【プラグイン】バックアップ保存用BackWPupのインストールと設定 の記事にて
プラグイン・BackWPup の導入方法と初期設定についてお話ししました。
今回は、より便利に複数のバックアップを使い分ける手順についてご説明したいと思います。
BackWPupによるバックアップデータ保存の基本
前回記事でもお伝えしましたが、改めてBackWPupの働きをご説明すると、
WordPressプラグイン 『 BackWPup 』 でバックアップを取る時間帯やバックアップ保存先を設定
指定したタイミングで、保存先(Dropboxなどのオンラインストレージサービス)に
WordPressのバックアップデータが保存される
自分でデータを管理する
保存先がいっぱいになったら過去の不要データを削除
定期的にバックアップデータを自分のパソコンにダウンロード保存
いざエラーやデータ消失が発生したらバックアップデータからWordPressを復旧
こうした流れになっています。
もちろん保存先をDropbox以外にしてもOKですが、特に今までオンラインストレージサービスを使ったことが無い方はDropboxが登録や使い方が簡単な上に、容量2GBまで無料なのでオススメです。
バックアップファイルの大きさ
BackWPupで保存されるバックアップデータは、自分で設定した保存形式によって全くそのファイルの大きさが違ってきます。
例えばこちら。
BackWPupを使って保存したこのWordPressブログのバックアップデータをパソコンにダウンロード保存した状態です。
同じ圧縮ファイル(拡張子が.zip)ですが、保存するファイル形式を変えて指定したジョブのため、
データの大きさが上は 約0.85GB 、下は 約0.02GB と全く異なります。
例えば毎週 0.85GB のファイルを保存していたら、2週間でDropboxの無料サービス版の容量2GBがいっぱいになり、3週目には新たなバックアップファイルの保存ができず、バックアップエラーになってしまいます。
逆に 0.02GB のファイル保存であれば、毎日バックアップを取ったとしても100日程度は保存が効く計算になりますね。
ならデータ容量が小さい方でバックアップ取ったほうが便利じゃん、と思われるかもしれませんが、容量が小さい方は可能な限りぎゅぎゅっとデータを圧縮したファイルで、容量が大きい方は、取り扱いが比較的簡単な皆さんに馴染みのあるファイルです。
BackWPupでバックアップが成功し、Dropboxなどのオンラインストレージサービスにデータが保存されたら、それを自分のPCにダウンロードして内容を開いてみましょう。
容量が大きい方は『wp-config.php』や『readme.html』といった、WordPress運営上で普段から取り扱っているファイルのまま保存されるため、いざWordPressでエラーが起きた時などにも、必要なファイルをすぐに探せるので復元やコピーしての編集が簡単ですよね。
逆に容量が小さい方は『backwpup_blog.sql』などのサーバー側で取り扱うファイルに全ての情報がまとめられるため、サーバー上のファイル管理に慣れているひとでないと取り扱いが難しいかもしれません。
そんなに頻繁に更新するサイトではないし、月に1回のバックアップで充分、という方は扱いやすい容量の大きなファイルでバックアップを取っても良いですし、逆に更新頻度が高く、できるだけ毎日、毎週保存したい、という方は小さな容量で済むファイルでバックアップを取る設定にするのも良いですね。
週一で容量の少ないバックアップを取り、月一で容量の大きいバックアップを取る
2種類のジョブを使い分ける
どうせなら扱いやすいHTMLファイルやPHPファイルそのままでバックアップしたいなー…
でも毎日、もしくは毎週、容量の大きいファイルでバックアップを取ると、すぐに無料分の容量がいっぱいになってしまう…(;-A-;)
その対策として私は、
毎週日曜に容量の少ないバックアップを保存するジョブ
月に一度は容量の大きいバックアップを保存するジョブ
この2つのジョブを登録しています。
前回記事では頻繁にバックアップを取る方に向けて容量の少ないバックアップデータを毎週保存する設定のジョブを登録する方法をご説明したので、ここでは私と同じようにバックアップファイルの形式を使い分けたい方に向けて容量の大きいバックアップデータを保存するジョブ についてご説明したいと思います。
新規ジョブの登録
WordPress管理画面のサイドメニューからBackWPupの【 新規ジョブを追加 】をクリック。
【 一般 】設定
今回は
容量が大きくなってもいいから扱いやすいファイルをバックアップ保存したい!
というジョブの登録を行うので、
・データベースのバックアップ
・ファイルのバックアップ
両方にチェックを入れておきます。
必要であれば 『 インストール済みプラグイン一覧 』にもチェックを入れたままにしておきましょう。
【 スケジュール 】設定
自動でWordPressのバックアップを行うため 『 WordPress の cron 』 を選択。
お好みでスケジュールの日時を設定。
サーバーへの負担を軽くするためにも時間帯は週末の深夜から朝方(アクセスが少ない時間帯)に行うのがおすすめ。
時刻もピッタリとかではなく、少しズラした時間にしておくと良いでしょう。
【 DBバックアップ 】設定
ここは自分のデータベースの情報が自動で設定されているはずなので、特に除外したいフォルダ等が無い限りは変更せず、チェックを入れたままで大丈夫です。
ファイルの圧縮を行いたい場合は【 GZip 】にチェックを入れておきます。
【 ファイル 】設定
こちらも特に変更したい箇所(除外したいファイルなど)が無ければこのままで構いません。
【 プラグイン 】設定
最初の【 一般 】設定で 『 インストール済みプラグイン一覧 』 にもチェックを入れた場合はこの設定項目が表示されます。
【 宛先:Dropbox 】設定
①あらかじめDropboxにログインしておきます。
BackWPup側で 【 Dropbox のアプリ認証コードを取得 】をクリック
②Dropboxのアクセス許可ウインドウが開くので【 許可 】をクリック
③『 BackWPupApp にこのコードを入力してください。 』 というメッセージと、認証コードとしてランダムな英数字が表示されるので、『 Dropbox のアプリへのアクセス 』 のボックス内にコピーして貼り付ける
④保存先の名前を変更したい場合は任意のフォルダ名を入力
⑤【 変更を保存 】をクリックして宛先設定を保存。
ネットワーク設定を登録
今回はじめてBackWPupの新規ジョブの登録を行った方は、合わせてネットワークの設定も確認・登録しておいてください。
サイドメニューの【 設定 】⇒【 ネットワーク 】⇒ wp-cron.phpへのアクセス認証のため、 認証方法を設定しておきます。
バックアップを実行してみる
設定の【 変更を保存 】した後に表示される画面で【 今すぐ実行 】をクリックします。
無事エラーが出ずにバックアップが完了すればOKです。
念のためDropbox側も確認しておきましょう。
バックアップファイルのダウンロードと削除
利用しているオンラインストレージサービスの容量がバックアップデータでいっぱいになったら、バックアップファイルをパソコンにダウンロード保存した後で不要ファイルを削除しましょう。
Dropboxを使用している場合
Dropboxにログインして、保存されたファイルを確認。
チェックを入れて【 ダウンロード 】をクリックし、自分のパソコンにファイルを保存します。
ファイルを保存したら、Dropboxの容量を空けるためにファイルを選択・削除します。