ネイバーによって貼られた不正リンク
サイトを運営していると、不正リンク(海外の偽ブランドショップからの怪しいリンクや、こちらの検索順位を下げるためのリンク)を貼られたりすることがあるので、たまにサイト管理ツールを使って、自サイトに貼られているリンクを確認することにしています。
Google Search Consoleからリンクを確認する方法は、
自サイトをクリック⇒【 検索トラフィック 】⇒【 サイトへのリンク 】。
この方法でサイトへのリンクを確認していたら、jptrans.naver.net というドメインから、弊社サイトのトップページに対してリンクが貼られていました。
以前の記事でお伝えしたとおり、このブログの記事や画像を何度も無断転載された上にこちらの著作権侵害申し立てに対する企業としての対応も最悪だったので、韓国企業であるネイバー株式会社およびその子会社であるLINE株式会社もライブドア株式会社も絶対に許さないぜ!と心に決めているので、今回もロクなことをされていない気がして調べてみました。
ちなみに過去の著作権侵害申し立てについての記事はこちら
NAVERまとめの著作権侵害パクリ記事を通報する方法
ライブドアブログ(LINE株式会社)の著作権侵害についての対応
また、Google Search Consoleの登録等についてはこちら
【簡単SEO対策】XMLサイトマップを作ってSearch Consoleに送信する
不正リンクによる実害
今回うちのトップページに貼られていた不正リンク元のURLがこれ。
http://jptrans.naver.net/j2k_frame.php/dhd/(うちのサイトのドメインpc-pier.com)/
ここにアクセスすると、韓国版のNAVERサイトが出てきます。
なんじゃこりゃ、と思ってこのURLについて調べてみると、こちらのサイトさんにこのリンクがどういうものかと、その対策が書かれていました。
⇒j2k.naver.com、jptrans.naver.netからの無断スクレイピング(盗用)を防ぐ方法
(2022年10月、ブログ・http://ohiramakoto.sblo.jpを閉鎖されてしまったようですので、リンクを解除させていただきました)
また、こちらのサイトさんにも分かりやすくまとめられています。
ワードプレスでjptrans.naver.netからのアクセス回避
どうしたものかと思っていたので本当に助かりました。
お二方ともありがとうございます!
どうやらWeb翻訳システムによるスクレイピング(Web scraping)という、Web上で情報を収集する自動プログラムの痕跡がリンク元になっているようです。
スクレイピングを悪用してうちのサイトを勝手に自社コンテンツとして使用・表示してたりするということみたいですね。なんて迷惑な。
このせいで何が起きるかというと
自サイトが借りているサーバーに負荷がかかる
(こっちのサーバーを無断使用してスクリプトを動作させたりサイト表示させたりしている)
Googleからこっちがパクリサイトだと思われてインデックス削除されるかもしれない
(インデックス削除されると検索結果に一切表示されなくなる)
という実害がありますから、早めに何とかしなければなりません。
また、不正リンクを大量に貼ることによって、貼った側に以下のような利益があるため、今回のネイバー社以外でも、海外サイトからの不自然なリンクを貼られた場合は何らかの対策を取ることをおすすめします。
大量に不正リンクを貼る悪いサイトの目的
私のように『お?変なリンク貼られてる。なんだろうか』とリンクを辿る人が居ることで
アクセス数を上げて、検索エンジンに対してで優良サイトであるとアピールをしている。
『なんか良くわからないけど、リンク貼ってくれたんなら貼り返そうかな』と
相互リンクをしてくれる人が居れば、それも検索エンジンに評価される対象になる。
リンクを辿った相手にウイルスを感染させる罠を仕掛け、
遠隔操作、ネットバンキングのパスワード盗難、個人情報の抜き取り等を行う。
『大量の不正リンクを貼らせた』という冤罪でGoogleさん等の
検索エンジンから、こちらのサイトの評価が一気に下がる
(同業他社からの営業妨害の一環でごくごく稀にこのパターンがあるようです)
htmlファイルのヘッダー内に対策コードを記載する方法
それでは上記の2つのサイトさんが記載されているコードをお借りして防衛してみます。
コードの内容としては、
『もし勝手に他所でうちのサイトを表示しようとしている輩が居ても、このサイトはうちのサイトなんだからね!うちのサイトが最優先扱いなんだからね! 』
と主張するコードということでしょうか。
記載方法には2種類があります。
自サイトのhtmlファイルのヘッダー内に記載する
自サイトでJavaScriptファイルとして読み込む
簡単なのはコードをコピー&ペーストしてヘッダー内に直接記載する方法ですが、他にも弾きたいサイトが出てきて書き換えや付け足しの必要が出た時に全てのページを全部書き直すのも大変なので、JavaScriptファイルを一つ作って読み込んておくほうが便利なんだろうなと思います。
でもそれはJavaScriptを自分で書ける方でないと危ないですから(使い方を間違って無限実行とかしちゃうとサーバーに物凄い迷惑が掛かります)私もきちんと扱える自信が無いので、大人しくコードをページごとに記述することにします。
スクレイピング防止コードと記述箇所
自サイトのhtmlファイルをテキストエディタで開きます。
ヘッダーの中(<head>から</head>までの間)にスクリプトコードを書いてください。
記述するコードはこちら。
[su_box title=”コード” style=”soft” box_color=”#a2dc96″ title_color=”#101110″ radius=”5″]<!– 韓国ネイバー(jptrans.naver.net/j2k)からのスクレイピング防止 –>
<script type=”text/javascript”>
<!– ここからスクリプトを見えなくする
if(location.host == “j2k.naver.com” || location.host == “jptrans.naver.net”){
window.top.location =”http://pc-pier.com(自サイトURLに変更してね)”; //
}
// ここまで見えなくなる –></script>[/su_box]
ちなみにスクリプトをコメントタグで挟んで見えなくしているのは、昔々スクリプト非対応のブラウザのためにスクリプトの姿を見えなくするおまじないを唱えていた名残です。
さすがにもうスクリプト非対応のブラウザは存在していないと思うのですが、古いパソコンでブラウザのバージョンもずっと前のやつ、とかだともしかしたらエラーが起きるかもしれませんし、スクリプトがここに書かれてる!と自分がコードを確認する際に分かりやすいこともあって、私は今もこのいにしえのおまじないを唱えています。
別にそんなおまじない要らないよーという方はシンプルにこちらのコードを記述してください。
[su_box title=”コード(シンプルバージョン)” style=”soft” box_color=”#a2dc96″ title_color=”#101110″ radius=”5″]<!– 韓国ネイバー(jptrans.naver.net/j2k)からのスクレイピング防止 –>
<script type=”text/javascript”>
if(location.host == “j2k.naver.com” || location.host == “jptrans.naver.net”){
window.top.location =”http://pc-pier.com(自サイトURLに変更してね)”; //
}
</script>[/su_box]
ついでに不正リンクを『 リンク否認ツール 』を使ってGoogleさんに報告しておく
ここからはGoogle Search Console内のリンク否認ツールの使い方をご説明します。
リンク否認ツールとは
今回のようなネイバーからのリンク、つまりj2k.naver.com や jptrans.naver.net というドメインから貼られたリンクを『このサイトからのリンクは良くないものなので私のサイトの評価に入れないで!リンク元としても無視して反映しないで!お願いだから!』と、Googleさんにお願いをするためのツールがリンク否認ツールです。
一度貼られたリンクは相手が削除してくれない限り、完全に断ち切ることはできません。
かといって、そのままにしておくと検索エンジンからの評価が悪くなるかもしれない。
そうした時にこちらが取れる対策として用意されているものです。
Googleさんによるヘルプページはこちら リンクを否認する
私が入社する前に弊社がSEO対策会社に騙された時や
転職会議からの迷惑リンクに対処した時にもお世話になったこのツール。
そのため過去記事と一部重複いたしますがご了承ください。
使い方はそんなに難しくないのですが、これは貼られたリンクによって困っている人のための最終手段的なツールなので、よく検討してから使ってくださいね。
リンク否認ツールの使い方
まずリンク否認ツールに提出するためのテキストファイルを作る
リンク否認ツールへ提出できる(アップロードできる)ファイルはテキストファイル(拡張子が『.txt』のファイル)のみです。
簡単にメモ帳で作ってもいいですし、他に普段お使いのテキストエディタがあればそちらで作っていただいても大丈夫です。
記述内容はとてもシンプル。
こんな感じで否認したいリンク元のドメイン、もしくはURLをずらりと記述していくのみです。
domain:○○○.com
domain:■■■.com
http://◇◇◇.com/blog/a.html
http://●●●.com/b.html
ドメインごと否認したい場合は『domain:』をつけて記述、
URLを個別で否認したい場合にはそのままURLを記述します。
Googleさんは出来る限りドメインごと否認するように推奨していますし、
できるだけ個別URLではなくドメインごとの否認をご検討ください。
そのほうが簡単なので時間の短縮にもなりますしね。
ちなみにドメインとは
www.○○○.com
○○○.com
○○○.Jp
といったように、Web上の住所の大元の部分です。
ドメインごとの否認をすると、そのドメイン以下のURLに貼られているリンクが全てまとめて否認されます。
本当にそれがリンク否認していいドメインかどうか、慎重に確認してから記述しましょう。
今回の場合はこんな感じでネイバーのドメインを記載します。
domain:j2k.naver.com
domain:jptrans.naver.net
あと、記述内容の中に余計な文章や間違った記述を付け加えてしまうとツールが混乱してちゃんと受付してもらえないことがありますので、出来るだけコメントは挟まないように、そして複数のリンク元を否認する際は誤りが無いか最後に見返してチェックしてくださいね。
また、以前にもリンク否認ツールを使ったことがある場合は、前回の内容も合わせて記載しておきましょう。
ファイルは上書きになってしまうので、今回否認したいURLやドメインだけ記述したファイルをアップロードすると、以前のものは無効になってしまいます。
いざファイルを提出
テキストファイルを作ったら、いざ否認ツールに提出しに行きましょう。
Google Search Console内の リンクの否認 ページに行くと、以下のような画面が出てきます。
ちゃんと相手側に削除要望を出したり問合せたりした、あるいは相手が外国の人でメッセージの送りようもないよ、という状況だから最終手段としてこのツールを使うことにしたと自信を持って言えるぜ!という場合はご自分のサイトを選択して【リンクの否認】をクリックしましょう。
【リンクの否認】から進むと、ファイルをアップロードできる画面になります。
【ファイルの選択】をクリックして、先ほど作成した否認したいリンクのテキストファイルを選択し【開く】をクリック。
【送信】を押してファイルをアップロードしてください。
問題なく送信できたようであれば【完了】をクリックして終了です。
以上の手順で否認ツールの使用は完了です。
完了後に再度リンクの リンクの否認 ページにアクセスすると、
・アップロードしたファイル
・[送信した日時]+送信の結果
・ファイルの内容
が表示されるようになります。
アップロードした後で内容の間違いに気づいた場合も、ここからファイルの削除を行って、もう一度送信し直すことができます。
Googleさんから更新のお知らせが来る
無事にファイルがアップロードされ、リンクの否認ツールがちゃんとファイルを受付してくれると多少時間差はありますが、Search Consoleのトップページに
『(あなたのサイト) のリンクの否認ファイルを更新しました 』という件名でGoogleさんから『リンク否認ツールがちゃんと更新されたよー』とメッセージが届きます。
更に時間差でSearch Consoleに届いたメッセージと全く同じ文面のメッセージがメールでも送られてきます。
ツールを使用した後、リンク否認が反映されるまでの期間はまちまちで決まっていないようで、短ければ2、3日だったり、長ければ数週間だったりなので気長に待ってみましょう。