メールの復元
前回【Outlook 2021】メールのバックアップと復元でご説明したように、.pstファイルがあればインポートしてメールを復元することができます。
POP方式のメールであれば自動で.pstファイルが作成されています。
ExchangeやIMAP方式のメールの場合は自分で.pstファイルを作成しておく必要があります。
ExchangeやIMAP方式であれば、サーバー側にメールが残っている可能性が高いので、サーバーから復元も可能です。
.pstファイルからメールを復元
.pstファイルをインポート(入力)して、メールを復元できます。
Outlookを開き、左上の【ファイル】
⇒【開く/エクスポート】
⇒【インポート/エクスポート】
⇒【他のプログラムまたはファイルからインポート】
⇒【Outlookデータファイル(.pst)】
.pstファイルが自動保存されている保存フォルダは
Cドライブ⇒Users(もしくはユーザー)⇒ユーザー名⇒ドキュメント⇒Outlook ファイル。
自分でバックアップ用に.pstファイルを作成していた場合は、そのファイルを選択してください。
受信トレイ修復ツール・SCANPST.EXE
Outlook起動時に『このフォルダーのセットを開けません』といったエラーメッセージが出て開けない場合や、.pstファイルも破損している場合などは、Outlookに搭載されている受信トレイ修復ツール SCANPST.EXEを使ってみましょう。
Cドライブ⇒Program Files (x86)⇒Microsoft Office⇒root⇒Office16⇒【SCANPST.EXE】を実行。
修復したい.pstファイルを選択して【開始】。
メール量やファイルの破損度合いによって、数分から数時間かかります。
※ここからは自己責任で※ データ復旧ソフトを試す
SCANPST.EXEで.pstファイルが修復できない場合、.pstファイルの破損が進んでいる可能性があります。
基本的に傷んだソフトやファイルは動かせば動かすほど破損度合いが悪化します。
(PCの不具合なども同じで、破損した状態で動かすことで更に他の箇所も破損していきます)
通常の起動をしようとして、SCANPST.EXEで修復を試みて、といった感じでここに至るまでにかなりOutlookソフトや.pstファイルを動かしていると思いますので、更にデータ復旧ソフトを試すと完膚なきまでに破損する可能性もあります。
もしもお仕事の重要なメールデータで、数万から数十万のお金がかかってもいいから修復したいという方は、自力であれこれするよりも早めにデータ復旧の専門会社に依頼したほうがいいかもしれません。
(なんかステマっぽくなってますが、データ復元ソフト・ファイナルデータとその開発会社に個人的にお世話になっているのでおすすめしているだけです)
ここから先の手段は「お金はできるだけかけずに、ダメ元で自分で出来ることを試したい」という方に向けての手順ですので、あくまでも自己責任でお願いいたします。
■手順の概要■
データ復旧ソフト・ファイナルデータの無料版をダウンロード
⇒ソフトでスキャンをかけて『メールの一覧』が表示できるところまで読み込む
⇒一覧が出るところまで行ったらファイナルデータを閉じて、SCANPST.EXEの修復を試す
ファイナルデータ11無料版を試す
私のおすすめ復元ソフトはファイナルデータ。
AOSデータ株式会社が製作販売しているソフトで、日本の会社なのでソフトも日本語で使いやすく、説明も分かりやすく、復元率も高いシリーズです。
ファイナルデータ11の無料体験版をダウンロード【ダウンロードページ】
ダウンロードしたソフトをクリックして実行、ソフトをインストールします。
ダウンロードしたソフトがどこに行ったか分からない場合はCドライブ⇒Users(もしくはユーザー)⇒ユーザー名⇒ダウンロードのフォルダ内で
FD11DXV_Trial_setup.zip、FD11DXV_Trial_setup.exeのようにFD11(ファイナルデータ11)が付いたものを探してください。
体験版を起動して【メールの復元】⇒【Outlook】を選択。
Cドライブの中からメールのファイル(.pstファイル)を検索します。
PCのスペックや容量によりますが、検索に10~30分ほど時間がかかるかと思います。
復元したい.pstファイルを選択して【次へ】をクリックするとファイルのスキャンが始まり、完了するとメールフォルダなどの一覧が出ます。
これもメールの容量や破損度合いによりますが、数十分~数時間かかります。
少なくともこの一覧が出る時点で『内容が分かるくらいまで復元はできている』という事になります。
ここから完全に復元する機能は有料版のため、購入してもいい方は購入して復元を行ってください。
無料でなんとかしたい方は、一覧が表示された後にファイナルデータを閉じてください。
次にCドライブ⇒Program Files (x86)⇒Microsoft Office⇒root⇒Office16⇒【SCANPST.EXE】を実行すると、修復が完了できることがあります。
無料ソフトで読み出せる程度まで復元してもらい、SCANPST.EXEで完全に修復する、という手順です。
1回目でダメでも、2回目にファイナルデータでスキャンしてみるとSCANPST.EXEで修復が効くことがあるので、「もうメールを戻せない覚悟は決めたし、最後のダメ元じゃー!!」という方は2回目にチャレンジしてみてください。
復元ソフトを買ってみる
無料だとどうも治らなかったし、試しに1万くらいなら出してみてもいいかな~という気持ちになってきた方は購入をご検討ください。
上で無料体験版をインストールした通常の復元版もありますが、どうせならOffice修復もついたバージョンがおすすめ。
ファイナルデータ11plus 復元+Office修復
ダウンロード版(ネット購入)
パッケージ版(ディスクが家に届く)
データ復元とOfficeファイルの修復ができる
「ファイナルデータ11plus 復元+Office修復」は、データを復元する「ファイナルデータ11plus 特別復元版」の機能に、壊れてしまったMicrosoft OfficeやMPEGファイルを修復する機能を追加したソフトです。
読めなくなったSDカードやUSBメモリ、動かなくなったパソコンやRAID構成のサーバーから、画像・音楽・メール・Microsoft Ofiiceなどのファイルを復元し、復元できたファイルの「開けない」「文字化け」等の問題を改善します。
私はこのファイナルデータ11plus 復元+Office修復のパッケージ版を持っているのですが、破損した音楽ファイルを復元したりもできるので重宝しています。
もちろんファイナルデータ以外にも完全データ復元PRO15などもあるので、復元したいファイル種類や価格でお好みのものを選んでみてください。