PCのキーボードが壊れたかも?という時は

パソコンを使っている内に、キーが破損して取れてしまったり、特定のキーが打てなくなったりといった不具合が起きることがあります。
液晶モニターが本体と一体型になっているPCや、完全に液晶と本体が分かれているデスクトップパソコンの場合は、キーボードが壊れたら新しいキーボードを買って繋げばOKなので簡単です。
それではノートパソコンの時はどうすれば良いのか、ということをメインにご説明します。

修理に出すヒマが無い時は

キーが取れたり、特定のキーが打てなくなったり。
でも仕事で使いたいから何とか今をしのぎたい!という場合。
そんな時は、デスクトップPCなどと同じくUSBポートに外付けのキーボードを繋いで使うというのも一つの手段です。

キーボード、マウス、液晶モニター、電源ケーブルなどのパソコンの標準な周辺機器は大体がどのメーカーの機器を付けてもきちんと適合する(正常動作する)ようになっており、そのパソコン専用のメーカー純正品でなくても動きます。
ノートパソコンに外付けキーボードを繋ぐ

ノートパソコンのキートップが外れた

キーを打つ時に指に触れる四角い部分をキートップと呼びます。
キートップが経年劣化で接触がゆるくなって外れたり、うっかり何かに引っ掛けて剥がれたりすることがあります。

そんな時にはまず、取れた部分を捨てないようにしてください。
キートップと、その下のキーボード基板の部分が単純に外れただけであればそのまま取り付けて修復できることがあります。
もちろん修理料金も交換よりもお安く済みます。
PCキーボードの不具合・キートップ破損
もしキートップと基板を接続している金具などが破損した場合はキーボードを新しいものに交換するしかありません。
機種によって使われているキーボードが異なるため、交換料金も多少幅がありますが、弊社だと大体9,000円~2万円程度です。

特定のキーだけ動かない

【 J 】だけ動かない、【 Q 】【 W 】【 A 】この3つだけ効かない、というような場合は、そのキーとキーボード基板が接触している部分が破損した可能性が高いです。
原因としては経年劣化、物理的な衝撃、水濡れによる腐食などです。

この場合はキーボードを新しいものに交換するしかありません。
機種によって使われているキーボードが異なるため、交換料金も多少幅がありますが、弊社だと大体9,000円~2万円程度です。

押してもキーが反応しない

どのキーを打ってもなんにも文字が出てこない。
そんな時は色々な原因が考えられるため、下記を一つずつ確認してみてください。

デバイスマネージャーを確認

キーボードがちゃんと認識されているか、キーボードのデバイスドライバーがちゃんと動作しているかを確認します。
デバイスドライバーとは
 パソコンの各部品(ハードウェア)をきちんと動かすためのプログラムのこと。キーボードにはキーボードのドライバーが、スピーカーにはスピーカーのドライバーが、というように、それぞれに適合したプログラムが入っていないとその部品が動かなくなります。何かの拍子にデバイスドライバーのデータは破損したり消えてしまうことがあります。

【 コンピューター 】や【 マイコンピューター 】を右クリック⇒【 管理 】をクリック。
デバイスマネージャー1
【 デバイスマネージャー 】をクリックして【 キーボード 】の項目の icon-caret-right をクリック。
デバイスマネージャー2
キーボード型番の項目に警告マークや?マークが付いていた場合はデバイスドライバーがきちんと働いていないので、右クリックして
・デバイスドライバーの更新
・デバイスドライバーを削除して再インストール

などの処置を行います。
デバイスマネージャー3

Windows10の場合

Windows10の場合はキーボード左下の【 Windows 】キーと【 X 】キーを同時に押すとデバイスマネージャーが開きます。
Windows10のデバイスマネージャー

リカバリーを行う

デバイスドライバーの更新や再インストールをしても変わらず警告マークが付いている、あるいは更新や再インストールが正常にできない場合は、Windowsの動作プログラムそのものがおかしくなっている場合があります。
そうなると、リカバリーによって購入時(工場出荷時)のデータ状態に戻す必要があるかもしれません。
リカバリーすると当然、今までパソコンに保存したデータや設定も消えてしまうので、大事なデータは別途バックアップ保存してからリカバリー作業を行ってください。

HDDの不具合が大元の原因だった場合

デバイスドライバーが適合しなくなった原因が、HDDやSSDといったデータが保存されている部品の破損から発生したデータ不具合だった場合は、何度デバイスを入れ直しても、リカバリーをしたとしても、また同じように認識できなくなったり、他の箇所にも次々に不具合が起きたりといった状態になります。
そうなるとHDDを新しいものに交換して、古いHDDからデータを移行する必要があります。
HDDが傷むと起動や動作をさせるごとに状態が悪化して、最終的にはデータの移行もできなくなってしまうことがあるので、これはどうもHDDかもしれない、と思われたら、出来るだけお早めに交換修理をご検討ください。
HDDの交換料金はご希望の容量によって¥20,000~25,000前後です。

デバイスドライバーに異常が無い場合

上記のデバイスマネージャーでデバイスドライバーの状態を確認して特に警告マーク等が付いていなければ、ソフトウェア(データ)の問題ではなくハードウェア(物理的)な問題なのかもしれません。

キーボードと本体側の基板の接触不良だったり、キーボードそのものの水濡れによる全体的な腐食だったり、マザーボードの不良によるキー動作不具合だったり。
その場合は実際に内部を分解して原因を判断するしかないので、お近くのPC修理業者さんや弊社のような宅配修理を扱う業者にご相談ください。

勝手に文字が入力される

『yyyyyyyyy』のように勝手に文字が打たれてしまう、少し触れただけでキーが反応してしまう、という場合は、キーの内部にホコリが入り込んだことによる接触不良か、キーボードそのものの破損や腐食か、ということが多いです。

とりあえず不具合が起きているキーの辺りをエアーで吹いてホコリやゴミを飛ばしてみてください。

エアダスター(エアスプレー)

スプレー缶から気体を噴射してホコリを吹き飛ばすものです。
エアダスターでキーボードを掃除
100円均一ショップにもあるのですが、内容物が部品に優しくない場合がありますので出来ればエアダスターに限っては家電量販店やAmazonさんなどの通販サイトで販売されているちょっと良いやつを選んでいただくと安心です。
缶を横にした時に液漏れするタイプだと部品に付着する心配がありますので横倒しにしても逆さにしてもOKなタイプをご購入ください。
また、極端な至近距離で長時間吹き付けないようにご注意ください。勢いがありすぎてホコリが内部の部品に入り込んでしまい別の部品の故障の原因になってしまうことがあります。

使用の際は必ず窓やドアを開けて、換気をしながら使用してください。
また、エアダスターは可燃性の気体であることが多いので火気厳禁です。
タバコを吸いながらエアダスターを使ったりしないように気をつけてくださいね。

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