DVDとBlu-ray、どっちが良いのか
好きな映画のディスクを買う時、新しいパソコンを買う時、今まで使っていた再生録画機器が壊れた時。
さて次はまたDVDで良いのか、それともBlu-rayにしておいた方が良いのかと迷われることもあるのではないでしょうか。
VHS対ベータのビデオ戦争も今は昔、現代のビデオ戦争はBlu-ray対DVDでDVD陣営についていた各社が撤退を表明したことでBlu-ray陣営の勝利に終わりました。
かと言ってあっという間にBlu-rayが天下を取ったかといえばそうでもなく、2015年時点でBlu-rayの普及率は53%程度らしいので、まだまだBlu-rayは普及途中でありDVDディスクやDVDレコーダーも普通に販売されています。
今までDVDで録画したディスクや購入したディスクを持っている方も多いですし、ほぼ全てのBlu-rayドライブはDVDドライブを兼ねているので、Blu-rayが存在する限りDVDが完全に淘汰されることは無いとも言えますね。
Blu-rayの利点と欠点
Blu-rayの利点として『 映像が綺麗 』という点があります。
そんなに映像美にこだわらない方にとっては些細なことですが。
私も元々視力が低い上に乱視なので、裸眼の状態の視界の悪さに比べたら大抵の映像は綺麗だと感じるため、多少荒くてもあんまり気になりません。
もう一つのBlu-rayの利点として『 保存容量の大きさ 』があります。
超高画質である程度の時間、あるいはそこそこの画質で長時間、というように用途に合わせてお好みの録画方法をとることが可能です。
今のBlu-rayならドラマ何期分でも一気に全1巻にすることができるはずなので、海外ドラマ全話が1巻に!!とかで販売すればBlu-rayの人気ももう少し上がりそうな気がするのですが、
一向にそんなディスクが販売される気配はありません。
なんか権利の問題とかがあったりするのでしょうか。
まとめたディスクが出たらレンタル屋さんとかは扱いに困りそうですもんね。
あとBlu-rayディスクはその構造上、DVDディスクよりもキズに弱く、小さなキズが付いただけで映像が飛んだり停止してしまうことがあります。
自分が気をつけていれば済むこととは言え、ついついその辺にぽいっと裸のディスクを置いたりする大雑把な自覚がある方は、多少のキズが付いても問題なく動作するDVDが向いているかもしれません。
先ほどのドラマ全話が1巻に、というようなディスクが出ないのは、この『 小さなキズでも再生不良を起こすかも 』という問題もあるのかもしれませんね。
ある程度の話数をまとめたディスクなら高価になるでしょうし、せっかく高い値段で買ったディスクが小さなキズひとつで見れなくなったら悲しい。
あとレンタル屋さんもキズがつく度にディスク仕入れてたら割に合わなくて悲しい。
結局はお好みで
私はいつもDVDとBlu-rayの両方に対応できるBlu-ray機器を買っています。
前回記事 CPUがIntel社製のMacならUSB無線LAN子機は大抵のものが合う、というお話にてお話したとおり、私用のパソコンとしてMacのデスクトップPCを手に入れたのですが、本体がDVDドライブだったので外付けでMac用のソフト付きのBlu-rayドライブを買いました。
アニメや映画のディスクも、Blu-rayの方が割高にはなるものの付いてるオマケや特典映像が豪華なことがあるので、これからもBlu-rayディスクを購入すると思いますし。ただこれは私のディスク購入傾向や使用用途からBlu-rayが良い、というだけの話です。
上で申し上げたように、特に高画質にこだわらないのであればDVDでも充分録画や再生は楽しめますし、そもそもDVDしか見ない、という方にはBlu-ray機能は全く必要ありません。
更に、いちいち丁寧にディスクを扱うなんて面倒、という方にはDVDディスクの方が取り扱いは簡単です。
また、パソコンで言えば、いざ壊れてしまった時にはBlu-rayドライブよりもDVDドライブの方が修理金額が5,000円ほど安く済みますし、外付けでドライブをUSB接続する際にもDVDドライブのほうが安価です。
ご自分の使用環境などから、どちらが良いのか考えてみてくださいね。
CMカット機能について
現在販売されているレコーダー機器やパソコン機器において、自動でテレビCMをカットして録画してくれる機能は存在しません。
日本民間放送連盟に気を使った電器企業各社がカット機能を付けないからです。
自動でCMカット録画してくれたビデオデッキが懐かしい…。
2003年当時 日本民間放送連盟の会長だった日枝久さん(フジテレビ会長)は「DVD/HDDレコーダーを使ってCMや見たくない場面を飛ばして番組を録画・再生することが著作権法に違反する可能性もある」と記者会見で述べたそうです。
私には仰ってることが良く分かりません。著作権法ってそういうものではないと思うのですが。
「 CM見る人が減ったらスポンサーに怒られるしお金出してくれなくなるからお前ら大人しくCMも見とけ 」と言われているも同然のような気がしてなりません。
そんなこんなで、民放各局の「 CMカット機能は許さん!! 」という主張に対して、電器企業は「そんなに仰るなら…(でも再生時にCMスキップする機能は譲らないぜ) 」と妥協して、CMカット機能は付けない代わりに、CMの前後にチャプターを付けて再生時にチャプターを感知してスキップする機能を搭載しています。
このスキップ機能を使えば再生時にCMが気になることもなく、ダビング時にもCMを飛ばすことができる機種もあるので、妥協点としてはまあ妥当なところでしょうか。
それにしても民放さんや広告業者さんもそんな文句を言う前に、皆が邪魔に思うようなCMではなく皆が楽しみにするようなCMを作る努力をするべきではないでしょうか。
CMになるといきなり音量を上げるだとか、警報音に似た音を使って注意を引くとか、面白いところでCMに入った上にCM明けにまた同じくだりを繰り返したりとか、そういったテレビの作りが嫌で私はリアルタイムでテレビを見なくなりました。
番組表で見たいものだけ録画して、CMスキップしながら再生します。
好きなタレントさんのCMや、面白いと噂のCMは企業のホームページに行けば見られますしね。
なんにしても、チャプターを利用したCMスキップ機能や、ダビング時のカット機能については、メーカーや機種ごとに機能に多少の違いがあります。
CMスキップをよく使う予定の方は、買った後で後悔しないよう、ご購入前に電器店の店員さんやメーカーサポートに確認しておきましょう。
レンズクリーナーの使用について
クリーナーとは、主に『レンズクリーナー』や『ディスクレンズクリーナー』と呼ばれるもので、ドライブのトレーに入れて普通のディスクと同じように再生すると、回転と共に読み取りレンズを綺麗にしてくれるものです。
蛇足ですが、カセットやビデオの時代にもクリーナーは存在していました。
使用に伴ってビデオのヘッドが汚れて映像が乱れたり、テープが絡まったりしていたのと同じようにDVDやBlu-rayも使用のたびに少しずつレンズが汚れていって、ある日 読み込み、書き込みができなくなったり、映像に乱れが出たりすることがあります。
こうした時にクリーナーでレンズ周りを綺麗にすれば改善されることがあります。
クリーナーは大手家電量販店さんで置いているものなら大体の機種に適応するはずですが、レコーダー機器などの取り扱い説明書には『クリーニング非推奨』や『クリーニング禁止』と書かれていることが多いです。
これはレンズクリーニングによってレンズにキズが付いてしまう可能性があるためで「不具合が起きたならまずウチのサポートに相談してよ。勝手に市販のレンズクリーナー使って何か起きても責任は取らないよ」ということですね。
確かにレンズを磨くクリーニングは無闇に繰り返せばキズが付く可能性があるので、何も問題が起きていない時にクリーニングするのは逆効果と言えます。
不具合が起き、メーカーのサポートも期間切れの場合などにクリーナーの購入・使用をご検討いただければと思います。
ちなみに私はPanasonicのクリーナーを使っていますが、これがELECOMやTDKでもそんなに違いは無いと思うので価格などのお好みでご購入ください。
クリーナーの種類
Blu-ray機器の場合、Blu-ray用レンズとDVD用レンズが兼用でひとつのものと、それぞれのレンズが独立して2つのレンズがあるものとの2種類があります。
今はBlu-ray用レンズとDVD用レンズが独立した2ピックアップレンズタイプが主流です。
そのため、クリーナーをお買い求めの際にはDVD用のクリーナー、Blu-ray用のクリーナー、両方のクリーナーのセット、
3つの内のいずれかをドライブの使用状況によってご購入いただくと良いと思います。
普段からBlu-rayディスクしか使わない、あるいはDVDディスクしか使わないという方はどちらか専用のクリーナーだけで大丈夫です。
両方を使用しているのであれば2つセットのクリーナーをご購入ください。
乾式と湿式の違い
クリーナーにはレンズタイプによる違いの他に、乾式と湿式の2種類があります。
乾式クリーナー
ディスクに植え込まれたブラシでレンズの表面を磨きます。
湿式クリーナー
ディスクに植え込まれたブラシでレンズの表面を磨くだけでなく、付属のクリーニング液をブラシに含ませることで、より強力にクリーニングができます。
乾式が簡単なお掃除、湿式がより丁寧なお掃除、という感じですね。
そのため、映像の乱れが出る、読込みや書込みが出来ないというような不具合が出ているなら乾式よりも湿式クリーナーを使ってみてください。
湿式でクリーニングしてもダメなら部品不良かもしれないので交換修理を検討なさってください。