カード会社を装ってクレジットカード情報や個人情報を入力させようとするスパムメールが、ロシアや中国から送られてくる事が増えているのでご注意ください。
スパムの内容(1)イオンカード ご利用確認のお願い
送信元:
イオンクレジットサービス株式会社 ybuimfns@gmail.com
イオンクレジットサービス株式会社 ex@gmail.com
件名:【緊急の連絡 】イオンカード ご利用確認のお願い
【AEON】利用いただき、ありがとうございます。
このたび、ご本人様のご利用かどうかを確認させていただきたいお取引がありましたので、誠に勝手ながら、カードのご利用を一部制限させていただき、ご連絡させていただきました。
つきましては、以下へアクセスの上、カードのご利用確認にご協力をお願い致します。
お客様にはご迷惑、ご心配をお掛けし、誠に申し訳ございません。
何卒ご理解いただきたくお願い申しあげます。
ご回答をいただけない場合、カードのご利用制限が継続されることもございますので、予めご了承下さい。
■ご利用確認はこちら https://lifes-little-pleasures.com/jp>
———————————-
※本メールは送信専用のため、返信はお受けしておりませんのでご了承ください。
——————————————————————————-
発行:株式会社イオン銀行
東京都中野区中野4-3-2
加入協会 日本証券業協会
一般社団法入金融先物取引業協会
一般社団法人第二種金融商品取引業協会
本メールの内容を無断で引用、転載することを禁じます。
迷惑メールの見分け方
こうしたメールで本物か迷惑メールか迷った時は、まず送信元のメールアドレスや、本文内のURL、送信元IPアドレスなどをきちんと確認してください。
今回のスパムの場合、差出人メールアドレスが ybuimfns@gmail.com と ex@gmail.com。
いずれもフリーメールサービスであるGメールのアドレスで、無料で誰でも取得できるメールアドレスです。
通常、企業のアドレスはYahoo!ならyahoo.co.jp、郵便局ならjapanpost.jp、というように、専用のドメインを取得しているため、フリーメールのアドレスである時点ですぐに迷惑メールだと分かりますね。
ここをクリックするようにと書かれているURLは https://lifes-little-pleasures.com/jp。
末尾の住所は東京都中野区中野4-3-2。
いずれもイオン系列とは何の関係もないものが記載されています。
更にプロパティで送信元のIPアドレスを確認すると、送信元IPアドレスは【123.188.10.248】。
中国にあるChina Unicomのネットワーク範囲のIPアドレスです。
スパムの内容(2)イオンカードご重要なお知らせ
送信元:
AEON ly@aeon.co.jp
AEON uuvehsv@aeon.co.jp
件名:[Aeon]イオンカードご重要なお知らせ
AEON CARDをご利用いただき、誠にありがとうございます。このたび、お客さまのお取引につきまして、第三者による不正使用の可能性を検知したため·一時的にお取引をお止めしました。ご本人さまのご利用であった場合は、大変お手数をおかけいたしますが、再度ご利用をお願、申しあげます。 (インターネッ店舗でのご利用の場合は、お取引の成立状況をご確認のうえ、再度ご利用をお原いたします。)
【取引年月日]:2022/12/ 29
【お問合せ番号]:2529-0869-5872-7871
■ご利用確認はこちら https://walkerbuntingphotography.com/jp
ご本人さまのご利用でない場合には、今後、安全にカードをご利用いただくため、カードの差替·え等お手続きが必要となります。お手数ですが、下記【本メール専用ダイヤル】へお電話くださいますようお願いたします。
ご心配とご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申しあげます。
·不正取引の監視体制について
(1)弊社ではお客さまが犯罪に巻き込まれないよう、お客さまのカードに不審なお取引がないか24時間365日モニタリング(不正使用の監視)を行っております。
(2)お取引の監視により不正取引の傾向と合致したお取引を保留のうえ、本メールを配信しております。
(3)弊社のカード不正使用に対する取組みについては、詳しくは弊社ホームページをご覧ください。
迷惑メールの見分け方
まず件名が「ご重要な」と、不自然な敬語になっています。
「、」が「·」になっていたり、「お願い」が「お原い」と部首のみになっていたりと日本語が怪しい。
「お願い申しあげます」も、日本人が書く場合は通常「お願い申し上げます」と書きますね。
こうして本文をちゃんと見て頂くと、すぐに迷惑メールだと判断できるものもあります。
送信元メールアドレスはuuvehsv@aeon.co.jp と、一見してイオンからのものに見えますが、これは表示を偽装しているだけです。
プロパティで送信元のIPアドレスを確認すると【42.59.87.22】。
中国にあるChina Unicomのネットワーク範囲のIPアドレスです。
(3)アカウント使用制限のお知らせです.
【イオンカード】利用いただぎ、ありがとうございます。
このたび、ご本人機のご利用かどうかを確認させていただきたいお取引がありましたので、試に勝手ながら、カードのご利用を一部制限させていただき、ご連絡させていただきました。つきましては、以下へアクセスの上、カードのご利用確認にご協力をお願い致します。お客様にはご迷感、ご心配をお掛けし、誠に申し訳ございません。何卒ご理解いただきたくお願い申しあげます。
ご回答をいただけない場合、カードのご利用制限が継続されることもございますので、予めご了承下さい。ご利用確認はこちら(https://t.ly/Tfj5)
ご不便とご心配をおかけしまして誠に申し訳ございませんが、何とぞご理解服りたくお願い申しあげます。
■発行者イオンクレジットサービス株式会社東京部中野区中野4-3-2
迷惑メールの見分け方
これも件名から既に怪しい。文末に『。』ではなく『.』の時点で日本人以外の人が作った文章です。
ちなみに稀に日本人であっても理系研究者の方や大学関係者の方などが句読点を『,』『.』にしている事がありますが、あれは「論文を書く時にそうする慣習があり、それが日常生活にも影響している」という事のようです。更にはそれを知った人が「こういう文面を書いておけば社会的地位のある人間のフリが出来る」ということで、Twitterなどでわざとカンマとピリオドを使っている人も居ますね。
【ご利用確認はこちら】に設定されているURLはhttps://t.ly/Tfj5。
https://t.ly/など、『.ly』を含むURLは短縮サービスを使って短縮されたURLです。
URL短縮を使えばTwitterの限られた文字数の中で長いURLを記載しなくて済む、といった使い方のできる有益なサービスでもあるのですが、こういったスパムが「URLが全くその企業と関係ないのがバレると怪しまれてリンクを踏んでくれないから、短縮URLで本当のURLが見えないようにしておこう」という使い方もされてしまいます。