否認するように推奨していますし、
できるだけ個別URLではなくドメインごとの否認をご検討ください。
そのほうが簡単なので時間の短縮にもなりますしね。
ちなみにドメインとは
www.○○○.com
○○○.com
○○○.Jp
といったように、Web上の住所の大元の部分です。
ドメインごとの否認をすると、そのドメイン以下のURLに貼られているリンクが全てまとめて否認されます。
本当にそれがリンク否認していいドメインかどうか、慎重に確認してから記述しましょう。
今回の場合はこんな感じで、株式会社トラストタイムによってダミーとして使われている
ドメインの他に、株式会社トラストタイム関連のサイトドメイン・URLも記載します。
[su_box title=”ドメイン拒否 style=”soft” box_color=”#a2dc96″ title_color=”#101110″ radius=”5″]domain:●●.holy.jp
domain:trusttime.co.jp
domain:graflunds.org
domain:tabbix.com
domain:rbshop.cc
http://www.qoo10.jp/trusttime/
・
・
・[/su_box]
あと、記述内容の中に余計な文章や間違った記述を付け加えてしまうとツールが混乱して
ちゃんと受付してもらえないことがありますので、出来るだけコメントは挟まないように、
そして複数のリンク元を否認する際は誤りが無いか最後に見返してチェックしてくださいね。
また、以前にもリンク否認ツールを使ったことがある場合は、前回の内容も合わせて記載しておきましょう。
ファイルは上書きになってしまうので、今回否認したいURLやドメインだけ記述したファイルを
アップロードすると、以前のものは無効になってしまいます。
いざファイルを提出
テキストファイルを作ったら、いざ否認ツールに提出しに行きましょう。
Google Search Console内のリンクの否認ページに行くと、注意書きの画面が出てきます。
大雑把に意訳すると大体こんな感じのことを言われています。
君のサイトの順位が、自分でコントロールしていない低品質のリンクによって
害されていると思われる場合は、Googleが君のサイトを評価する際にそれを考慮に入れ、
その低品質なリンクを無視するように求めることができるんだ。
だけどまずは君のサイトに対する不自然な被リンクを一掃するために
あらゆる努力をするべきだよ。
いきなりこの否認ツールを使うのはおすすめしない。
(ただ否認すりゃいいってもんじゃないんだ)
否認ツールについてもっと詳しく知りたければここを押してごらん。
ちゃんと相手側に削除要望を出したり問合せたりした結果、リンク状況が改善されなかったので
最終手段としてこのツールを使うことにしたと自信を持って言えるぜ!という場合は
ご自分のサイトを選択して【リンクの否認】をクリックしましょう。
【リンクの否認】から進むと、ファイルをアップロードできる画面になります。
①【ファイルの選択】をクリックして、先ほど作成した否認したいリンクのリストを選びます
②【送信】を押してファイルをアップロード
③問題なく送信できたようであれば【完了】をクリック
以上の手順で否認ツールの使用は完了です。
完了後に再度リンクの否認ツールページにアクセスすると、
・アップロードしたファイル
・[送信した日時]+送信の結果
・ファイルの内容
が表示されるようになります。
アップロードした後で内容の間違いに気づいた場合も、ここからファイルの削除を行って
もう一度送信し直すことができます。
Googleさんから更新のお知らせが来る
無事にファイルがアップロードされ、リンクの否認ツールがちゃんとファイルを受付してくれると
多少時間差はありますが、Search Consoleのトップページに
『自サイトのアドレス+Disavowed links updated』という件名でGoogleさんから
『リンク否認ツールがちゃんと更新されたよー』とメッセージが届きます。
『リンク否認を更新』
○○○(自サイト)のリンク否認についてのファイルが更新されました。
心当たりがない場合は、他の管理者によって更新されているかもしれません。
詳細については否認リンクのページをご覧ください。
たぶんこんな感じのことを言っています。
更に時間差でSearch Consoleに届いたメッセージと全く同じ文面のメッセージが
メールでも送られてきます。
ツールを使用した後、リンク否認が反映されるまでの期間はまちまちで決まっていないようで
短ければ2、3日だったり、長ければ数週間だったりなので気長に待ってみましょう。